2006年3月22日予算特別委員会質疑<都市整備>


平成18年  3月 予算特別委員会
平成十八年予算特別委員会
予算特別委員会会議録第六号
日 時  平成十八年三月二十二日(水曜日)
場 所  大会議室



○原田 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 砧の庁舎建てかえ問題では、私も反対しているということについて、ここで表明しておきます。とりわけまちづくり交付金の問題も絡めて質問しておりますので、一応その点はここで主張しておきます。
 それから、きょうは小田急線と下北沢のまちづくりの関係ですけれども、基本的なことについてちょっと聞いておきたいと思います。
 梅ケ丘駅〜代々木上原間の連続立体交差事業に当たって、建運協定上で定義されている二本の交差道路とは補助五四号線と補助二六号線であるとの答弁を以前いただいておりますが、そう解釈したと、こちらでは評価しておりますけれども、そのとおりですか。

◎草野 交通企画課長 委員ご指摘のとおり、補助五四号線及び補助二六号線、これが連続立体交差事業におきます幹線道路に該当しております。

◆木下 委員 そうしますと、この区間には環状七号線も通っているんですよ。環状七号線と補助二六号線の二本でも成り立つのではないかというふうにも思われるんですけれども、これは環七が含まれない理由は何ですか。

◎草野 交通企画課長 この点、東京都に確認いたしましたところ、環状七号線につきましては立体化が既に完成しているということで、道路と鉄道の立体化を目的とします、当事業における幹線道路には該当しないと聞いております。

◆木下 委員 そうしますと、建運協定上の定義としては、補助二六号線と補助五四号線の二本が必要であるという認識ですか、改めて確認します。

◎草野 交通企画課長 補助五四号線と補助二六号線が幹線道路に該当するということでございます。

◆木下 委員 それで、連続立体交差事業の事業採択というのがありますね。この事業採択というのは何を指すんでしょうか。

◎草野 交通企画課長 事業採択につきましては一連の手続という認識をしておりまして、国が当該事業、今回は連立事業でございますが、これを国庫補助の対象事業として認めるか否か、その意思を示すものであるというような認識をしております。

◆木下 委員 よく国の国庫補助についての事業採択がされましたというような言い方をしますよね。そのされたという時期は、この代々木上原〜梅ケ丘の間については、いつを指して言っているんですか。

◎草野 交通企画課長 当該区間につきましては確認しておりませんが、連立事業におきましては着工準備採択というものが行われるということを聞いております。

◆木下 委員 その準備採択って、時期はいつですか。

◎草野 交通企画課長 通常は、都市計画決定、それから環境影響評価などの着工準備の前に受けるというふうに聞いております。

◆木下 委員 そうすると、計画のアセスと案が出たのは、これは平成十五年でしたっけ、十四年でしたっけ。

◎草野 交通企画課長 申しわけありませんが、その時期の詳細については資料がございませんので、お答えできません。

◎安水 北沢総合支所街づくり部長 委員のご質問の年度は十四年だったと思います。

◆木下 委員 前にも聞いたんですけれども、採択要件が緩和されたというのがあって、前は建運協定上の二本の道路が幹線道路に交差していないと認められなかったのが、踏切の遮断時間等で満たせば緩和して、それは通るということが平成十二年度に決まっていますね。これは採択条件の緩和なんですけれども、そうしますと、採択に当たっての要件として、補助五四号線は必ずしも必要ではない道路になっていたという認識でよろしいんですか。

◎草野 交通企画課長 この区間につきましては、先ほど申し上げたように、二本の道路を幹線道路として該当させているということを聞いております。

◆木下 委員 ですから、平成十二年度の規制緩和というのはご存じですよね。この前、それは理事者側がお答えになっていますけれども。

◎株木 都市整備部長 委員のご指摘は、確かに平成十二年に拡充等行われておりますけれども、その場合、踏切等の総合対策プログラムの策定等を条件とした緩和でございまして、当該区間につきましては、この拡充制度によらずに、従来からの基本形で採択されたというふうに東京都から聞いてございます。

◆木下 委員 しかし、これについて、都市整備部長は、当時は知らなかった、世田谷区は認識していなかったというふうにおっしゃっているけれども、そういう制度等もきちっと勘案してみれば、必ずしも補助五四号線が必須の条件であるということにはならなかったわけで、そういったことについて、例えば街づくり懇談会の方々は、そういう認識はなかったんですよね。もしそういうことについて知っていれば、補助五四号線を通さずとも、小田急線の連続立体交差事業と下北沢のまちづくりが両立する、そういうことになったんじゃないんですか。

◎辻 北沢総合支所街づくり部副参事 補助五四号線につきましては、既に昭和二十一年に都市計画決定いたしておりました。その後の変遷はありましたが、その中で、下北沢のまちづくりをいかに進めるかということでは、地元の下北沢街づくり懇談会が真剣に取り組んできたところであります。あくまで五四号線は都市計画決定をしていたという事実がございます。

◆木下 委員 この前の質疑の中で私が示しました、世田谷区がトーニチコンサルタントにやらせたアンケートでも、駅前の広場については、それほど広いものは必要ではないというのが多数を占めているんですよ。これに対して街づくり懇談会の方が、これも前に質疑をしていますけれども、そんなに広いものは必要ではないのではないかと言ったところ、これは平成十二年の十月に東京都の連立調査がありますけれども、これでは五千三百平米というのが出ているんですよ。この五千三百平米を導入しないと補助金がおりないというような理由で広さを広くとろうとしているんですね。
 これは交通結節点として環七とか補助二六号とつなぐということであれば、広い広場が必要だということになるけれども、必ずしもそうじゃなかったんじゃないでしょうか。それで、つまり懇談会の方々が言うように、それほど広くない広場、これはやはり区が調査をさせたレポートで三百から千九百平米の駅前広場というのが出ているんですね。そういったことでも足りたんじゃないでしょうか、いかがですか。

◎辻 北沢総合支所街づくり部副参事 下北沢の駅前整備に当たりましては、交通結節機能は重要な部分でありまして、交通広場の機能、防災広場の機能、環境広場の機能等をあわせ持ちまして、今日の面積に至っております。

◆木下 委員 昨日も三百名を超える人々が下北沢でデモ行進をやっています。それで、五百十店舗もの商業者協議会に結集した方々が反対の意見を表明されています。それからアンケート調査についても、住民で六〇%が全体計画について反対、商店が四八%も反対しています。こういった中で現計画を事業申請することは、私は断固許すべきではない、そのことを申し上げて、質問を終わります。

○原田 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。