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救命艇の叛乱-文化出版局
救命艇の叛乱


きょうも上天気 It's a Good Life ジェローム ビクスビイ 訳:浅倉久志 の あらすじ


アントニーは3歳。庭でネズミと遊んでいます。
その横を食品店のビルが配達に通りました。ビルは必死に何かブツブツと

(2×2が4、とか、2×3が6とか...)

喋りながら、配達を済ませ、大慌てで逃げ去っていきました。

アントニーは、ブツブツのせいで、ビルの心が読めなかったのでつまらなくなり、
ネズミに「自分の尻尾をかじれ!」と念じます。

ネズミは自分の尻尾をかじり尽くし、尻をかじり、腹までかじった所で、死んでしまいました。

ネズミの、その様子を楽しんだアントニーは、死んだネズミを隣の畑の地下に飛ばしました。
隣の畑の地下は、そんな、アントニーが飽きた『おもちゃ』のゴミ捨て場なのです。

アントニーには、そんな凄い能力があります。でもその限界は誰も知りません。

人間や動物の動きを好きなようにコントロールできるし、思った通りに変える事もできます。
あんなに仲が良かったおばあちゃんが、目の輝きを失ってしまったのも、アントニーを叱ったせいです。
(まだ子供ですから、わがままなのです。でもまだ3歳の子を叱るなんて!)

それに、こんなに力が凄くても、元に戻す方法は、全然知らないのですから、
アントニーはまだまだ子供。可愛いものです。

そう言えば、近所のおばさんが、御主人が死んで悲しんでいるのを、察知したアントニーが、
御主人を墓場から戻してくれた事がありました。

でも、身なりにまでは、気を配ればなかったので、おばさんは大騒ぎしました。
きっと、よっぽど嬉しかったのでしょう。
まるで気が狂ったように、叫び続けていました。

それから、アントニーの力を良い事に使おうと、
親戚の叔父さんが、アントニーに頼んだのですが、 (この時は石油を発掘しようとしたのです)

叔父さんは二度と思い出したくない程、酷い目に会いました。


その後、アントニーの恐ろしさに気づいた、町の人たちが、
銃を持ってアントニーの家に、向かったのですが、全員、

何かわからない『恐ろしいもの』に変えられて、
隣の畑の地下に、飛ばされてしまいました。

それ以来、誰もアントニーに口出しするものはいません。
それに、まだ3つの子供に暴力を振るうなんて、絶対にダメです。


食品店のビルがぶつぶつ言っていたのも、そのため。心を読まれたら大変です。

嫌われたら大変。どんな酷い事をされるか判りません。
好かれても大変。どんな"良い"事をされるか判りません。

でも、きょうも上天気です。

ごはんは食べられるし、TVをつければ、楽しい番組をやっている。

今日は恒例のアントニー家で、テレビを見る日。
町中のみんなが絶対に参加する、とっても楽しい催しもの。

見る番組は、アントニー放送局の、訳の判らない番組だけど、でも、充分幸せです。

え?町から逃げたら良いって?

う〜ん。どうなんだろう。他の町なんて、まだあるのかなあ。
まだアントニーが消してなければ良いんだけども。

..............


あ、ミステリーゾーンに、こんな話ありましたね。
この作品は、とても有名な作品ですので、たぶんこれが原作なんでしょう。

しかし、これは名作ですね。大好きです。

記:2011.05.07


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三分 小説 備忘録

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