2005年3月15日予算特別委員会質疑<企画総務>


平成17年  3月 予算特別委員会
平成十七年予算特別委員会
予算特別委員会会議録第三号
日 時  平成十七年三月十五日(火曜日)
場 所  大会議室



 

○新田 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 小田急線の連続立体交差事業の側道についてお尋ねしたいんですけれども、都市計画決定をしたときは、側道について四千七百七十メートル、小田急線の高架工事と一緒に都市計画決定をおろしたんですが、その後事業認可の際に千八百三十メートルしか認可をおろしていないんです。三八・三%しか認可をおろしていないと。
 それで、実はいろいろ調べてみますと、環境側道として認可をおろしてやった部分については、国と東京都と鉄道事業者と区が負担する形になっていまして、区は一〇%でいいわけです。ところが、認可をおろしていないところについては単費でやっているというふうに聞いているんです。これは本来区が負担しなくていい金を負担しているんじゃないかと思うんですけれども、その辺についてはいかがですか。

◎宮崎 財政課長 一般的な道路の新設、拡幅に係りましては確かに単費ということがございますが、そのうちの四分の三は財調上で得られていることと、逆にそのエリアの部分について、例えばいわゆる市街地再開発の関係の部分のエリアになっているような場合でも、その分については別の財源が来る、そのような状況がございます。

◆木下 委員 いずれにせよ、単費でやって財調が面倒を見るといっても、原資は税金です。本来は鉄道事業者も金を出さなければいけないのに、それが出さなくていいと。これは区民に対して不利益をこうむるようなやり方をしているというふうに私は思えるんですけれども、こういったことについては財務としては気にとめないものなんですか。

◎宮崎 財政課長 どのようなものが単費になり、また制度上使えるものであれば、やはり財源的には持っていきたいという考え方はございますが、今のケースについては、その辺の東京都との協議の中でそのような決定をしておりますので、単費の部分についての執行は妥当だろうと考えております。

◆木下 委員 妥当だろうと推定されておるわけだけれども、しかし、そもそも側道事業というのは環境上必要だということで側道を通っているわけであって、一体事業であるはずなんです。それをあえて分けて三八・三%しか認可をしていないと。残りについては単費でやることになって、しかも平成十六年度末までに終えることを想定して事業費は組まれていないんじゃないですか、いかがですか。

◎宮崎 財政課長 東京都全体がその進行管理をする中で、事業費全体の部分につきましては東京都から区に来る部分については、この間申し上げております文書協議という形で来ているもので、私どもの方は出る範囲はそこまでだと考えております。

◆木下 委員 文書協議ということで来ているからということで、そういうふうなお答えでいつも逃げられるんだけれども、実は補正予算の説明について、私が遅参したために後でわざわざ部屋に来ていただいていろいろ説明を受けたんです。ちょうど二月十八日のちょっと前の日でした。
 そのときに補正予算で十六年度予算上、全部終わるまで連続立体交差事業の事業費は積んでいないんじゃないのというふうにお聞きしたとき、いや、そんなことはございませんと。平成十六年度末までに全部終わるように仕組まれているはずですというふうにお答えになりましたよね。それはそういう認識だったんですか。

◎宮崎 財政課長 その後に新聞等も出ている部分もございまして、その後に所管課に事業確認をしたという状況がございました。いずれにしてもその段階では既に十六年度の補正と十七年度当初、両方とも所管の方の協議を受けて計上する予定でございましたので、その意味でいうと、事業執行の計画の方がどうなっているかというのは一部不明だったという状況はございます。

◆木下 委員 この問題は去年の六月の議会でも問題にしたし、それから秋の議会でも私は問題にしているんです。これは十二月に複々線事業が終わるということを非常に強調していて、それでもう事業は終わるんだというキャンペーンを小田急電鉄も張っていたわけです。区も関連事業の関係のセクションの前にはそういうポスターまで張ってありました。今、駅舎でもそういうのは張っていなかったけれども、十六年度末までに終わる、そういうのが張ってありました。そういうことについても非常に問題だというふうに私は指摘してきた。
 そして、十二月に文書協議があったということだけれども、しかし、これは本当に十六年度末までに終わるのかどうかということについて、財政担当者は非常に注意していなければいけないんじゃないでしょうか、いかがですか。

◎宮崎 財政課長 やはり文書協議の部分の中に法の根拠も含めて入っておりましたので、その分について応じたというのが経過でございます。

◆木下 委員 少なくとも私に説明したときは、十六年度で全部終わるはずだという認識を、説明に来られた部長も含めてそういう認識を持っておられたわけです。
 そこで、これは非常に不正常なことが実はやられている。つまり、きちっと法令で決まったものでなければ、本当は予算に組んではいけないわけです。事業について、これは一度延長してもう一度再延長という形になっている。しかも、裁判の一審で事業区間が不適切であるという判決まで受けている。二審では、いや、十六年度末までには必ず終わるのであるというお墨つきみたいなことを言って、それで高裁は逆転したという形があるわけです。
 それについて、今度は最高裁で再審議されることになりますけれども、非常に事業期間の問題というのは大事な問題なわけです。しかも、決まってもいない事業に予算がついてしまう、平成十七年度予算がついてしまう。それから、十六年度予算ではクリアランスしようともしていない。さかのぼってみると、十六年度予算にも、全部終わることを想定しては組まれていない、そういう状況なわけです。こういうことは不正常なことだという認識はないですか。

◎平谷 助役 その件は、繰り返し申し上げておりますように、地方財政法に基づきます文書協議に基づいてそれぞれの予算案に計上させていただいたということで、財政課長が先ほど来申し上げているとおりでございます。

◆木下 委員 繰り返し言うんだったらやめてくださいよ、時間のむだですから。新しいことをおっしゃるんだったら、それは言っていただいて結構ですよ。何回繰り返しているんですか、そんなことはあなたに聞いていないですよ。要するに、そうしますと、予算について極めて不正常だという認識がまずないわけですね。要するに、文書協議でやれば、幾らでも見込みでどんどん予算はつけられる、そうおっしゃるんですね、そうですか。

◎平谷 助役 同様の趣旨のご質問なので、答弁も同様になるわけでございますが、いずれにしましても、私どもとしては適切に対応している、こういう認識に立っております。

◆木下 委員 それから、梅ケ丘の駅前の事業ですけれども、あれは小田急線の連続立交の側道と駅前広場の区道の整備とかが交錯しているわけです。それについて、当然それは単費でやるのではなくて、連続立交の環境側道の絡みのお金もきちっと取るべきだと思うんです。そういうことがされないで単費でやるということも非常に不正常だと思うんですけれども、それも差し支えない、そうおっしゃるんですか、いかがですか。

◎平谷 助役 ちょっと絵があるとよろしいんですが、時間がございませんので、いずれにしても適切に対応していると認識しております。

◆木下 委員 今、事業認可はおりたんですか、おりていないんですか。つまり、告示されたんですか、されていないんですか、ずばりどうですか。再延長の告示ですよ。

◎平谷 助役 まだだと思いますけれども。

○新田 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。