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ディオ-青心社
ディオ


目には目を An Eye for a What ? 訳:宮城 博 の あらすじ

へびつかい座のG型恒星の第七惑星ゴルゴンの軌道上の衛星でアルゴン人のジョ−ジが問題を起こした。
友好のために祝宴の最中、司令官の奥方のレモンパイを引ったくって食ったのだ。
これから、友好関係を作り、開発をしなければ、ならないのに。

ジョージの姿は、空中に浮かんだ白いラグビーボールのよう。

我々は彼らゴルゴン人の生態を研究している。

捕まったジョージは始め気分が良かった(体色がピンク色だった)。
しかし祝宴の最中、落ち込んだ(ブルーになった)。そして、"犯罪"を犯したのだった。

犯罪者は罰を受けなくてはならない。つまり"目には目を"だ。しかし、ゴルゴン人にとっての罰とは?

まず、ジョージを牢獄に入れた。自由を奪うのだ!
水と最低限のパンを与え、監禁した。
これで、奴もまいるだろう。

そして、牢獄に行って見ると、ジョージはカーペットを食べていた。

「おい、ジョージ!カーペットを食ってはいかん!」
「こんなに美味しいごちそうなのに?でも、わかった!OK!」

どうやって、罰を与えれば良いのか?

「昇進ランクを下げるんですな」
ゴルゴン人が地球の言葉を覚えた事ですっかり暇になったドミングが言う。

「ゴルゴン人にとっての昇進ランクって何の事だ?」
「じゃあ、一発ぶん殴ったら?」

「いや、いや水責めだろ。子供の頃によくやられた。上級生が下級生を水の中に押し込むのさ」
「よし!それだ!」

ジョージをプールに連れて行き、沈めてみた。さて...
しかし、色はピンクのまま。

よく見ると、エラがある。ヒレまで出ていた。


アルヴァリズ医師は懲罰の名案を思いついた。
以前、ゴルゴン人の体表に付着していた細菌を取った事があるのだ。

これを培養して、ジョージに注射すれば、病気のゴルゴン人の出来上がりだ。
これは良い、懲罰だ!

ドミニクも良い罰を考えた。
拷問台だ。手足を縛って、引き伸ばすのだ。奴が口を割るまで。(何を話すまで?)

キリキリとジョージを引き伸ばす。

「どうだ?ジョージ!」
「大丈夫で〜す」

拷問台は効果がなかったが、ジョージは病気になった。
その時、ゴルゴンから使節団が二名やって来た。

この二名に比べると、ジョージは随分と小さくなっていた。
二名は、ジョージに対して、丁重に接した。
「彼は今や最上級者なのです」

ゴルゴン人にとっては、欲望のままに食ベ物をたべ、大きくなる事はレベルの低い事なのだ。
単細胞動物であるゴルゴンは、どんどん体が膨れてしまうと、最後には"爆発"してしまう。

司令官の奥方のレモンパイを食べたのも、彼女が旺盛な食欲で"爆発"しないためだった。

そして、やせ細ったジョージは、今や、ゴルゴン人の最高リーダー、最上級者なのだ。
ゴルゴン人全ての頂点に立つ者なのだ。

司令官のカーヴァーはジョージに言った。
「君は犯罪者だ。君は罰を受けなくてはならない」
「はい」

「では、命令する。やりたい事をやれ!」
命令を受けたジョージは、そばにあった花をむさぼり食い、その花瓶、手元のメモから机と食べて行く。

いまや、ジョージはブクブクに太っていた。

「ジョージ。君と私はどちらが大きい?」
カーヴァーはその痩せた顔を、ジョージに向けた。

「あなたです」
「それでは、私は、君達ゴルゴン人に命令ができるのだね」

「カーヴァー司令官。これで開発はうまく行きますよ。彼らは、我々の言うがままに、開発し消費し...」
「いや、世の中には、やって良い事と悪いことがあるんだ」


..............


・デーモン ナイトは編集者(オービットなど)として有名ですが、
提唱したニューウェーブ系の作家としても有名です。
これは、その彼の作品集ですが、なかなか、話をまとめづらい!
オチがオチなんだか、よくわからないけど、なんとか、まとめて見ました。

記:2011.05.19

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三分 小説 備忘録

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