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『小松左京フライバイガイド』 2004年5月号


−−−−−−−−−−−−−−−− 刊行 −−−−−−−−−−−−−−−−−−

★5月 1973年にビクターより発売されたレコード「21世紀の子どもの歌」が、
  CDになって復刻。監修:小松左京、作詞:手塚治虫・筒井康隆・星新一・真鍋
  博・飯沢匡・杉紀彦、作曲:宇野誠一郎・山下洋輔・小森昭宏・越部信義。


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−−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−−

 平成16年皐月(5月)12日

 昨日、米(朝)さんが肋骨に亀裂が入って、14日の祇園に来られなくなったとい
う連絡をもらった。特にぶつけたわけではなく、寝ていただけで、とにかく起きたと
きに胸が痛かったのだそうだ。歳をとるとちょっとしたことで骨が折れるらしい。気
をつけなければならぬ。
 14日は、米朝さんも久しぶりに祇園にみんなで行ってお茶屋への不義理を果たそ
うと思っていたのに、残念に思っていることだろう。しかし、フロンティア3000
研究会のメンバーは滅多に行けないお茶屋遊びを楽しみにしている。米(べい)やん
がいっしょだと、芸談に花が咲いて、芸者遊びも何倍か楽しく奥深くなるのだが・・
・。せいぜいおジャコをつまみながら日向ぼっこをして骨を丈夫にして、またいっし
ょに遊びましょ。


 平成16年さつき(5月)25日

 14日の祇園は、幸い前日に雨が上がってお天気になり、クーラーを入れるほどの
暑さになった。10年ぶりに会うみよちゃんもまめ晃ちゃんも変わらぬ様子で、まめ
晃ちゃんはまた大きくなったんとちゃうか、というたら、かみさんが、そりゃ立ち役
の踊りでは今や一番ですもの、とのこと。貫禄も付いている。その彼女が「八島」を
踊ってくれたのだが、大きな身体が羽のように空を飛んで音もなく着地するのには、
驚いた。舞妓ちゃんは、昔では考えられぬ「祇園小唄」を踊った。17歳で、髪に翡
翠の髪飾りをしている。これは未成年なのでお酒を飲ませないように、という印なの
だそうだ。

 21日、東京秋葉原の交通博物館に行く。「小松左京マガジン」の編集長インタビ
ューのためである。館長の菅建彦さんがお相手をしてくださった。鉄道文化が人類文
明にどのような影響を与えたのか。なかなか難しい問題だが、面白い話を色々聞かせ
てもらった。この博物館は、飛行機、自動車、船、鉄道がいっしょに展示してあるの
で、「交通」の歴史を総括的に眺められる。2007年には、大宮に移転して鉄道のみの
博物館になってしまうとのこと。もったいない気がした。


平成16年さつき(5月)31日

 27日の朝早く、小山夫人の運転するフィットに乗って、北陸自動車道を通って能
登半島の東側にある「日本一朝食がうまい」という民宿「さんなみ」に行ってきた。
石毛さんが懇意にしているカメラマンの森枝さんがアレンジしてくれて、石毛一家は
たける君の運転で我々を先導し、小山修三は東京から飛行機で合流、というわけ。久
しぶりのロングドライブだったが、お天気は最上で、五月の緑を満喫し、日本海の幸
をご主人の丁寧な料理で美味しくいただいた。森枝さんが『日本一の朝食』という本
でこの民宿のことを紹介したご縁だそうだ。テラスから富山湾を見下ろしながら、ゆ
っくりと煙草の煙をくゆらし、ビールを飲みながらのんびり談笑していると、実にい
い気持ちだった。
 翌朝は、日本一の朝食を食べた後、輪島の朝市に行き、輪島塗を見、ご主人の娘婿
がやっているイタリアレストランで昼食をとってから、サンダーバードで帰阪した。
女房が何よりも美味しいものを堪能し、楽しんでいる様を見るのが嬉しかった。



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