2004年10月14日決算特別委員会質疑<補充質疑>


平成16年  9月 決算特別委員会
平成十六年決算特別委員会
決算特別委員会会議録第八号
日 時  平成十六年十月十四日(木曜日)
場 所  大会議室




○山内 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 下条先輩があれだけおっしゃったわけですから、的確にご答弁をお願いいたします。
 下北沢の補助五四号線について、これは区が行うということになって、質疑を行った際、概算について幾らかかるかについて全然示さなかったわけですが、これについては、平成十二年にもう既に概算は出ているということについては、質疑の質問とりに来た方からお聞きしているんですけれども、これは示すつもりがあるんですか、ないんですか、いかがですか。

◎真野 北沢総合支所長 再三申し上げておりますように、事業認可後に明らかにしていきたいということで、示していきたいと思っております。

◆木下 委員 今初めて知っているということについては答弁しましたよね。今までは知っているか知らないかもわからないという答弁でしたよね。ですから、こういう議論のときに、要するに知っているけれども、言わないというのか、知りませんというのか、その辺については、やっぱりきちっとしておくべきですよ。これは平成十二年のときに概算は示されているわけですね、あるいは見積もったわけですね。

◎真野 北沢総合支所長 今申し上げたのは、明らかにするかという問いに答えまして、私は事業認可後に明らかにしてまいりますということでお話しさせていただきました。
 それから、金額の問題でございますが、これはことしの三月の第一回定例会で、前支所長でありました谷田部支所長の方でもお答え申し上げてございますが、ちょっと読ませていただきますと、概算の大ざっぱな事業費として約百億円程度と申し上げましたけれども、この補助二六号線から環状七号線まで、これは一・三キロになりますけれども、この事業の算出には正確な資料が必要です。ただ、不確定要素が多い現在では、事業費を明らかに示せる状況ではございませんと、資料等が整いました段階において事業費を明らかにしていきたいということで、三月のときにもご答弁をさせていただいているような状況でございます。

◆木下 委員 こういう答弁が典型的な官僚答弁というんですよ。要するに、概算について出さずに、世田谷区が受けるなんていうことはあり得ないわけですよ。ですから、そういったものについては出ているけれども、しゃべれない、そういうふうにお答えになればいいじゃないですか、そういうことなんですね。今の引用されたことでは明らかになっていないということなんですよ、どうなんですか。

◎真野 北沢総合支所長 何回も申し上げておりますように、正確な資料等がございませんので、そういうふうな段階で報告させていただきたいと思っています。

◆木下 委員 そうすると、概算も示されずに、概算も計算せずに、世田谷区は補助五四号線について下北沢の地域について受ける、そういうことを決められた、そういうことでよろしいんですね。

◎真野 北沢総合支所長 大ざっぱな概算につきましては、前のときにもお出ししましたように、百億円程度ということで申し上げてきております。

◆木下 委員 百億円というのは、一期工事の一部と、それから区画街路一〇号線について百億円ということは示したけれども、補助五四号線の概算については示していないんだよ。だから、そういうことについてわかっているのか、わかっていないのかと聞いたんだから、的確に答えなさいよ。

◎真野 北沢総合支所長 私の今の記憶では、概算については私は聞いておりません。

◆木下 委員 あなたが聞いていなくたって、そんなことがわからなかったら受けることはできないじゃないですか。そういう問題なんだよ、いかがですか。

◎真野 北沢総合支所長 ですから、何回も申し上げておりますように、正確な費用を明らかにしていきたいと思っております。

◆木下 委員 ひどいものですね。これが世田谷区の行政の実態ですよ。
 それから、太子堂四丁目の火災の問題、区長は昨年の六月二十二日の火災の翌日、消防署長と一緒に現地を視察されていますけれども、消防署長及び消防署員から、火災の原因についてというか、火災の実態についてきちっとお聞きになりましたか。

◎熊本 区長 ご指摘のように伺いましたけれども、署長同道で伺ったわけではありません。私は秘書室長とお見舞いという気持ちで伺ったわけですから、そのときに署長もお見えになっていたと思いますけれども、私が話を聞いたのは近隣の方々からの話です。
 そのことについて触れますと、ご承知のように、あの地区は密集市街地であるわけでございまして、そういう観点から、今回の災害も大きくなったんだなというように思って伺っておりましたら、町の方が、この道路が狭い上に、そこに一般車両もいたようなことから、消防活動に支障を来して、このような事態になったということの話は聞きました。
 ですから、このことは、私がかねて言っていますように、基盤整備をすることによって安全安心なまちづくりにつながることで、これを進めていかなきゃならないという意を新たにしたところです。

◆木下 委員 ところが、少なくとも去年の九月の決算委員会の際に、羽田委員から指摘があって、消防署から聞いたら、消防自動車がおくれたのは、特におくれたということではなくて、むしろそれは通報がおくれたということと、それから車について、それが妨害したというのも、それはそうではない、そういう指摘もされているわけですよ。当時の質問の際に、どうやら区長はぎくりとされたやに、そういう印象を質問者は持たれたように私は聞きましたけれども、その後、もう一年たっているわけですよ。
 そういった中で、やっぱり消防署から詳しい事情を聞く必要があるし、それからこの問題、火災の原因自身もいろいろ取りざたされていますよ。その通報がおくれたという事実もありますし、それから消防署自身が、これはむしろ木造家屋であったということと、通報がおくれたということが主な原因であって、消防署としては三分後には着いているし、きちっとした消防活動もやった、そういうことを言われているわけですよ。行政ですから、当然調査をされてしかるべきだと思うんですね。
 その上で、今回の「昨年、太子堂四丁目で発生した火災では、お二人の尊い命が失われました。付近の道路が狭く、消防車両が近づけなかったとのお話しを伺い、区民の生命と財産を守る立場の私にとっては、本当に心痛む出来事でした。そのようなこともあり、道路整備と災害に強い街づくりが急務であると考え今年四月に『道路整備部』を発足させ、関連事業の充実に努めております」というふうに書いてしまったならば、これは極めて総合的なものですよ。その火災の問題、災害対策をやらなければいけない。
 もちろん道路についても、それは一因はあるでしょう。今後安全な町にしていくためには、そういうことも必要でしょうけれども、しかし、具体的な問題でお二人が亡くなったことをここに挙げて、こういうことを書かれるということは、ある意味で非常に誤導を。導くというかな、総合対策をやらなければいけないのに、道路の問題だけ特化してやればいいということになると思うんですよ。これは改めるつもりはありませんか、いかがですか。

◎熊本 区長 おっしゃるとおり、安全安心という対策につきましては総合的に進めております。ですから、福祉の面でも二十四時間の連絡をとれるように、また、まちづくりのパトロール、安全安心のまちづくり、それらの総合的なものが安全安心なまちだと私は受けとめております。その中に基盤整備も入っているわけですから、基盤整備だけをやっているわけではございません。

◆木下 委員 私は、この「歩む」という文章については訂正をするべきだと思いますよ、いかがですか。

◎熊本 区長 私は訂正する意思はありません。

◆木下 委員 私はメディアリテラシーの観点から、これは非常に大きな問題だと思います。やっぱり区がこういう形で情報操作をするのはよろしくないと思います。

○山内 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。
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