平成16年第1回定例会(自31日 至329日)

世田谷区議会会議録

2004年3月3日 一般質問


○宍戸教男 議長 次に、四十八番木下泰之議員。

   〔四十八番木下泰之議員登壇〕

◆四十八番( 木下泰之 議員) 通告に基づき質問します。

 最初に、区長の二倍の速度での道路整備という方針と世田谷の住環境と防災についてお聞きいたします。

 区長のこの方針は、世田谷の住環境を確実に破壊します。なぜならば、区長は、道路整備を行うことによって生じるであろう負の側面について、歯どめをかける方策を何ら提示していないからであります。区が一応の歯どめと称して用意している絶対高さ制限は、むしろ総合設計制度と相まって、制限という言葉とは逆に、六十メートル、四十五メートルのマンションやビル郡を誘導出現させることになるでしょう。また、青天井の市街地域には数多くの超高層ビル、マンション出現の地ならしとして機能するはずであります。

 防災の観点から言うならば、都市計画道路の整備よりも、むしろ小型消防車の配備や防災ノウハウの確立が先決ではないでしょうか。また、危険な地域を特定し、危険回避のための地先道路の整備を優先させるべきであると考えますが、区長の所見をお伺いいたします。危険箇所の把握や地先道路整備についてどのような方針を持っているかも伺いたいと思います。

 残念ながら、都市計画道路の整備は、車の総量の増大を招くことはもちろん、町の高層化と緑の喪失を必然化します。このことは都市計画に不動産の流動化と高密度利用のみを求めてきた土建屋国家日本の問題点そのものであります。低・中層住宅地世田谷を守ることは貴重な緑の住宅地を守ることであり、東京全体にとっても重要なことだと考えます。高層化や緑の消失、交通総量の増大を回避するための施策を積極的にとらない限り、世田谷が都市化される以前の、多くは米軍占領時代に二百メートルメッシュの格子状に計画された補助幹線都市計画道路は、野方図に整備するべきではありません。建築基準法の緩和やいわゆる都市再生法が土地の高度利用に拍車をかけている今だからこそ、なおさらであります。区長の見解をお伺いいたします。

 区部都市計画道路見直しについては、世田谷区内は部分的廃止が一カ所のみ、あとは下北沢、経堂、成城、二子玉川地域の都市計画道路が優先整備とされています。これでは再開発優先の道路計画にすぎません。熊本区政としては、都市計画道路整備による住環境への影響などの問題点について、見直し作業に当たってこの間精査してきたのかどうか、私は極めて疑わしいと思うのですが、そういった問題意識をお持ちかどうか、お聞きしておきたいというふうに思います。

 防災の観点からいうと、超高層ビル、マンションの出現はそれだけで町に危険をもたらします。世田谷に超高層ビル、マンションをつくらないことが一番の回避策と私は考えます。

 ところで、北烏山六丁目の百メートル超高層マンション計画地に防災の観点から六メートル道路を置くように区が業者と協定していたのに、実際には五・五メートルの道路づけで計画が進められているのはなぜであるか。あれだけ紛争になっていた超高層マンションに対して甘いのではないだろうか。今からでも設計変更を求めるべきでありますが、求めるつもりがあるのかどうかをお聞きしておきたいと思います。

 それにしても、防災のための道路づくりを主張しているにもかかわらず、超高層建築に関しての消火活動のための道路整備さえ不問に付してしまったというのはどうしたことでありましょうか、真摯にお答えください。

 次に、下北沢の今後のあり方についてお聞きします。

 下北沢は小田急線、井の頭線が交差した交通の利便性にあずかって、車交通から免れ、歩いて楽しめる路地の町として発展し、にぎわい、全国からも注目されている町です。東京の中で住みたい町三つのうちに入るとも言われております。まずは区長が下北沢の町の魅力についてどのようにお考えになっているか、将来の町をどのようにしようとしているのかをお聞きしておきたいと思います。

 下北沢は小田急線地下化推進運動発祥の地でもあり、この町の商人や住民が鉄道高架による町破壊に反対して頑張ってきた結果、小田急線は地下に潜ることになりました。地下化が決定したのですから、地下化の特性や地上の空間を生かしたまちづくりの論議から始めれば、実り豊かなものになるでしょう。

