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『小松左京フライバイガイド』 2000年12月号


−−−−−−−−−−−−−−− 刊行予定 −−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−−

◆12月3日22時から23時・23時から24時      スカイパーフェクTV253ch
 BOOKTV「作家ほっとタイム」に出演。
12月がSF特集ということで、毎日何回も放送されます。

◆12月9日20時から20時54分                                テレビ朝日
 「ほんパラ!関口堂書店」で、「日本沈没」が紹介されます。
  放送前には、光文社文庫版が重版される予定。

◆12月16日 『小松左京マガジン』第二号のため、桂米朝・沢田隆治と座談会。
 「口碑文芸の歴史」について。

◆2000年12月7日 日経新製品賞審査会

−−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−−

 平成12年しわす(12月)4日

 2日、3日と「コマケン」(小松左京研究会)の連中と大阪・南港の「海遊館」
「なにわの時空館」を見学し、夜は近くの「コスモスクウェアー国際交流センター」
で宿泊、翌日は梅田の「空中庭園」に行った。
 関西在住のメンバーだけでなく、愛知県三河、東京からも来てくれて、にぎやかに
楽しい時を過ごすことができた。
 土曜日は、師走とも思われぬほどお天気で暖かく、海っぺりだから寒い風が吹くと
たまらんな、と思っていたが、ぽかぽかと小春日和で外を歩いていても寒くない。大
観覧車下から海遊館まで、私にとってはとてつもなく長い距離を歩かされたが、それ
ものんびりとした気分にさせてくれるほどの陽気だったのは、ありがたかった。
 海遊館内は車椅子でまわったのだが、久しぶりに見た魚たちの泳いでいる様は、あ
らためて大きな驚きを感じさせてくれた。ノコギリ鮫や、ハンマーヘッド・シャーク、
高脚がに、ピラルクー、クラゲの数々。ロッククライムペンギンとキングペンギンの
風格のちがい、ラッコの仕草。高脚がにのセックスシーンを想像したり、イルカの性
別識別法をおそわってじっと腹部を見つめたり・・・。しょうもないなぁ・・・。
 翌日はあいにくの雨で、40階に上っても遠くは何も見えなかったが、ベンチに座
ってタバコを吸いながら、何となく下を眺めていたのだった。


 平成12年師走(12月)13日

 今日は「おこと始め」。お正月の準備を始める日である。つまり昨日で今年は一区
切りついた。大きな二つの世界戦争と共産主義革命の起こった20世紀は終わったの
だ、と思ったとたん、身体から力が抜けて「すーっ」と気が楽になった。
 もう人類は共産主義の呪縛にとらわれることなく、自由になったのだ。これからの
人類にとって、普遍的なものの考え方を支えるものとして何があるのか、と問われた
ら、「SF」はなにがしかの力になれるだろう、と答えたい。


 平成12年師走(12月)28日

 26日は大阪で90年の花博でいっしょに苦労した仲間と花博からの10年をふり
かえり、みんなへ感謝しながら20世紀の忘年会をし、翌日には東京の事務所で忘年
会をした。床に座りながら40名近い人間がわいわいとそれぞれ話ながら今年一年、
この百年、そしてこれからの千年について思いをはせて、今世紀最後の時間を共に過
ごしたのです。来年からは、私は「道楽」に生きますので、どうぞよろしく。

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