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『小松左京フライバイガイド』
2002年3月号
−−−−−−−−−−−−−−−-− 刊行 −−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆3月1日 高橋桐矢さんとの共著、「安倍晴明」〈天人相関の巻〉(二見書房)発売。 ISBN4-576-02050-1 1500円(税別) 「女狐」を長編化したもの。平安と現代が相関しあう壮大なロマンになっています。 ◆3月7日 神戸新聞夕刊「手塚治虫からのメッセージ」にコメント掲載。 ◆3月8日 「文藝春秋」4月号巻頭随筆に「半世紀前の「はずかし」漫画」掲載。 ◆3月10日 『歯車――石ノ森章太郎プレミアムコレクション』角川ホラー文庫 「くだんのはは」が収録。ISBN4-04-361002-5 781円 昭和45年4月号『別冊少年マガジン』に掲載された石ノ森章太郎さんの漫画 (小松左京原作)「くだんのはは」は、雑誌掲載のみで今や多くの人が目に したことがないという、幻の漫画になっていました。他に昭和38年『少年』 9月号に掲載した福島正実・星新一原案の「マタンゴ」も入っています。 ◆3月末 『6年生の科学』 学習研究社 4月号から不定期連載で一本木蛮さんの漫画「一発逆転 左京でドン!」開始。 キャラクターとして、小松左京の逆転博士が登場。常識をSF的科学でひっくり 返す科学漫画。 −−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−− ◆3月22日 映画「復活の日」のDVDが角川書店より発売。 5800円(税抜き)の予定。原作はハルキ文庫でお読みになれます。 ◆3月22−23日 SF作家クラブ名誉会員とスタッフの懇親旅行。 神林会長の地元、松本の誇る300年の老舗旅館「小柳」に逗留。 −−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−− 平成14年弥生(3月)31日 22日、23日と松本へ行って来た。 SF作家クラブの名誉会員と事務局スタッフとの懇親旅行という名目で、新しい会 長、神林長平さんの地元、松本の温泉に行ってゆっくりしようという久しぶりの旅行 だった。 21日に浅間温泉で山火事が起きたというニュースに、すでに東京に来ていた私は、 「あれ、明日行くところじゃないの?」ときくと、まさに浅間温泉街の一軒に泊まる ことになっている。こりゃ大変だ、と思っている内に、なんとか下火になって、神林 さんからも中止の連絡がなかったので、22日昼、豊田有恒さんの車に乗って松本へ 向かった。 石川SA、談合坂SAで休憩しながら松本の老舗旅館「小柳」についたのは、午後3時 半。300年の歴史を持つというだけあって、格調ある、しかし造りは新しい。蔵を 借り切っての食事も、工夫に富んだメニューでみな、美味しがっていた。私はもった いない話だが、ほとんど箸を付けなかったのだ。 部屋に戻って、若いスタッフがカンカン、諤々、元気に議論をしているのを、横に なりながらきいていると、楽しいものだ。夜中の2時頃まで、話していた。 翌日は、朝8時の朝食をともにし、その後わさび園に車で行って、巨大な大王わさ びを買ったり、わさびワインを飲んだりして、昼食は、神林さんご愛用の中華料理屋 へ。それがすばらしくおいしいのに、すばらしく安いのだ。私もかなり食べた。豚の 角煮もひと味違うし、納豆豆腐もちょっと何か入っているようだ。鶏肉炒め、チャー ハン、水餃子、ピータン、どこにでもあるメニューだが、味がちょっと違う。シェフ は武漢出身の中国人。家庭料理という名前通り、彼の工夫した家庭の味なのだろう。 11人でお酒も入れて18000円。私におごらせてもらった。この位しなきゃね。 神林夫妻には、本当にお世話になりました。ありがとう。 かえりは、中央線で新大阪まで特急しなのに乗って帰ってきた。ホームから上がる のに、エスカレータがなかったのはちょっとこたえたね。老人向けに、なんとかすべ ての駅に上りエスカレータをつけてほしい。 さすがに、その後ずっと家では横になって、水平生活をしている。