 ところが、世田谷区は、だれも望んでもいない補助五四号線を小田急線の事業にあわせて事業化しようとしております。二十二メートルから二十六メートルもの幅を持つこの道路計画は極めて評判がよくありません。下北沢の商店街も町会も含め、これを積極推進しようという人はだれもいません。この道路を通せば、下北沢は下北沢でなくなってしまうということを皆さんよく熟知しているからであります。その証拠に、都市計画変更決定の際の意見書に関しても、この道路への反対意見が四百十九名、賛成意見は一名も寄せられていないのであります。

 これまで行政は都市計画道路補助五四号線については通すことを前提にしてしか議論をしてまいりませんでした。しかも、区部都市計画道路の見直し作業が行われている最中に補助五四号線の変更決定を行い、変更決定を行ったのだから見直しの対象から外れているのだというようなことを住民に説明し、事業認可に向けて突っ走ろうとしてきました。この対応は理不尽としか言いようがありません。

 下北沢地域の補助五四号線は、一九四六年の米軍占領下に都市計画線が引かれたものの、実に五十八年にわたって放置されてきた計画道路です。現道のない民家や商業地を立ち退かせてつくることになる上、下北沢の中心であり、最も下北沢らしい町としての魅力を持つ北口をつぶしてしまうことになる道路です。下北沢のまちづくりを考える際には当然つくらないこともオプションとして議論されるべきものであったはずでありますが、つくることに固執し、しかも、区部都市計画道路見直しから外した理由を教えていただきたい。

 生活ネットの代表質問でも取り上げられておりましたが、都市整備方針の中間見直しに向けて区民参加で検討することが公募され、みんなで考えた地域整備方針がまとめられました。この中の北沢地域の検討チームのレポートには、この地域の補助五四号線の廃止の必要性が説かれております。このレポートでは、道路の経済分析で、費用対効果からいって不必要な道路であるとも断じられております。区部都市計画道路は公式には見直し中であるはずであります。

 都市整備方針はマスタープランですから、その区民参加による見直し作業で実証を伴う意見表明がなされている以上、区は北沢地域の補助五四号線についての廃止、見直しについては真摯に向き合うべきであります。ご見解をお聞きいたします。

 補助二六号線〜環七間は三期に分け区施工で工事を行うことを区は表明しておりますが、そうである以上、同区間の整備予算の概算を期ごとに明らかにしていただきたい。また、一期工事と同時施工を予定している区画街路一〇号線の整備予算もあわせて明らかにしていただきたい。国と地方自治体を合わせた長期国債債務残高は九百兆円を超えていると言われております。区部都市計画道路見直しは財政問題を背景にしているだけに、世田谷区が施工を請け負った事業の予算を区が明らかにすることは、区民に対する当然の義務であります。

 また、同地区の五四号線の廃止によるまちづくりを目指す市民団体「Save the 下北沢」が、みずから主催する集会へ区の担当者の出席を要請し計画説明を求めたのに対し、区の担当者は出席を拒んだと聞いております。五四号線廃止を目的とする団体の集会には出席しないという旨の文書回答を出したようでありますが、そもそも区と考え方が違うからといって説明のための出席さえ拒否することは、公務員としての公正さを逸脱しております。対応を改めるべきであると考えますが、ご見解を示していただきたいと思います。

 そもそも下北沢のまちづくりに関しては、区は任意団体にすぎない街づくり懇談会のみに依拠し、区条例による住民参加を一定保障した街づくり協議会すらつくらないで進めてきたのはなぜでありましょうか。これも明らかにしていただきたいというふうに思います。

