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『小松左京フライバイガイド』
2003年1月号
−−−−−−−−−−−−−−−− 刊行 −−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆1月15日 『SF Japan』 徳間書店 「よみがえる幻のSF映像」としてNHK SF人形劇が紹介され、 「空中都市008」についてインタビュー記事掲載。 ◆1月24日 「空中都市008」 NHKソフトウェア 人形劇「空中都市008」のDVDが発行。 販売はアミューズソフト販売で、4800円。 他に星新一さんの「宇宙船シリカ」第128回。筒井康隆さんの「銀河少年隊」 (海外版)第67回、竹田喜之助さん についての「ある人生」、竹田扇之助さ んインタビューが収録されている。 これはNHK人形劇クロニクルシリーズの第3巻で、チロリン村が第1巻、ひょ うたん島が第2巻。この発売を記念して1月19日に、東京湾をクルージングし ながらレストランでの上映会が開かれる。 参加応募はhttp://www.amuse-pictures.com/n-geki/にアクセス。1月6日締切。 −−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−− ◆1月6日 NTV「爆笑問題のススメ」で、昨年出演した映像「介護バー」が再放送。 ◆1月29日 CS日本映画専門チャンネルで「日本沈没」放映。 −−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−− 平成15(2003)年むつき(1月)20日 明けましておめでとうございます。と言っても、もう松も明けてだいぶたちますが。 今年の正月は、いつものように3日のサンケイホールでおこなわれた米朝一門会で明 けました。サンケイホールのあるサンケイビルがいよいよ取り壊されると言うことで、 サンケイホールでの米朝一門会は、今年が最後。考えてみたら、サンケイビルというの は、産経新聞と大阪新聞があり、ラジオ大阪がありアメリカ文化センターがあり、ホー ルがありパーラーがあり、当時としては最先端の文化複合ビルだったわけだ。私も産経 新聞に勤めていた大学時代の友人のコネでラジオ大阪の時事漫才「いとし・こいしの新 聞展望」の台本を書いたりコラムを書かせてもらっていたので、しょっちゅうサンケイ ビルに行き、サンケイパーラーでコーヒーを飲んだりビールを飲んだりカレーを食べた りしていた。コピーマシンを初めてみたのは、アメリカ文化センターでだった。195 0年代から60年代初頭のことである。米朝さんとの出会いも、1000名も入るサン ケイホールで落語をやるというのでのぞきに行ったら、そこで聞いたのが「地獄八景亡 者戯」。いっぺんにいかれて米朝さんの追っかけをするようになり、1964年からは 一緒にラジオ大阪で「題名のない番組」をやるようになった。大阪新聞に事件をネタに セミドキュメンタリー小説を書かせてもらったり、ミステリーマガジン評を書かせても らい、そこで『SFマガジン』の創刊を知って、SFコンテストに応募したのがSF界 へ入るきっかけである。そういう意味では、サンケイビルは、今日の私を生み出すのに 大きな役割を果たしてくれた。 私を育ててくれたサンケイビルが無くなるとは、寂しいかぎりだ。