2005年10月13日決算特別委員会質疑<補充質疑>


平成17年  9月 決算特別委員会
平成十七年決算特別委員会
決算特別委員会会議録第八号
日 時  平成十七年十月十三日(木曜日)
場 所  大会議室



○平山 委員長 本日は、これまで審査してまいりました平成十六年度決算五件の補充質疑を行います。
 それでは、早速質疑に入ります。
 無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 この前の都市整備の際に、下北沢の駅の駅前広場の計画を決めていく過程で、以前は歩いて楽しむ町ということで、下北沢の商店街も含めて、懇談会の中で小規模の駅前広場、つまり交通広場ということではなくて、イベントなどのできる駅前広場ということを要望し、グランドデザインにもその趣旨が盛り込まれていた。それについて補助金の問題を一つのてこにして、ここは五千三百平米なければ困るんだというような誘導をしたのではないかという質問をしたわけですけれども、議事録をよくよくいろいろ調べていきますと、こういうことなんですね。
 平成十二年四月二十五日の第七十回下北沢街づくり懇談会で、区作成の資料が提出されました。下北沢駅前広場の必要面積の試算について、これは四月二十五日付の資料です。これで、バス、タクシーなども入れた全交通施設対応で一千八百平米、それからケースが七ケースほどありまして、その中で最初のケースが全部対応で一千八百平米、バス施設なしで一千五百平米、歩行者施設のみで三百平米。それから、いろんなバリエーションをとって、バス・タクシー施設等の規模により、一千五百から一千二百平米という規模でいろんなケースを出して、ケース七というのが南北に分散した広場案で、これで全部の交通施設を入れても一千九百平米ということになっていたんですね。
 それで、これを提示した後に質疑が行われた中で、昭和四十八年式を説明している。これはコンサルタントが作成した資料でして、本日の資料はグランドデザイン構想図の提言を受けて行政としてつくったもので、前の専門家とは別のコンサルの作業であるという、そういう言い方をしているんですね。今後、区としては行政計画としての素案のたたき台を作成する。そのため、五月からアンケート調査を開始する。東京都の方でも四月以降に連立調査を行うと、三月議会で表明していると言っているのです。
 そして、次の第七十一回街づくり懇談会、これはアンケート結果報告がありました。下北沢、東北沢、世田谷代田の三駅周辺で三千名抽出のアンケート調査の結果概要を報告しているわけです。
 これで、区はこういうふうに言っているんですね。なお、補助五四号線は既に都市計画決定されており、下北沢の駅前広場についても国や都からの補助金を必要とする。国や都は、都市計画施設として、都市計画決定を受け入れられる規模のものにしろという考えである。
 そして、懇談会の委員は、広場に関して、今、都市広場としての駅広という言葉を使われたが、都市計画に組み込まれた場合、駅広の広さというのは規定があるものなのか。それに対して区は、駅前広場について大きく二十八年式と四十八年式という計算式があり、二十八年加減式と四十八年式で算出した面積の大きい方を一つの目安とすると一般的にされている。それを当てはめると、おおむね五千平米を少し超える数字となる。だが、そんなに大きいものは要らないだろうという懇談会の意見もあり、アンケートなどの意見も踏まえると、駅前広場機能として何が必要か、どういう形で整備していくかについて、これから詰めていかなければならない問題である。
 懇談会の方は、五千平米という話は出たが、アンケートでもそんなには要らないという意見になっており、過去に少なくなった例はあるのか。それとも下北沢は先例としてやっていくのか。区は、標準値としては標準式が基本になり、あとは駅前広場と位置づけるところを、ここを含めてどうだというしのぎ合いになる。そして区が、バスについてはタウンホールにあるものをわざわざ駅前まで持っていこうという言い方はしないと思うがと、これは東京都などがそういうふうに言わないと思うがというふうに言っているわけですね。そしてまた、区はイメージ図に書かれている丸の大きさはおおむね一千五百平米ぐらいだと。地元の声としては単純に基準面積のものを欲しがっているわけではないということを言いたいがために、イメージは小さく表現している。
 懇談会の方は、とすると、都市計画決定はあきらめた方が早いのではと。区は、補助金のことを考えると、都市計画決定というのは非常に魅力もあり、地元の声というものも、区にとっては十分大切なのだということで、どういう形で工夫して、都と相談して認めてもらえるか、それを課題として今やっているという話だと、そういうふうに流れていくわけですね。
 結局、きわめつけは、十二月二十日の七十四回の懇談会で、安水街づくり課長からこういう説明があるんです。都市施設と位置づけての整備は補助金が出るが、そのためには五千三百平米が必要。下北沢は広域生活拠点として、それにふさわしい駅前広場等の指導が都なり国からなされている。どの方式になっても路線敷は使えると考えているので、できるだけ路線敷を使った広場アクセス路を考えていきたいと言って、補助金が出るためには五千三百平米が必要と言っているわけです。
 それで、これは質問の準備でいろいろ聞いたんだけれども、別に補助金が出るか出ないかというのは関係ないと。つまり、広さが五千三百平米であろうと、一千八百平米であろうと、それは補助金は出る、そういうことでよろしいんですね。

◎真野 北沢総合支所長 補助金につきましては、都市計画決定する際に、東京都の方とも打ち合わせをしながら、その時点で判断するということでございます。

◆木下 委員 そういうことではなくて、区が一千八百平米なり一千九百平米について、区の試算として出したにもかかわらず、一カ月足らずで四十八年式から二十八年式に趣旨がえをしているわけですよ。ですから、一千九百平米だって一千八百平米だって、それは補助金が出ないわけはないわけです。しかし、意図的にそういうことについて、懇談会の中でいろいろ誤解が散見されるのに、それを是正しようともしていないんですね。
 懇談会の議事録、これは匿名で出ているところがあったり、中には区の名前も出てくるんですけれども、匿名がかなり多かったりして、ちょっと話の続き柄がなかなかつかみにくいところが、区の説明が省かれていたりとかあるんですけれども、ずっと読んでいけば、そういうことが散見できるわけですよ。
 私は、下北沢のまちづくり、駅前広場とか交通施設については、本来だったら連続立交で小田急線が地下になるということがあるわけですから、それを前提にして、とにかく議論を進めなければいけなかったけれども、それについて、当時、区は知らないと言い続けてきている。しかし、この議事録を読んでいくと、区は完全に知っていますね。調査をやっている際、いろんな情報は東京都から得ている。そういった中で非常にごまかしながらやってきたというのがよくわかったわけですよ。そういうことだと思うんですけれども、区長はどう思われますか。

◎熊本 区長 今、委員からいろいろお話がございました中で、私が区長に就任する以前の話が多うございましたけれども、私も都議会のときに小田急線の連続立体化の話を進めた経緯もあります。

○平山 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。