2003年10月15日決算特別委員会質疑<補充質疑>


平成15年  9月 決算特別委員会
平成十五年決算特別委員会<補充質疑>
決算特別委員会会議録第八号
日 時  平成十五年十月十五日(水曜日)
場 所  大会議室



○菅沼 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆ 木下 委員 基本健康診査の問題について、先ほど引き下げの方向で努力されるということをお約束されました。五カ月と言いますけれども、もう五カ月ですよね。ですから、いつごろまでに検討の結論を出されるのか、それだけ教えていただけますか。――区長に聞いているんですよ。だって、これは政治的な話だから。

◎熊本 区長 来年度の予算に関連するわけですから、その予算に間に合うように結論を出したいと思っております。

◆ 木下 委員 一点十円が基本です。ですから、それに照らし合わせてどうされるか十分見ておきますので、それはよろしくお願いします。

 それから、幼稚園の問題ですけれども、いろいろな議論がこの議会でございました。民間へ変えるべきだというような議論が、その根拠として夜間、休日等に対応できないとか、それから賃金の面でいろいろ問題――予算がかかるとか、そういうふうにもおっしゃっていましたけれども、私は幼保一元化の問題、今の幼保一元化論そのままでいいとは思っておりません。しかし、まさに幼稚園と保育園の役割、いろんな点で現代的に見直していかなければいけないということがある、そういう課題があり、政府も少子化対策等に対策をとってきた。そういった中では、公立幼稚園の役割は非常にあると思うんです。

 夜間、休日等について対応できないというのは、対応できないから民間委託だということでは、行政セクターの改革がいつになってもできないと思うんです。民間へ全部おっつけて、それでトカゲのしっぽ切りをすると。そうではなくて、やっぱりそういう働き方の問題も全部見直していくと。夜間、休日だってきちっと働く必要もあるし、あるいはパートを雇うということだってあるわけだし、そういうことを含めて、全面的な見直しをきちっとやることが改革になると思うんですよ。

 そういった総合的ないろんな議論を通じて問題点が浮かび上がってきたと思うんですけれども、区長は幼稚園について、区立幼稚園の役割は終わったという見解を述べられましたが、議論を踏まえてどういうふうに考えますか。私はもっと見直していくべきだと思うんですけれどもね。議論を踏まえて、区立幼稚園の役割等についても踏まえ、しかも、教育委員会とどうも調整がきちっとできていないらしい。そういうこともわかりましたので、これは区民参加も含めてきちっと検討をすると、そういうことを約束していただけませんか。

◎熊本 区長 区立幼稚園のことについてのお尋ねだと思いますが、前から申し上げておりますけれども、区立幼稚園につきましては検討を十分に重ねながら、段階的にということもありましょうし、幼保一元化の問題もありましょうし、それらの問題をとらえまして、今、教育委員会とも連携を密にしながら前向きに取り組んでいるというところでございますので、ご理解いただきたいと思います。

◆ 木下 委員 前向きの方向性がどうなるのかという、非常に問題点はありますけれどもね。ただ少なくとも、当初、もう一挙にやめてしまうんだというような議論からは大分変わってきたと思うんです。しかも、民間委託ということについては、先ほど言いましたように、それだけでは非常に問題があるということもあります。そういったことを踏まえてやっていただきたい。幼稚園の問題につきましては、事務当局ではなくて、教育委員がきちっとした意見を持って議論をする、区民とも議論をする、そういう対応をぜひやっていただきたいということを要望しておきます。

 それから、下北沢の連続立体交差事業調査の報告書ですけれども、これは手に入れられましたか、いかがですか。

◎株木 都市整備部長 東京都が平成十二年度に実施しました、代々木上原駅から梅ケ丘駅間の連続立体交差事業の調査報告書につきましては、昨日午後、所管課が取得いたしました。

◆ 木下 委員 昨日、情報開示で公開が出ましたよ、午前中にもらってきましたけれどもね。でも、やっぱりこういう対応は改めるべきだと思うんです。つまり、行政間のことで、世田谷区は入手したからといって、じゃ、私にくれるかどうかというのは別問題ですよね。だけれども、世田谷区さえ、こういった基礎情報について入手しないで仕事ができるわけがない。本当に手に入れていたかどうかということについては、それは疑いがありますけれども、しかし、公式に手に入れていないということを言い続けてきたわけです。私が手に入れた後におもらいになっている。

 区長、やっぱりこういう対応は改めていかなきゃいけないと思うんです。都議もされていたことですから、よくおわかりだと思いますけれども、この点についてはいかがですか。

◎熊本 区長 おっしゃるとおり、資料が早く入手することにこしたことはないと思いますけれども、しかし、相手のある話ですから、こちらが一方的に要望したところで、はい、そうですと答えていただくとは限らないと思っております。昨日、区の方には入ってきておりますので、ご指摘のとおり、それに従って進めていきたいと思います。

◆ 木下 委員 私は当選したときから実に九年間言い続けてきたことなんですけれども、やっぱり対応は私が入手してからとられた、そういう形になっています。世田谷の常識は世間の非常識とおっしゃいましたっけ、日本の非常識ですか。私は市民の非常識だと思いますけれども、そういうことはなさらないように、そのことは申し上げておきます。

 それからもう一つ、世田谷で総合設計制度に基づく緩和制度というものを使うことがままあるわけ。まだ数例しかないですけれども、いろいろ議論にはなってきているわけですが、これは敷地面積と、それから緩和した際の上限は、敷地面積千平米以上、高さ制限二十メートル以下ということでよろしいんですか。イエス、ノーで結構ですから、どうですか。

◎株木 都市整備部長 イエスでございます。

◆ 木下 委員 それで、杉並、練馬、目黒に聞いてみたんです。一種住専について、杉並では敷地面積は二千平米以上について適用して、高さの上限は十五メートルであると。それから練馬では、一種住専について――一種、二種も含めてだと思うんですけれども、十メートル制限のところ、敷地面積について五百平米以上、高さ制限十二メートル。そういう結果が、ちょっと尋ねただけで出てきたわけです。これも、世田谷の常識は世間の非常識、市民の非常識に通ずるところがあると思うんです。これはなぜ二十メートルにしたのか、その辺についてお聞きします。

◎株木 都市整備部長 この総合設計につきましては、基本に東京都の方の許可基準というのがございまして、行政体によって基準が大幅に変わるというのはやはり好ましくないということがございまして、東京都の許可基準のもとに、各区それぞれまた独自の要綱等を定めているというものでございます。また、要綱等を定めていない区も中にはあるという状況でございます。

◆ 木下 委員 時間がありませんので区長に言っておきますけれども、やはり世田谷の二十メートルは高過ぎます。とにかく、世田谷の町を本当に大事にしようというのであれば総合設計制度を一種住専に適用すべきではないし、上限も練馬でさえ十二メートルですから、そういうふうに変えるように、ぜひしてください。区長、いかがですか。区長に聞いているんですよ。

◎株木 都市整備部長 この辺は、ほかの区の状況等も見ながら検討はさせていただきます。基本的には今ある要綱に基づいてやりますけれども、都の基準等とも整合させながら、その辺は考えていきたいと思っております。

◆ 木下 委員 世田谷の住環境、これでは守れません。きちっとやり直してください。区長に要望しておきます。

○菅沼 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。

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