 時間がございませんので、三番目の質問事項については予算委員会での質疑を行うこととして、壇上からの質問を終わります。

   〔熊本区長登壇〕

◎熊本 区長  木下議員の質問にお答えいたします。

 いろいろございましたけれども、まずは下北沢についてお答えしたいと思います。

 下北沢の魅力をどう受けとめているかというお話がございました。私も、下北沢は、小田急沿線に住まいしているものですから、たびたび行っております。ご承知のように下北沢は、都心からも近いところだし、また、ちっちゃな商店街が集まったような、世田谷区を代表するような地域になってきている。そのことが原因かもわかりませんけれども、とにもかくにも昼間から夜にかけて若者が多く集まってきている町だということを受けとめております。それにはいろいろ原因があるでしょうけれども、下北沢は下北沢としての天狗まつりや阿波おどりとか、また、音楽祭、演劇祭などあらゆる世代の方々が楽しめる地域イベントも盛んになっている歴史と文化のある町だと言っていいと思っております。

 なお、私も参加しましたけれども、下北沢は落書きを消すということについて、本当に町が一体となって、結束してそれに行動を起こすという、結束力のある町だという印象を受けております。

 また、ご承知のように、先月からオープンしましたワークプラザ、若い方々を初めとする区内の就職の雇用の拠点になることとして、さらに活力ある町になっていくことだと認識いたしております。

 そのほかのことにつきましては、担当よりお答えいたします。

◎栗下 建設・住宅部長 道路整備につきまして何点か質問がございましたので、順次お答え申し上げます。  まず最初に、危険箇所の把握、地先道路の整備を優先させるべきじゃないか、また、地先道路の整備にどんな方針を持っているかということについてお答え申し上げます。

 世田谷区では、防災まちづくりや安全な歩道整備などを目的に世田谷区道路整備方針を、平成八年には世田谷区地先道路整備方針を策定しまして、都市計画道路や区民に身近な主要生活道路、地先道路の整備に取り組んでいるところでございます。このうち地先道路整備方針では、町の防災性能の向上や歩行者の交通の質と量への対応等を念頭に、地先道路の整備に取り組んでいるところでございます。

 これまで震災時に甚大な被害が予想されます太子堂地区等におきましては調査を行い、木造密集住宅地におけるまちづくりに取り組み、狭隘道路の拡幅や通り抜け道路の設置など地先道路の整備にも力を注いでまいったところでございます。さらに、大規模な市街地火災の延焼防止あるいは消防活動の救援空間や安全避難路の確保のために、補助一五四号線などの都市計画道路の整備にも取り組んでまいったところでございます。

 区といたしましては、今後とも地先道路、都市計画道路などをバランスよく整備し、安全なまちづくりに向けて取り組んでいくことが重要であるというふうに認識をしてございます。

 次に、高層化を回避するための施策を積極的にとらない限り、都市計画道路は野方図に整備すべきではないと、こういうご質問にお答えいたします。

 区部の都市計画道路は、これまで昭和五十六年と平成三年の二回にわたりまして優先的に整備する都市計画道路を選定して、計画的、効果的な整備に努めてまいりました。このたび公表いたしました「区部における都市計画道路の整備方針(案)」では、新たな時代に適応した活力、安全、環境、暮らしという道路整備の四つの基本目標を定めるとともに、基本目標を達成するために特に整備の緊急性を重視して優先整備路線を選定して取り組むものというふうに考えております。

 超高層ビル、マンションの問題につきましては、都市計画の用途地域や容積率の指定などとの関連性が強く、まちづくりにとって総合的に対応を考えていく問題というふうに認識をしてございます。区といたしましては、今回の用途地域の見直しの中で高度地区に高さ制限を導入するなどの方策も取り組んでまいったところでございます。  次に、区部都市計画道路の見直しは再開発優先計画にすぎないんじゃないか、区として都市計画の問題について十分精査したのかという問題にお答えいたします。

 今回の東京都と特別区が共同で策定しております「区部における都市計画道路の整備方針(案)」では、先ほど申しましたように四つの基本目標に照らして区部のすべての都市計画道路の必要性を検証した上で、広域的課題に資する路線については定量的評価を行い、地域的課題に資する路線は、地域の課題を踏まえまして、区のマスタープランとの整合を図って優先的整備路線を選定したところでございます。

 優先整備路線に位置づけた路線が完成した場合の効果につきましても、既に都市計画整備方針案でお示ししたとおり、自動車の走行による二酸化炭素の排出量の削減率あるいは自動車の平均旅行速度の向上などについて、区民の生活実感に根差した上からどのような効果をもたらすかということで、案として公表もしているところでございます。

