精神科のススメ
ver.01/11/11


初めての精神科、どんなところ?どうすればいいの?
これを読めばあなたの精神科デビューも完璧!(笑)

1.不調についてまとめる。
うつ病によくみられる身体症状は、不眠、食欲低下、昼間の意識の低下など。
心の症状は、やる気が出ない、悲しい、生きていても仕方ない、など。
自分が今困っていること、苦しいことは何かを考えてみましょう。
インターネット上にあるうつ病についての説明や、うつ状態診断テストなども
参考にしてみましょう。ただしむやみに自分に当てはまると思い込みすぎないこと。
あくまでも情報として目を通す程度にしてください。
一つの目安として、症状が2週間以上続いて、生活に支障をきたしている場合
病院に通って治療することを考えましょう。

2.病院を探す。
タウンページで探す:一番手軽かつ確実な方法です。おすすめです。
インターネットにある病院検索エンジンを利用する:希望する条件の
病院がみつかるかもしれません(家・職場から近い、休日や夜間診療もしている、
入院設備がある、など)。「ドクター・ナビ」などが人気があるようです。
(市区町村の)保健所に電話する:担当部署もわかりにくいし、
不親切な自治体もあるので、あまりおすすめしません。
(都道府県の)精神保健福祉センターに電話する:心の病気に関する
電話相談や、センターでの相談日があるかもしれません。
ただし、都道府県単位で設置されているので、交通の便がよいかわからないし、
週に1度や月に1度などの限られた時間しかない可能性もありますので、
調べてみてください。
学生なら学校の保健室カウンセリングルーム
社会人なら会社の産業医に相談するという方法もあります。
しかし、治療を考えると、専門医のいる病院(精神科)に行くのが一番いいです。

病院の各科の違いによる特徴をあげておきます。
心療内科:ストレスなどが原因で起こる胃潰瘍、不眠、頭痛など、
体の不調を中心に治療するお医者さんです。
精神科:心の病気を中心に治療します。カウンセリングをしてくれる
ところもあります。うつ病の治療はここがいちばんです。
心療科・神経科などは、精神科とほぼ同じです。
脳神経科というのは、全く別のお医者さんです。

病院の規模による特徴をあげておきます。
大学病院の精神科:受付時間から診察までの時間が長い場合があります。
入院設備があるところも多いです。
総合病院の精神科:大学病院とほぼ同じです。
精神科の開業医:少人数(一人のところも多い)のお医者さんがやっています。
予約制のところは待ち時間が短くて楽です。
予約制でなくても、とても混んでいるところでなければ、全体的に
待ち時間は比較的短いようです。入院設備があるところは少ないでしょう。
*精神科のみの、入院治療が中心の大きな病院(いわゆる精神病院)は
「うつ病」を治療するには不向きなところもあるので注意!
外来(入院ではなく、患者さんが通ってくる)を中心にやっているところを
探しましょう。

3.勇気を出して、電話してみよう。
診察している曜日と時間を聞きましょう。
予約が必要なら予約を入れましょう。
病院の場所や行き方をたずねるのも忘れずに。
私は、病院に初めて電話をかけて、1週間先まで予約がいっぱいだと聞いたときに、
「たくさんの人が精神科に通っているんだなぁ」と思い、少し安心しました。

4.用意するもの
保険証、お金。初診は少々高くて、診察だけで恐らく3〜4千円くらい
かかるかと思います。診断書を作成してもらう場合は、
さらに追加で3〜5千円くらいかかるでしょう。
また、これとは別に薬代が必要になります。
保険証がないとこれらの3〜4倍くらいの額がかかることになるので注意!
継続して診察を受ければ、2回目からはもっと安くなります
私はだんなさんの扶養の保険証で、ほぼ毎回1650円でした。1999年ごろのことです。
自分で保険料を払っている人ならば、もっと安いでしょう。

5.前日の心得
お金、保険証を準備します。
病院の住所(行き方)と電話番号を書いたメモも忘れずに持っていきましょう。
話す内容について不安だったら、伝えたいことを箇条書きにした
メモを作っておき、当日それを見ながら話すといいでしょう。
うつうつだと、話をするのもつらいもの。できれば初診の時は
自分の生活や心の状態をよく知っている人(同居している家族など)に
一緒についてきてもらい、診察室で一緒に話をしてもらいましょう。

6.当日の心得
受付に保険証を出し「初診です」と伝えます。
名前や住所など、受付の人に指示されたとおりに記入します。
普段飲んでいる薬があれば、このときに伝えておきましょう。
ここまでは普通の病院にかかるときと全く同じです。
初診のときに、心理テストを受ける場合があります。
あまり悩まずに、直感的にぱっと答えを選びましょう。
1つや2つ答えに迷うものがあっても結果にはあまり影響しません。
そのためにたくさんの質問項目があるのです。
また、簡単な健康診断(身長、体重、血圧程度)を行う場合があります。
お医者さんとの診察では、
現在困っていることについて、簡潔かつ正直に話しましょう。
全てをうまく説明しようとしなくてもいいです。
治療が必要だと診断されれば、それからゆっくり
原因や治療方法について一緒に話し合っていけばいいのですから。
最初の診察では、あなたの心は治療が必要なのかどうか
専門家に判断してもらえばいのです。
お医者さんは、顔の表情も含めた全体の雰囲気で、
病気の状態がどの程度深刻なのか、だいたい7割くらいは
直感的にわかるといいます。
相手はプロですから、安心して話をしましょう。

7.薬をもらって、帰りましょう。
処方箋をもらった場合は調剤薬局へ行き、薬をもらいます。
中身の確認をして、薬の効き方や飲み方など、わからないことがあったら
遠慮なくたずねましょう。薬剤師さんと一緒に薬をチェックすることは、万が一、
薬の処方にミスがあった場合の事故を未然に防ぐことにもつながります。

8.その後の通院
お医者さんと相性が合わないようだったら、別の病院を探すのも一つの方法です。
しかし病気は、お医者さんのアドバイスを受けながら、自分で治すもの。
医者や薬にあまり依存しすぎるのはやめましょう。

これで、安心して精神科へGO!ですね。


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