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『小松左京フライバイガイド』
2003年6月号
−−−−−−−−−−−−−−−− 刊行 −−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆6月9日より13日 日経新聞 「人間発見」に掲載。「ユーモアの妙薬」@〜D ◆6月11日 講談社 コミックスKPCシリーズで漫画「日本沈没」2発売。 ◆6月15日 講談社 新しいfシリーズで『空中都市008』復刻、発売。 解説は、瀬名秀明さん。 ◆6月20日 サンケイ新聞 朝刊別刷70周年記念紙面に掲載。 ◆6月25日 『手塚治虫マガジン』8月号のメッセージファイルに登場。 手塚治虫さんの思い出を語っている。 ◆6月25日 講談社KPCシリーズ『日本沈没』3発売。 −−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−− ◆6月8日より11日 与那国島に遺跡調査。 −−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−− 平成15年(2003)水無月(6月)12日 昨日まで、8日から沖縄の与那国島に行ってきた。日本の最西端、東経123度北 緯24度の島です。伊丹から那覇、石垣と乗継いで、それでも5時間で着いてしまう。 石毛さん(前・民博館長)、小山修三(縄文人)とコマケンの有志や私が大阪や東京 でやっている集まりの仲間など、総勢12名。現地で「海底遺跡様構造物」の案内を してもらうことになっていた琉球大学の木村先生が、お母様の急病で急遽来られなく なったことをのぞいては、万事順調で、天候にも恵まれて船で「海底遺跡」を撮影し たり、水中めがねでのぞいたり、山手線一周くらいの島を二回も回ったり、堪能した。 もちろん、私は車の中からあまり遠くには出なかったし、船のうえでモニターテレビ を見ていただけで潜ったりはしなかった。でも、泊まったホテルのオーナーの新嵩さ んが「海底遺跡」の第一発見者だったこともあり、いろいろと詳しく説明してくれ、 自分でもあたかも直接見たかのようなワクワクした興奮を感じた。 これが果たして人工物なのか自然の造形なのか、わからないが、海洋地質学の木村 先生は様々な手法で調べているらしい。こんど、撮影に潜ったものの感想を聞くと、 自然のような所もあるし、人工的に感ずるところもあるとのこと。とにかく、どこか 人の手が加わっているようには思う。 それにしても、海中のことが新しい技術でどんどん解明されていくことに、何とも 言えぬ興奮を感じ、未知のことがどんどんわかってくる喜びを覚えるのだ。1万年前 に与那国島に人が住んで文明を形作っていたって、不思議はないと思うよ。