 次に、下北沢地域の補助五四号線が都市計画道路の見直しにならなかった理由は何かということでございます。

 区部における今回の都市計画道路の整備方針案では、今回改めて活力、安全、環境、暮らしの四つの基本目標に照らして評価を行い、区部のすべての都市計画道路の必要性を検証したところでございます。この結果、今回の整備方針案では、都市計画見直し対象区間として区部におきましては五路線を選定したところでございます。世田谷区については成城の五二号線の一部区間がこの見直しの区間に選定されているところでございます。現段階におきまして、見直し対象区間以外の他の路線につきましては、評価を行った結果、下北沢地域の補助五四号線を含め今後の東京の都市づくりに必要な路線として判断したものでございます。

 以上でございます。

◎佐藤 烏山総合支所長 北烏山六丁目の超高層マンション、いわゆる百メートルマンションと言っていますが、その中の通路幅が当初の約束と違うがというお話がございました。

 ご指摘の通路は、当該敷地と昭和大学附属烏山病院との間にある貫通道路がありますが、それに並行する形で入っております通路のことと思いますが、この当該進入通路につきましては、防災上の観点から、緊急車両の敷地内への進入路として六メートル以上の確保を区として要請してきておりました。事業者からも六メートル以上の車路を設置する旨回答を得ていたところでございます。しかしながら、住棟配置の変更等と植栽計画等との兼ね合いで、東京都へ許可申請を出す段階でご指摘のような幅員の変更が行われたようでございます。

 区といたしましては、文書で約束していたにもかかわらず一方的に変更されたものであり、事業者に対し遺憾の意を伝えるとともに、これまで協議を重ねてまいってきております。そうした中、本日午前中、近隣対策のための配置変更であり、物理的な関係も多少あるが、アスファルトあるいは芝生を植えることのできるような、インターロッキングのような、植栽ブロックとも言っておりますが、そうしたものなどで六メートルの車路を確保するよう努力するという回答を得たところでございます。

 以上でございます。

◎谷田部 北沢総合支所長 下北沢関連で何点か答弁をさせていただきます。

 まず、補助五四号線と下北沢のまちづくりについてでございます。

 地域整備方針では、区民提案検討会議から今後のまちづくりのあり方などの区民提案を昨年十二月に最終報告としていただいたところでございます。今後は、この提案や区民意見等を踏まえまして、区として都市整備方針素案を区案としましてことしの秋ごろ取りまとめまして、区民の方々のご意見をさらにいただく予定にしております。

 補助五四号線につきましては、建設・住宅部長の答弁もありましたけれども、駅周辺まちづくりの中で、茶沢通りから駅前広場の導入路として重要な都市施設でございます。これにつきまして、昨年一月、東京都は、小田急の連続立体交差化にあわせまして、交差構造等につきまして、都市計画法の定めに基づき、東京都都市計画審議会の答申を経て、変更決定を行いました。

 区は、こうした都市計画変更決定を踏まえまして、総合的なまちづくりを進めていく方針から、昨年四月には駅周辺まちづくりの整備計画を策定し、現況測量や用地測量の説明会を開催し、地元の方からは、建築制限がかかっていて生活再建のめどが立たない、協力したいというような申し出もございまして、測量の作業自体は円滑に進んでいるところでございます。また、下北沢駅周辺地区の地区街づくり計画の素案説明会もこの一月二十七日に実施してまいりました。

 したがいまして、五四号線につきましては、こうした経過を踏まえまして都市計画道路として位置づけ、計画面で重要性も高く、既に手続を進めている事業でございますので、今後も地区街づくり計画の策定手続など順次進めてまいりたいというふうに考えております。

 次に、補助二六号線、これは渋谷区境ですけれども、ここから環状七号線までの補助五四号線の事業予算全体を明らかにせよということでございます。

 現時点では、下北沢駅周辺の補助五四号線と、世区街一〇号と呼んでいますけれども、駅前広場につきまして現況測量調査を完了して、昨年十一月には用地測量調査の説明会を行い、現在用地測量調査等の実施に向けて準備しているところでございます。

