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『小松左京フライバイガイド』 2002年7月号


−−−−−−−−−−−−−−−− 刊行 −−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆7月1日 『6年の科学』7 号                    学研
  一本木蛮さんの漫画「一発逆転!左京でドン!!」第2回掲載。
  http://kids.gakken.co.jp/kg/0207/kagaku/6/index.html

◆7月20日 『ユートピアの期限』            慶應義塾大学出版会
  2000年度の総合講座をまとめた小松の講義「ユートピア3000」が
  収録されている。

◆7月28日 『小松左京マガジン』第7巻発刊。
 http://www.iocorp.co.jp/magazine/no.7.htm

◆あした21 2002年7月号 特別対談               霊友会
 http://www.reiyukai.or.jp/backnumber_02_07.html

−−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−−

◆6月8日〜7月28日                    倉敷市立美術館
  「映像体験ミュージアム」開催。<イマーゴ(羽化)せよ、体験美術館!―ここ
 に来れば、あなたの心の中に美しいイメージが生まれ育っていくでしょう。>

◆7月13〜14日 第41回SF大会「ゆ〜こん」に参加。


−−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−−

 平成14(2002)年文月(7月)16日

 今月のフロンティア3000研究会は、松下電器の技術館・歴史館の見学だった。
 守口市の松下本社敷地内にある技術館は、最先端の商品と未来への技術を紹介する
ショールームとして世界中から来る見学者に対応しているとのこと。近年は中国から
のVIPが多いとのこと。入り口にある150インチのディスプレイには、インター
ネットから私のホームページを取り込んで映してあった。リアルタイムでのアクセス
も可能。総勢15名の我々を案内してくれた女性は、こちらのめちゃくちゃな質問に
も動ずることなく説明してくれ、すばらしく優秀だった。
 ここで未来の家電として見せてもらったものの多くは、81年のエレクトロオフィ
ス時代に、「こうしてほしい」といっていたものばかりで、その実現が目の前まで来
ているとは、驚きだった。寝たまま健康状態がわかって医者にデータを送るベッドと
か、尿や便、体重・血圧のデータを送る便器など、早くつくって私にも使えるように
してほしい。
 13日、14日は出雲の玉造温泉でおこなわれたSF大会「ゆ〜こん」に行ってき
た。
 島根県立大学の教授として浜田に現在在住している豊田有恒さんが名誉ゲストにな
っているので敬意を表して、ということもあるし、オニ秘書が「出雲大社にまだ行っ
たことがないので行きた〜い」というので、伊丹空港から出雲空港に飛んだ。飛行機
はSAABのXX、35人乗り。SF大会参加者と思われる人が多く、満席。飛行時
間50分で、着陸。着陸したとたんにものすごい雷雨。バケツをひっくり返したよう
な豪雨と雷で飛行機から出られない。ターミナルビルへのボーディングブリッジなど
無いので、滝のように流れるアプローチを歩くことができない。結局15分足止めさ
れたが、ピタリと雷も雨もやんで、見る見るうちに水が引いていったのには驚いた。
 豊田さんの車で出雲大社に行き、古代史研究会の関係で権の宮司さんにご案内いた
だき、内宮に入ってお祓いしてもらう。菊竹清訓さん設計の宝物殿を見ていると、後
ろから「小松さん」と声をかける人がいる。(夢枕)獏ちゃんだ。「あれ〜」などと
奇遇を驚きあったが、考えてみれば彼もSF大会に参加するために来ていたのだ。き
けば、獏ちゃんも出雲大社を見るためにSF大会参加をしたらしい。何処も事情は同
じだ。豊田さんの紹介で彼も内宮をみせてもらえて、良かった、良かった。大社様の
御利益だ。獏ちゃんの小説にいつか生かされることだろう。
 大会企画は「小さなお茶会」で、ファンの人たちと「お茶」するものだけ。酒を出
せ、といったがきいてもらえなかった。それでも、野田(昌宏)ちゃんと合同で10
人ぐらいの人たちとおしゃべりして、楽しかった。小学校一年の時読んだ「青い宇宙
の冒険」ではまった、という話を聞くと、複雑な思いだ。嬉しいけれど、悪いことし
たな、という気持ち。「女シリーズ、好きです」と女性にいわれると、嬉しかった。
なかなかそう言ってもらえないからね。10時半までのノルマを済ませたあとは、獏
ちゃんと高千穂遙にも加わってもらって、おしゃべりした。目下の関心は沖縄の海底
段丘が遺跡かどうか、ということだ。獏ちゃんから最新情報をきかせてもらう。どう
も、自然物という見解が強いようだが、一度、是非見に行ってみたいものだ。

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