2004年3月12日予算特別委員会質疑<企画総務委員会所管分>


平成16年  3月 予算特別委員会
平成十六年予算特別委員会<企画総務委員会所管分>
予算特別委員会会議録第三号
日 時  平成十六年三月十二日(金曜日)
場 所  大会議室



○石塚 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆ 木下 委員 質問に入る前に、議事の関係なんですけれども、きょうの委員会に代表監査委員の出席を求めたんですが、これが拒否されたんですけれども、その説明をしていただけませんでしょうか。

○石塚 委員長 昨日の予算運営委員会で協議をいたしました。監査委員は出席しないことと確認されておりますので、ご了解願います。どうぞご質疑を始めてください。

◆ 木下 委員 しかし、かつて代表委員が出席したことはないんですか。慣例はないんですか。全然ないんですか。

○石塚 委員長 昨日の予算運営委員会で協議いたしまして、監査委員は出席をしないことと確認されておりますので、ご了解をお願いいたします。ご質疑を始めてください。

◆ 木下 委員 納得していませんけれども、質問に入りましょう。
 パソコンの疑惑についてなんですけれども、定期監査の報告を読んで、いろんな疑問点も出てまいりました。それで、聞いておかなければいけないことが幾つかあるので、きょうは代表監査委員にぜひ出てもらおうと思ったんですが、いらっしゃっていない。しようがないから事務局に聞くわけですけれども、まず、なぜ出入りの業者に事情聴取をしなかったのかということをお聞きしたいんですけれども、いかがでしょうか。

◎松田 監査事務局次長 私ども事務局といたしましては、監査委員の下命を受けまして事故の調査をしたわけですけれども、不正購入に関係した所管課への調査等によりまして事情、実態が把握できましたので、そういうことで監査委員に報告を上げて、監査委員の判断でそういうことになったということでございます。

◆ 木下 委員 そうすると、監査委員が直接関係する業者から事情を聞いたということはないんですね。いかがですか。

◎松田 監査事務局次長 そのとおりでございます。

◆ 木下 委員 私は、パソコンの不正購入の改善要望事項、それから狭隘道路拡幅整備事業における事務の適正化について、この両方を読んで非常に疑問に思ったことがあるんですけれども、今言ったこととも関係しますのでちょっと聞いていきます。
 特に、狭隘道路拡幅整備事業の方で、契約の仕様書の記載については実際の履行内容と異なる記載となっていると。どういうふうに違っていたのかについてお知らせください。それから、四番目に、予算措置の状況や年度内の完了を考慮することなしに契約の締結や支出を行っているものが見受けられること。この二つについて説明していただけませんでしょうか。――早くしてください、時間がありませんので。どう違っていたのか。年度内の完了を考慮することなしにというのはどういうことか。答えられないんだったら、先に進みますよ。

◎松田 監査事務局次長 手元に細かい資料がございませんので、後で報告させていただきます。

◆ 木下 委員 実は、きょう報ぜられた玉川の土木課の事件、これを見ますと、百四十三万円の事案に対して三回に分けて支払うという約束をしていると、これが出ているんですね。ちょっとお聞きしておきますけれども、課長決裁で五十万円以下と百五十万円以下との違いがあると思うんですけれども、どういう違いでしょうか。

◎萩原 経理課長 契約行為につきましては、本来、契約締結権限というのは長にあるわけでございますけれども、事務の能率性等を図るために、その権限を例えば財務部長ですとか、経理課長ですとか、所管課長に委任しているものでございます。支所長権限に基づくものは百三十万円以下の工事というふうになっております。

◆ 木下 委員 百五十万円ではなくて百三十万円ですか。

◎萩原 経理課長 工事につきましては百三十万円ということでございます。

◆ 木下 委員 五十万円以下のものについては、新聞では、三つ、相みつをとらなければいけないと書いてありますけれども、五十万円以下はそういう必要もないんですね。

◎萩原 経理課長 所管課長につきましては、五十万円以下の物品等の購入、あるいは委託ですとか、そういったものの権限はございます。それで、経理課といたしましては、見積もりをとるときには複数社からの見積もりを徴するようにというような指導はしております。

◆ 木下 委員 五十万円が課長権限だということですね。よろしいですね。

◎萩原 経理課長 物品等の購入、委託につきまして五十万円が権限の金額でございます。

◆ 木下 委員 それで、二〇〇〇年三月に発注したという話なんですけれども、これは百三十六万五千円なんですけれども、三回に分けてやるということです。三回に分けると五十万円以下になるわけです。ところが、年度末ですから、結局これは払えなくなっちゃったわけです。払う名目がなくなっちゃったと思うんです。係長がやったわけですけれども、それは課長に了解を得てということになっても、五十万円以下で分割できなくなった。
 それで、二〇〇一年八月の四十九万円の振り込みというのは、何の名目で振り込んでいるんですか。

◎萩原 経理課長 申しわけございませんが、私は本件について詳細なところはまだ承知してございません。

◆ 木下 委員 時間がありませんので、私の思ったところを言いますけれども、問題は五十万円以下の課長権限でできるというところにかぎがあると思います。すべての事件、これはパソコンもそうだし、狭隘道路拡幅整備事業もそう。それから、きょう報道されたものもそうですけれども、例えば狭隘道路拡幅整備事業は十二年度から十四年度の三年間ですよね。それで、八社に対してやったということになっていますね。いずれにせよ、三年度全部やったとしても二十四になるわけです。一千百四十五万九千八百三十五円というのを割ると五十万円以下になるんですよ。つまり、そういう数字が上がってきている。
 つまり、課長権限でできるものについての不正があって、これは怠っていたわけではないですよ。怠っていたというよりも支出ができなくなってしまった。なぜかというと、そういうふうに一括してやった事業について三回に分けたりして非常に不明朗なやり方がそこでまかり通っていたということですよ。その辺を解明しない限りは、この間行われてきた不正そのものについては解明できないというふうに思います。ですから、その辺について、例えば今回改善事項要望に出たものについてきちっと調べたのかどうか、監査事務局、いかがですか。

◎宮ア 監査事務局長 狭隘道路拡幅整備事業につきましては、既に職員の賠償責任監査ということでしっかり監査報告も出しております。その中で詳細なことを調べて書いてございますので、後でお読みいただきたいと思います。

◆ 木下 委員 業者に対してもきちっと調べなければ、この問題は五十万円以下ということで業者にも不正がある。だから、その点はきちっと調べるように、それは要望しておきます。
 終わります。

○石塚 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。



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