2004年3月24日予算特別委員会質疑<補充質疑>


平成16年  3月 予算特別委員会
平成十六年予算特別委員会<補充質疑>
予算特別委員会会議録第八号
日 時  平成十六年三月二十四日(水曜日)
場 所  大会議室



○石塚 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆ 木下 委員 質問の前に、今回も監査委員の出席を求めたんですが、運営委員会で否決されたようです。私は、やっぱり独立委員会である以上、教育長が出ているのと同じように、代表監査委員は出すべきだと思いますよ。説明がないから出さないということは非常におかしいと思う。委員長、いかがですか。

○石塚 委員長 予算委員会で協議いたしまして、監査委員の出席はしないということを確認しておりますので、ご了承いただきたい、こういうふうに思います。

◆ 木下 委員 了承はできませんけれども、そういうことになったという事実を受けとめておきましょう。
 そして、この前の都市整備委員会での質問の続きなんですけれども、玉川の土木が不正事故を起こしたわけです。工事代金に百三十六万五千円、平成十一年度の三月にも契約しているわけですけれども、これは新聞報道によりますと、三回に分けて支払うことを口頭約束したということなんですけれども、あと四十九万二千四百八十円を平成十三年八月に払い込んでいるわけですね。この払い込んだときの名目は、これは都市整備委員会で議論になったときに、改修工事として出したということを聞いたわけですよ。それは事実ですか。

◎平谷 助役 今、服務監察が入っていますね。いずれにしても、所管課が調べた段階では、維持管理修繕、こういう予算事業名で出していると聞いております。

◆ 木下 委員 都市整備委員会に報告する以上は、玉川支所の土木課で行われたことで、これは土木課から事故報告が出ているんですね。こんなこと、わからないで都市整備委員会に報告すること自体おかしいんですよね。改修の目的でやったということになれば、それは名目は別名目ですね。つまり、百三十六万五千円の最初の平成十一年三月のものとは別物として受けて、請書も出して、そして領収書も出しているんですか。そういう支出命令書も出ているんですか、いかがですか。

◎平谷 助役 詳細は今服務監察をやっておりますので、その点はお許しいただきたいと思います。

◆ 木下 委員 服務監察、服務監察と言いますけれども、この土木課の報告書の最後に――最後というか、四番目に、支払い、区は未支払い分について利息分を超えて至急支払うと書いてあるんですよ。つまり、この前の都市整備委員会に報告されたのは、今回の議会で専決処分の処理をするためにやられたんじゃないですか。私は、当初はそういうふうに事務局から聞いていましたよ。そのとおりですか、いかがですか。

◎永山 総務部長 利息分を払うということになれば、これは専決処分になるかもしれません。

◆ 木下 委員 まず特定できないですね。百三十六万五千円という金額の未払い分があって、そして四十九万二千四百八十円、これは改修名目で出しているわけだから、これは精査しなければ非常にわからないですよ。つまり、ここでも不正をやっているわけだ。四十九万二千四百八十円、これはないものについて出すことにしているわけですよ。こんなことを都市整備委員会に報告すること自体がどうかしていますよ。いろいろ不祥事があった、不祥事があった反省の結果がこれですか。
 区長に聞きたいんですけれども、こういうことがまだ続いているわけですよ。これについて、きちんと測量のときにやったように、監査請求を出すつもりはございませんか。――(「区長に聞いているんですよ。区長の権限ですよ、これは」と呼ぶ者あり)

◎平谷 助役 答弁者は理事者の判断でやらせていただきます。
 百三十六万五千円云々かんぬんは、基本的に総合支所で業者の人とチェックをし、なおかつ職員間における残っている資料に基づいてチェックをしたという報告を受けております。したがいまして、そういった報告に基づいて、先日の都市整備委員会ではご説明をさせていただいた。
 手順といたしましては、既に今議会で申し上げておりますように、所管の事故報告を受けまして服務監察をやっております。その服務監察のもとに区長が改めて判断をされる、こういう手順になろうかと思います。

◆ 木下 委員 区長、どうですか。

◎熊本 区長 まことに遺憾な不祥事が起きております。私は、ご承知のように、昨年、職員に向けて、何か不祥事を知っていることがあったら、今出してくださいと。そして、一日も早く区民の信頼を回復していかなきゃならない世田谷区にとって、大変な事態を招くおそれがあるからということをお願いしていたにもかかわらず、あれから五カ月たった今日、また出てきたということは本当に私としても信じられないです。区の職員の方々が本当に区民の目線に立って頑張ろうとしている、その姿勢の中でこういうことが――一部の人の不祥事によって、全員が区民の不信を得るというようなことは本当に許しがたいことだと思っておりますので、今、監察制度で調査しておりますから、その結果によりまして断固たる処置をして、区民の方々が理解していただけるような処置をしていきたいと思っておりますので、ご理解ください。

◆ 木下 委員 いや、今の区長のようなお言葉で再三注意があったにもかかわらず、都市整備委員会に出された報告書がこのざまなんですよ。これはやっぱり、たるんでいると幾ら言ったところで、それが回復するようなことじゃないと思うんです。私はいろいろ調べてみましたけれども、千代田区では、千代田区職員等公益通報条例をつくったんですよね。私はポイ捨て条例だけじゃなくて、ポイ捨て条例には私は反対しましたけれども、そういうのをまねするんだったら、むしろ千代田区のこういったいい制度、つまり、これは内部告発をきちんと奨励しているわけですよ。そういう条例を、外部監査制度だけではなくてつくるということは検討されましたか。

◎平谷 助役 制度自体、いろいろ他自治体のを勉強させていただいておりますが、今段階は考えておりません。

◆ 木下 委員 今のような土木の、今回のような事故報告が平然となされるということであれば、私は、やはり内部告発がきちっとできる、そういう条例をつくるべきだと思います。国でも民間に対しての公益通報制度は今国会で審議しています。非常に甘いですけれどもね。甘いというか、非常に問題がありますけれども。しかし、千代田区ではそういう制度もやっているわけですから、世田谷区では今回の事件を機に、ぜひ検討すべきだと思いますけれども、これは区長はどうですか。区長に聞いているんですよ。

◎永山 総務部長 内部通報という制度でございますけれども、懲戒処分の指針というのを私どもは出しております。その中で内部通報にも触れていまして、そういうふうにあった場合には、不利益処分を受けない。それから、みずから申し出た場合には、懲戒処分の刑を軽減することも考慮する、そうしたことを規定しております。

◆ 木下 委員 そういう制度を条例にして、公にして、区民の監視のもとでやらなければ、こういった事態を防ぐことは絶対できないと思うんですね。私は、今回業者に対してもきちんと調べるべきだったと思いますよ。監査の報告を読みますと、何か業者は被害者だみたいなことを言っているけれども、しかし、コンピューターの問題でも水増し請求をきちっとしているわけですね。それから、今回の玉川の問題についてだって、ある意味では、これは虚偽の請書を出したかもしれないじゃないですか。そういった報告書が見てとれるようなものがあるわけですよ。だから、それはきちんとやるべきだということを申し上げておきます。

○石塚 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。



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