2005年3月17日予算特別委員会質疑<区民生活>


平成17年  3月 予算特別委員会
平成十七年予算特別委員会
予算特別委員会会議録第四号
日 時  平成十七年三月十七日(木曜日)
場 所  大会議室



 

○新田 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 商店街について、テナント率がどのくらいかという質問を担当にしてみたんですけれども、統計がきちんととれていないというんですよね。それで、何か聞き取り調査をされたということなんですけれども、テナントの割合について、枢要な商店街で大体どのくらいあるかについて、ちょっとざっと言っていただけませんか。

◎杉本 商業課長 聞き取り調査という形で確かな数字じゃなくて恐縮なんですが、ターミナルとか大型商業集積地域、例えば下北沢、二子玉川、三軒茶屋などは高い比率になっております。また、生活回り品を扱うような商店街については低い数字が出ております。
 低い高いの大体のめどとしましては、七〇%以上を高いとして今お答えさせてもらっております。

◆木下 委員 下北沢の南口は、アンケートというか、要するに商店街に聞いたらしいんですけれども、大体八五%ぐらいだろうと言っていたそうです。それから、しもきた商店街では八〇%ぐらいだろう。下北沢一番街では七〇%ぐらいだろうと言っているらしいんですね、下北沢で。それから、梅丘で六〇%、三軒茶屋が八〇%、二子玉川が七〇%というふうに言っているらしいですよ。商店街の方としては低く見積もろうと思うと思うんですね。実際には下北沢なんかもう九〇%ぐらいいっているんじゃないかなというふうにも思われます。
 そういったテナントの人たちがどのくらい商店街に入っているか、そういうデータはありますか。

◎杉本 商業課長 恐縮ですが、今のところテナントの商店街への参加率をとった調査は行っておりません。

◆木下 委員 私は、これからの商店街をどうするかという議論をするときに、商店街のあり方はいろいろ私も意見がありますけれども、まず客観的にとらえる必要があると思うんですよね。どのくらいのテナントの割合であるか、そして、今の商店街を構成している人たちがテナントの人はどのくらい入っているのか、そのテナントの規模がどうなのか、そういったことを十分把握した上で施策に当たるべきだと思います。これはまくらです。
 それで、梅丘の小田急線の高架下に小田急OXができるというようなことが梅丘かいわいで言われているんですけれども、北沢の支所長さん、そういう事実はございますか。

◎真野 北沢総合支所長 私もはっきり聞いたわけではございませんけれども、二月、梅まつりが始まるころだったと思うんですが、商店街の方々に小田急の方からそういうふうな説明があったと聞いております。

◆木下 委員 商店街の方々は、それに対してどうおっしゃっているんですか。

◎真野 北沢総合支所長 特段どうだということについては、私も聞いておりません。

◆木下 委員 生鮮三品を扱うOXができるというような話が回っているそうなんですね。それで、普通、商店街というのは、生鮮三品の方々を中心にして、こういうものがあると反対運動が起きるというのが常だったんですよ。でも、そうではないという形になってきているというのは、非常におもしろいなと思ったんです。
 それで、町でちょっといろいろ声を聞いたら、いや、生鮮三品を扱っているところはもう商売する必要がないんですよと言うんですよ。家作をいろいろ持っていて、そこを貸してあるから、むしろ商売は税金対策でやっているんじゃないですかと、これはうわさですから、まことしやかにそういうことが言われているわけですよ。
 ただ、先ほど統計を聞いたのは、そういうことともつながっておりまして、実際に商店が商売をやるというよりも、ある種のテナント貸しの中での将来の不動産利得とか、そういうふうにどうも走っちゃっているんじゃないかと思うんですよ。その辺については北沢としてはどういうふうに分析されますか。

◎真野 北沢総合支所長 建物をお持ちの方がどういうふうな形で、自分で商店としてやるか、またはそれをテナントとして貸していくかということについては、それぞれのお考えがあると思いますので、どれがいいということには私としては特に考えはございません。

◆木下 委員 それから、下北沢なんですけれども、今度、地区計画が出てきましたが、容積率について一定の制限をかけるんだけれども、その中で、道路ができると緩和される地域、そこにいる方々が大体商店会長でいらっしゃるんですよ。そうすると、商店街にとってみれば、将来の商売がどうのというよりも、やはり将来どれだけの容積率が稼げて、その中でどういうテナント展開をするか、どうもそういうふうにいってしまいがちだと思うんですよね。その辺についてはどう思われますか。

◎真野 北沢総合支所長 下北沢の商業地域につきましては、容積率が五〇〇%というのが都市計画上決められております。ただ、余りにも道路が狭いということもございまして、その容積率が有効に使われていないというような現状がございます。ですから、そういう意味でのある程度の道路の幅員が確保されるものについては、都市計画で定められております五〇〇%というものが使えるような形で、大きな敷地についてはある程度高いものが建てられるというようなことで、現在、地区計画の素案として提案をさせていただいているものでございます。

◆木下 委員 制限をかけて、広い道路ができたり、その制限が緩和される地域、どうもそこに商店会長さんたちが住んでいらっしゃるということで、非常に危惧をしているんですけれども、それで、下北沢の魅力についてなんですが、下北沢の魅力についてどうお考えになっていますでしょうか。助役さん、いかがでしょうか。

◎山田 助役 下北沢につきましては、さまざまな商店が集中しているということと、また、劇場ですとか、あるいはライブハウスとか、そういうさまざまな文化的な施設も集中しておりまして、若者にとって非常に魅力的な町になっているのではないか、魅力という点で言いますと、そういうことかと思います。

◆木下 委員 産業振興部長、いかがですか。この前、一番街のお祭りに義経の女官になって出ておられたので、よくご存じだと思いますけれども、いかがでしょう。

◎堀 産業振興部長 この前、下北沢の一番街さんの方と北口商店街さんの方で天狗まつりがありまして、弁財天に、真野支所長は大黒様でしょうか、恵比須様でしょうか、二人参加させていただきましたが、今の委員のお話を伺っていて、商店街を担当する部長としてちょっと物申したいなと思っていますのは、一面的に見てほしくないなと。商店街は今回の条例でまちづくり等々含めてやっておりますので、そういう点も見ていただきたいと思っております。

◆木下 委員 私が危惧しているのは、例えば下北沢などは、テナントに入っている人たちが下北沢のにぎわい、あるいは下北沢のコアを形づくっている人たちだと思うんですよ。そういった人たちが実は商店街の中心にいない。また、逆に言うと、商店街というのはそういう伝統がない。そういった中で、物を決めていくのは旧来の商店主たちであって、もちろん旧来の商店主たちにも町を守りたいという心がけもある。ですから、それはもちろん否定しませんけれども、テナントについての扱い方、テナントが入ってこないから困るんだというのではなくて、やはりテナントが果たしている役割、そういったものから見ていく必要がある。

○新田 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。