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『小松左京フライバイガイド』
2001年10月号
−−−−−−−−−−−−−−− 刊行予定 −−−−−−−−−−−−−−−−− ◆10月24日 読売新聞大阪版夕刊 「鉄案アトムの世紀―科学との対話」〈都市と未来(下)個性生かす“物語”が魅力〉 で、10/3に取材された宇宙都市についてのコメント掲載。 ◆10月25日 第40回SF大会のレポートで名誉実行委員長の挨拶掲載。 ◆10月28日 『小松左京マガジン』第4巻発行 −−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−− ◆10月1日 第二回小松左京賞授賞式 キャピトル東急ホテル −−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−− 平成13年かんなづき(10月)10日 先月、長月の半ば、11日に起こったニューヨーク世界貿易センタービル飛行機突 撃のニュースから、文字通り長い長い月となりましたな。今月は神無月。日本国中の 神様が出雲大社に行ってしまい、神様がいなくなってしまうのでこういうという俗説 がある。したがって、出雲では、「神在月」というというから、面白い。私たちも、 出雲に行っていた方がいいかな。出雲には、豊田有恒さんもいるし。食べ物もうまい だろう。 幸い、今回の惨劇のニュースを見ても、私は「鬱病」がぶり返すことはなかった。 しかし、まわりにはかなり精神的ショックを受けたものが多く、若い者が「鬱」にな っているようだ。そりゃ、政治家が一歩間違えて下手すれば第三次世界大戦になりか ねない「危機」と「緊張」を強いる情勢だ。その時、衛星テレビはもちろんインター ネットでも、双方の「情報」が一般の私たちにも入って来るという状況は、すごい。 情報が多すぎて、かえって気が滅入る、ということもあるだろうが。そう言う意味で は、まさに「NEW WAR」だね。武力よりも、情報戦争といった方がいいかもしれない。 生身の人間が一番「情報」の塊まりで、しかも主体的に動くからね。地球上を自由に 情報がとびかうネットワーク社会になっている現在ならではの、「新しい戦争」だ。