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『小松左京フライバイガイド』 2004年6月号


−−−−−−−−−−−−−−−− 刊行 −−−−−−−−−−−−−−−−−−


−−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−−

★2004年6月〜8月 CS東映チャンネルで映画「復活の日」放送。


−−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−−

 平成16年(2004)水無月(6月)3日

 東京に来て早々、事務所で「ラジオエッセイ」の収録をやらされた。
これは綜合放送が全国10の地方局に配信している番組で、月曜から土曜毎日2分半
ずつ一ヶ月にわたって一人でおしゃべりするもので、だいたい一週間ごとにテーマを
決めて話してくれ、という。7月に流れるそうだ。
 私は、去年が飛行機100年の年だったのに、あまり目立ったお祭りがなかったこ
とに不満だったので、人類と飛行機、つまり人が空を飛ぶということについてぜひ話
がしたかった。それから、日本人というのは変な国民で、ニュースをすぐ歌にしてし
まう。戦前の戦況は軍歌を聞くと判ってしまったものだ。そんな話もした。
 30年も続いている番組らしいから、愛聴者もいるかもしれない。耳に留まりまし
たら、お耳よごしかもしれませんが、よろしく。

 平成16年(2004)みなづき(6月)24日

 この日は、角川春樹「復活の日」祝宴会に出席のため、東京へ行く。
2年半のおつとめを済ませて、「現場に復活するぞ!」という会だ。
私の「復活の日」を映画化してくれたのは、春樹君だ。私が一番気に入っている映画
である。
 1971年に「日本アパッチ族」を文庫にし、その後も継続的におもな作品を文庫
にして大いに売ってくれた。
 角川映画が「犬神家の一族」で大成功し、「読んでから観るか・観てから読むか」
というキャッチで映画も本も相乗効果でよく売れた時代だ。多くの作家がその恩恵に
浴している。
 私も1964年に書き下ろした「復活の日」が1980年にすばらしい映画になり、
多くの人に読んでもらい観てもらえたことは大変感謝している。
当時は殆ど特撮を使わず、全てロケーション撮影でとった映画のスケールは、さすが
にすごいと思った。外国の映画かと思うほど、外タレを使い、海外ロケをし、南極ま
で行っている。
 その辺の話を、次の次の「小松左京マガジン」の編集長インタビューで聞こうと思
っている。お楽しみに。


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