2000年10月5日決算特別委員会質疑<区民生活委員会所管>


○五十畑 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 きょうは駐車場の問題で質問いたします。
 ■■■■■に■■■■さんという方の所有の駐車場があるわけですが、この方は街づくり協議会の■■さんなわけですね。この駐車場につきまして本会議で質問をした際に、環境・災害対策室長から二十台弱というお答えがあったわけですけれども、この前の総括のときにも何か弁明されていましたが、実は二十台弱というのは三区画、これは金網のフェンスだけで区切ってありまして、全体でいきますと五十台以上の台数が収容できるわけです。
 そういったところについての東京都公害防止条例の届け出違反、これは五万円以下の罰金の罰則もついているんですけれども、これについて、その後どのような指導をされたか、教えてください。

◎溝口 環境課長 お話の件につきましては、今お話がございましたように、総台数で五十台くらい収容の駐車場になってございます。三区画に分かれておりまして、現在では総体として駐車場の収容台数二十台以上になりますので、ただいま所有者等に公害防止条例に基づきます届け出の指導を行っているところであります。

◆木下 委員 この駐車場はつぶさに見てこられたと思うんですけれども、その前の道路というのは何メートルありますか。

◎溝口 環境課長 私、直接行っておりませんのでちょっとわかりませんが、聞いておるところによりますと、四メートル程度だというふうに聞いております。

◆木下 委員 単に公害防止条例に違反しているだけじゃなくて、東京都建築安全条例というのがあるんですね。これは駐車場の規模によっていろいろ定めてあるんですけれども、少なくとも二百平方メートル以下であれば四メートル以上の道路でいいんですけれども、三百平方メートル以下のものについては五メートル以上となっていまして、それ以上になりますと、六メートルの道路に接しなければいけないということなんですね。その辺についての指導はどうなっているんでしょうか。

◎溝口 環境課長 私どもの方は建築関係は所管外なもので、私もそういった細かいところを承知していなかったのは事実でございます。所管に応じて指導をされるものだと思っております。

◆木下 委員 今度は環境と災害が一緒になりまして、環境・災害対策室というふうになったわけですよ。東京都の建築安全条例は、これは災害問題にも非常にかかわってくるんですよね。室長は、その辺は総合的に把握されていると思うんですけれども、いかがですか。

◎永山 環境・災害対策室長 私は現場を見てきました。見ましたら前の道路は、はかってはおりませんけれども、四メートルぐらいあるかなという感じでした。それから、その当時、所有者が別々で、しかも、区切りも入り口も違うということでつくったようでございますので、今の建築のあれに該当するというふうには多分ならないのではないかなと思います。ただ、現状を見ますと五十台になっている、それから所有者も最近変更されたというようなこともありますので、私どもとしては届け出の指導をしているということでございます。

◆木下 委員 いずれにせよ、この問題につきましては、公害防止条例にも違反している、それから建築安全条例にもある意味で抵触しているわけですね。そういった意味では、まちづくりという場合に、特に経堂の場合、駐車場の問題などは大きなテーマになっていると思うんですね。これは世田谷総合支所の場合、どういう対策をとっていらっしゃいますか。

◎小畑 世田谷総合支所長 私ども全体のまちづくりは直接担当しておりますけれども、この件に関しましては、所管の方の対応をまず見た上で判断してまいりたいと思っております。

◆木下 委員 街づくり協議会というのは、例えば■■の駐車場対策をどうするかとか、そういうことについてもやるんだと思うんですね。勉強などもやられているようですし、それから、この会則の二条には、安全で住みよい文化的かつ活気ある町をつくるためにということですから、それで学習会などもやっているんですけれども、その辺の学習会等の開催状況についていかがですか。

◎小畑 世田谷総合支所長 ご指摘の(四字訂正)駅周辺街づくり協議会は自主的な運営を行っている団体でございますので、総体の開催回数等は一々報告は受けておりますけれども、内容その他につきましては、私ども、そこの細部まではちょっと存じかねております。ただ、そういう熱心な議論を、いろいろな部分での議論を積み重ねた上で、まちづくり計画原案という形でまとめていただいたということで、街づくり協議会の活動として大きな成果をいただいているものと認識しております。

◆木下 委員 街づくり協議会の会長さんが、公害防止条例の届け出もしていないで駐車場を経営されている、あるいは安全条例にも抵触しているような駐車場のままにしているというのは非常に問題だと思うんですよね。
 それから、もう一つお聞きしますけれども、野沢の、これは沿道法による緑地保全地区について、要するに、あれが伐採されてしまっているということについて、これは将来、解除されるおつもりなんですか、どうなんですか。

◎小畑 世田谷総合支所長 緑地の回復をというようなお話だと思いますけれども、環七沿道地区計画で定めております緑化推進保全区域と申しますのは、都市緑地保全法に基づく緑地保全地区の指定と異なりまして、原状回復は要請できないものと理解しております。

◆木下 委員 原状回復のことについて言ったのではなくて、つまり伐採してしまったわけですよね。それで、あそこはわざわざ緑地指定したわけですけれども、その後、緑地指定のままにしておくのか、それとも解除を考えておられるのか、どっちですかと聞いているんです。

◎小畑 世田谷総合支所長 本日の委員会の所管外ではございますけれども、地区計画で定めている内容でございますので、そのことにつきましては町の方のご意見を伺った上で、最終的に判断していくことと思っておりますが、私どもとしては、今回、区域内、これは建てかえの際に敷地に五十平米以上の空地が生じた場合に、その面積の十分の一以上の緑化について求めておりますけれども、今回は、さらにそれに上積みする緑化ということで事業者の方も合意しておりますので、緑地はある程度保存できるというふうに私どもとしては理解しております。

◆木下 委員 上積みなどということでいいんでしょうかね。少なくともうっそうとした緑が繁っていたわけですよ。それで、そこを緑地保全したわけですね。それが伐採されてしまった。それで、それについて告発もしない。告発する意思はございますか。

◎小畑 世田谷総合支所長 本会議でもお答え申し上げましたとおり、これは地区計画でございますので、誘導的な手法によるまちづくりということでございますので、むしろ、私どもはそれをもとにして、今後も極力緑化に努めていく、そういうふうに判断を行ったものでございます。

◆木下 委員 誘導もくそもないじゃないですか。つまり、切ることについて事前に知っていた職員だっているわけですよ。それについてとめることもしないで伐採されてしまった。そして、それについて告発もしない。つまり、そこをわざわざ地区計画で緑地保全地区にしたわけですね。そういったことを続けている限りは、緑を守るとか、災害に強い町とか、そういうのはできないと思いますので、ぜひその辺は改めていただきたい。この問題については、またほかのところで追及いたします。
 終わります。

○五十畑 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。

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