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シティ5からの脱出 - 早川文庫
シティ5からの脱出


モーリーの放射実験 The Problem of Morley's Emission バリントンJベイリー 1978訳:岡部宏之の あらすじ

南極建造物。

自称哲学者のアイザックモーリーは、新興宗教を起こし、信者を集め、南極に
UHF波のタイトビームを送信する設備を作った。

西暦3064年4月1日の事である。

半年後、そのただ一日、発信されたビームを補足した太陽系外生物は、
推定10億トンの物体で、地球を通過した。

これは、それに関する報告書である。

−経済面の影響−

不可思議な、商品需要が生まれ、あっと言う間に消えた。
結果として、それらの需要を当て込んだ商品は、不良在庫となった。

それらの商品は、具体的には、それ自身の製造工程しか再生できない
ホログラム装置などである。なぜ、このような商品の需要が一時的に
高まったのかは、想像できない。

それらの説明が欲しいなら、社会エネルギー フィールドへの、理解が必要である。

古い社会科学では、個人が唯一の実質的な存在であり、社会はその自意識を持った
者の間の、契約から成り立っている、と考えられていた。

つまり、そこでは、現在我々が知っている、個人と言う一つの極と、その対極に
集合的実体があり、相補し合っているとは考えられていなかった。

この社会極性が、人を人たらしめる。社会的な人間のもつ心理極性は、擬集し、
強力な方向性を持つ。元々、人間がもつ模倣性も、そこに作用する。

それは磁場のように静的であり、磁場のように、垂直方向に力を生み出す。

これが、社会エネルギー フィールドである。

暴走するほど、大きく擬集されたエネルギーは、個人を飲み込む。
多くの宗教的行事に、顕著に見られる傾向だ。

社会エネルギー フィールド発見の効用は、人間活動を、物理現象の領域に
持って来た事にある。

幾つかの大都市に、フィールド発生器は設置され、電磁気信号により、
調査・実験が行われた。

人工が都市に集中するという、摩天楼効果も、実は社会エネルギー フィールドの
引力原理によるものである。

では、これを宇宙的な規模で考えると、どうなるのであろう。

人工は、中心の惑星へと集中し、やがて、その恒星系は、ダイソン球によって、
閉塞した環境になり、更に、人工の集中は進み、

やがて、限界を超え、その中央に、社会的ブラック ホールが誕生するのだ。

その中で、人々の意識は、内に閉じ込められ、外へと向けられる事はない。


月と地球衛星軌道上の社会エネルギー フィールド探知機は、太陽系外生物の
通過時に、大きな磁力をパルスを観測していたのである。

−以上−

親愛なるアーサー、報告書を読ませてもらった。一体、我々の世界の
社会エネルギー フィールドがコントロールされていないと言う保障は
あるのかね?モーリーは地球外生命の接近を知っていたんじゃないのかね。
ともかく、モーリーは危険だ。


..............

すいません。好きと言いながら、後半の意味が、全然判りません。
で、こんなに、なっちゃいました。

ま、しかし、この社会エネルギー フィールドも何か、ATフィールドみたいだし、
南極建造物なんて、言葉の使い方まで、エヴァっぽいし?
そもそも、モーリーの組織自体の怪しげだし...

この作品集と、エヴァンゲリオンの関連性は強いと思います。

しかし、冒頭の「行ってしっまった人達」は無視し過ぎじゃない?

記:2011.07.28

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三分 小説 備忘録

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