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『小松左京フライバイガイド』 2000年3月号


−−−−−−−−−−−−−−− 刊行予定 −−−−−−−−−−−−−−−−−

◆2000年3月1日                 「読売新聞」夕刊文化欄
「本はどこへー過渡期の出版界」で「小松左京全集」オンデマンド版を手にした
 小松さんの写真が掲載。

◆2000年3月5日
 「東京新聞」の「2000年それぞれのメッセージ」に掲載予定。
 「中日新聞」は3月6日の予定。

−−−−−−−−−−−−−− 講演・放送 −−−−−−−−−−−−−−−−−

◆2000年3月5日
 シンポジウム「いまどきのロボットたちと21世紀の楽しい未来」に出演
 愛知県蒲郡市民会館中ホール(問い合わせ先:052−961−2111)

◆2000年3月18日
 シンポジウム
「いま活かす ふるさとの芸能ー伝えてきたこころとわざーその交流と活用」に出演
 石川県小松市公会堂大ホール(問い合わせ先:03−3448−0685)

◆2000年3月27日から31日 午前7時50分からの10分間
 J-WAVE(FM・ジャパン)81.3MHz、TOKIO TODAYに出演。
 パーソナリティの大倉眞一郎さんは小松左京の熱烈ファン。
 ファンの立場からのきつい質問に答えます。

−−−−−−−−−−−−−− 臥猪庵 hic −−−−−−−−−−−−−−−−−

 平成12年やよい(3月)4日 

名古屋からタクシーで蒲郡へ行った。あいにくの雨で、周りの景色はほとんど見えな
い。タクシーの運ちゃんがいままでで最高の長距離客に有頂天になって道を間違え、
かつ蒲郡の競艇の話しかしないので、気が気ではない。しかしようやくついた蒲郡プ
リンスホテルは、すぱらしいアールデコスタイルの建物で、昭和9年の建造とのこと。
いっぺんに気分が晴れた。上品にラウンジでケーキと紅茶なんぞをのんで、バーが開
くまでの時間をつなぐ。バーで階下の結婚披露宴の祝い歌を聴きながら日本酒のグラ
スを傾ける、というのも、妙なもの。穏やかに10時半就寝。


 平成12年やよい(3月)5日

「いまどきのロボットたちと21世紀の楽しい未来」というシンポジウムで、「なま」
AIBOを間近に見る。一人で遊んでいる仕草が、実にかわいい。片づけられるとき、ち
ょっと、といって触らせてもらう。家に帰ったら、この手を女房に触らせてやるのだ。


 平成12年やよい(3月)18日

小松市での「いま活かす ふるさとの芸能」シンポジウムで、佐渡ののろま人形、深
瀬のでくまわし、淡路人形座の出し物をみる。のろま人形の「そろそろそろそろ」と
いうかけ声とか、木偶人形の同じ節、同じ動きのくりかえしで見せてしまう不思議な
力、淡路の本格的人形浄瑠璃のみごとさ。久しぶりに「人形」の作り出す「虚世界」
に引き込まれた。そのたんびに舞台と客席をいったり来たりしなければならなかった
のは、しんどかったが、何とかおつとめ果たしました。いいものを見せてもらいまし
た。サンダーバードで帰阪。


 平成12年やよい(3月)XX日

ミステリー文学大賞の贈呈式のあと、また銀座にでる。夜には雨も上がって暖かくな
り、銀座の人出も多い。虫と同じだ、暖かくなるともぞもぞと出歩きたくなると見え
る。5丁目のバーも、はじめはわれわれだけだったのに、あっという間に十五人くら
い来て満員。昨日はお客さんゼロだったのに、とママさんがびっくりしている。また
8丁目まで歩く。「パリ祭」と「パリの屋根の下」をフランス語で歌っているうちに、
まただまされていつの間にかついてしまう。これが「ここは、お国の何百里・・・」
だったら、途中で挫折していたかもしれないが・・・。


 平成12年やよい(3月)XX日

3月になって、とたんに暖かくなった。ぽかぽかしてくると、身体もほぐれて、気持
ちもひろやかな気分になってくる。
SF大賞とSF新人賞の授賞式に出る。大藪春彦賞の授賞式もあるので、ハードボイ
ルド派も含め、様々の顔ぶれが一堂に会し、にぎやか。新人賞の受賞者は男性だが、
佳作受賞は二人とも女性。いずれも若々しく、さわやか。しかし、応募者の最長老が
75歳だったことは、うれしい驚きだった。
久しぶりに銀座に出て、10年ぶりくらいに「梯子」。5丁目から8丁目まで、歩か
され、へとへと。だましやがったナ!

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