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ザ ベスト フロム オービット-上-NW-SF
ベスト フロム オービット


ガラスの鬼が砕けるように ハーラン エリソン の あらすじ

ルーディはクリスを見つけた。ロス郊外の屋敷で、友人のジョーナばかりでなく、
ジャンキー達と一緒に暮らしている婚約者を。

古びた屋敷は荒れ果てていた。マリファナ漬けの彼らは家の手入れもしないのだろう。

「ルーディ?帰って!」
マリファナ煙草の匂いをさせながら、クリスは言った。
「クリス戻ってくれ。愛してる。結婚しよう」

8ケ月前、徴兵されたルーディの所に、
「ルーディ。私はジョ−ナと一緒に丘の家で、暮らします」
と手紙が届いた。除役した彼は、故郷に戻り、クリスを探したのだ。

ベトナム帰りの"人殺し"は、ここでは嫌われ者だ。ここは、ラブとピース。
そしてSEX&DRUG&ROCKNROLLの場所。

「あんた誰?私とファックする?」
ブロンド女が声をかけるが無視する。

そしてルーディも、この家で暮らし始める。
故郷に手紙を書いて、金が送られて来たので、誰も否定はしなかった。
肯定も。

ルーディはクリスと、一緒に暮らせるようになった。

アシッドを吸って、ファックした。世界が紫色になった。
昼の世界とは無縁になった。誰もしない家の片付け、芝刈り、どれも皆、夜に行った。やがて金が尽き、
電気が止められた。その手紙が着き、皆に知らせに行くと、何故か誰もいなかった。クリスさえも。

皆を探しに地下室に下りた。

そこは水浸しで、ティディと言う男が、何かのバケモノに呑み込まれていた...ように見えた。

1階に戻ると、ブロンド女の体に、男達が食らいついていた。
肉は黄色に腐り、男達は啜っていた...ように見えた。

2階に上がるとヴィクターと呼ばれていた男が、大きな翼を広げ、舞い降りてきた。

ヴィクターは口に猫をくわえていた...ように見えた。

クリスは屋根裏部屋にいた。得体の知れない動物の頭から脳髄を吸っていた。

「クリス、ここを出よう。お願いだ」

その時ルーディは鏡を見た。そこに写っていたのは、
耳がとがり、目がまん丸の猿のような生物、ガラスの小鬼。

足元でうなり声がする。そこにはオオカミ男が。

オオカミ男は言う。
「あんたには恋愛しかないの?つまんねえ奴!」

オオカミ男は前足の蹴りが胸に当り、ガラスの小鬼の体は、微塵に砕け散った。

..............


ハーラン エリソンは、感情を描く事が上手ですね。それも限界の感情を

記:2011.06.08

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三分 小説 備忘録

  [どんな落ちだっけ?]




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