 この前の本会議で、茶沢通りからの接続部として駅前広場部分、概算の大ざっぱな事業費として約百億円程度と申し上げましたけれども、この補助二六号線から環状七号線まで、これは一・三キロになりますけれども、この全体の事業費の算出には正確な資料が必要です。ただ、不確定要素が多い現在では、事業費を明らかに示せる状況ではございません。今後、道路買収面積とか補償費など正確に算出できる資料を整えて、事業認可の段階で事業費を明らかにしていく予定でございます。

 次に、市民団体への説明の出席要請を拒んだ理由でございます。

 お話にございました市民団体の集会の出席要請につきましては、先ほど申し上げました一月二十七日に実施しました下北沢駅周辺地区の地区街づくり計画素案の説明会におきまして、質疑応答の中で突然出席の要請があったわけでございます。その後、団体の代表の方々と集会の趣旨ですとか目的ですとか内容について伺いました。しかし、その内容が、既に都市計画法の手続を踏まえ昨年一月に変更決定した都市計画の中止ですとか、見直しですとか、そういった立場が鮮明であったわけでございますが、そういった議論を踏まえますと、双方が納得する結論が出なかったために出席を見合わせたものでございます。

 次に、任意団体にすぎない街づくり懇談会ではなくて街づくり協議会でやったらどうかということでございます。

 これもさきの答弁でさせていただきましたけれども、下北沢周辺で長い間これまで二十年ほど活発な活動をしてまいりました下北沢街づくり懇談会、現在百回以上の会合を長きにわたって行ってきたわけでございますが、区はこれらの活動実績と地域の信頼性を高く評価し、この懇談会が地区街づくり協議会の活動と同様であるというふうに認識をしております。

 したがいまして、お尋ねの協議会につきましては、区として地元が懇談会ということで従来から活動している状況もありますので、今後、会みずからが街づくり協議会で活動というような動きがあれば、区としても受けとめてまいりたいというふうに考えています。

 以上でございます。

◆四十八番( 木下泰之 議員) 補助五四号線については、都市計画変更したと言っても、やっぱりすべてのところが都市計画決定はしているわけですよ。それの見直しを今やっているわけですね。それにもかかわらず、用地測量の説明会では、要するに都市計画変更したのだから見直しについては応じられないのだという回答をしていました。うそじゃないですか。先ほどすべての路線については全面的に見直しているという話があったわけです。しかも、それについては予算絡みのこともあるわけです。世田谷区が施工を受けているわけだから、概算すらも提示できないというのはおかしいと思いますよ。もう一度はっきりそのことについてはきちんと説明していただきたい。

 それから、烏山の件につきましては、これは要するにあれだけもめていたものについてなぜわかっていなかったのか、それは不可解ですから、もう一度説明していただきたい。

 それから、住民説明を拒否するというのは、これは公務員にあるまじきことだと思います。もう一度説明していただきたいと思います。お願いします。

◎栗下 建設・住宅部長 都市計画道路の区部全体の必要性ということでちょっとお答えしたいと思うんですけれども、今回の都市計画道路の整備の見直しでございますけれども、これは昨年度からかかわっているわけでございますけれども、これは東京都全体、いわゆ二十三区全体の必要性を検証した上で、今回整備方針案ということで公表されているというものでございます。だから、五四号を含めて全体の検証をした結果を今の案で整備、公表している段階でございます。

 いずれこの最終決定は三月中にはするかと思いますけれども、今の案の段階で公表し、最終的には全体の見直しの結果について一応公表していく予定でございます。

 以上でございます。

◎谷田部 北沢総合支所長 全体の事業費関係でございますが、先ほどと答弁は同じになりますが、不確定要素が多い現在では事業費を明らかにできません。合理性のある責任ある数値を得るまで控えたいというふうに思います。

 以上でございます。

◎佐藤 烏山総合支所長 幅員の違いでございますが、いつの段階で気がついたかちょっと今存じておりませんが、事前の条例に基づく指導をした後、都に許可申請を出した時点で変わったということでございます。ご理解願います。

◆四十八番( 木下泰之 議員) 答弁には納得できません。

 終わります。