平成10年第4回定例会(自1125日 至123日)

世田谷区議会会議録

1998年11月27日 一般質問(小田急問題、補助54号線、せたがやの家)


○(土田正人議長) 次に、三十七番木下泰之議員。
   〔三十七番 木下泰之議員登壇〕


◆三十七番( 木下泰之議員) 最初に、下北沢地区の小田急線線増連立事業と補助五四号線についてお伺いいたします。
 補助五四号は下北沢の町を分断し、まちづくりにふさわしくないから凍結してほしいとの陳情が議会に提出され、継続審査扱いとなっております。これは昭和六十二年七月の下北沢一番街商店街振興組合の総会決議に基づき補助五四号線の凍結・廃案要望の請願署名を区議会に提出し、一たんは継続審査となったにもかかわらず、区議会改選後、請願の継続手続を執行部が行わなかった。その後、組合員の再三の求めに対しても再提出を履行しようとしなかったことから、有志が業を煮やして陳情に及んだものであります。法人格を持つ同商店街振興組合が総会で決議した意思を執行部が誠実に履行しないことは、違法性も問われる問題であります。区はこの経緯についてどのように把握されているか、お答えいただきたい。

 都議会では、都の担当者がことしじゅうにも下北沢の連続立体事業についての案を取りまとめるというふうに答えております。私は、下北沢については、もはや小田急線は地下にすることしかできないし、既に地下化で内定していると考えておりますが、連立事業の事業調査も含め区はどのような情報を得ているのか、お聞きしておきます。

 さて、喜多見から梅ケ丘までは、小田急線と交差する道路については、都市計画変更や事業認可については連続立体事業でありながら同時には行われておりません。ところで、補助五四号線については都市計画変更と事業認可は小田急の立体化と同時並行に行われることになるのか否か、お答えいただきたい。

 次に、「せたがやの家」事件と国有地不法占有との関係についてお尋ねいたします。
 さきの第三回定例議会で星谷知久平議員はおやめになりました。ここで国有地不法占有と「せたがやの家」事件との関係をはっきりさせておかなければなりません。
 平成五年九月二十四日に星谷知久平氏は「せたがやの家」として補助金を受けることになる建物の建築申請を行っておりますが、二日前の同年九月二十二日に国有地不法占有について玉川総合支所の当時の土木課長の求めに応じて世田谷区長あてに念書を入れていたという事実が担当者からの聞き取りで判明いたしました。念書には、国有地上の建物については世田谷区と協議の上、暫時撤去しますとの内容が記されているとのことであります。まずこの事実についてお尋ねいたしますので、記載内容を含めどのように提出されたのかについて具体的にお答えください。
 ところで、もう一つ文書のコピーがここにございます。これは確認申請を受けた建築第二課課長が玉川の土木課長に、本件敷地南側に隣接する国有地部分について貴課の計画をご回答くださいと照会した文書と、これを受け土木課長が、照会のあった部分については国道二四六号線と本件敷地東側の区道を連絡する通り抜け道路(幅員五メートル)として世田谷区が整備する予定ですと十月五日に回答している文書です。日付に注目していただきたい。星谷知久平氏が本人の名前で平成五年度「せたがやの家」に申し込みを提出したのはその二日後の十月七日なのであります。そして、この申込書を注意深く読むと、国有地ありと記されているのであります。
 さて、念書での撤去の約束はいまだに履行されておらず、この国有地は不法占拠されたままです。くどくどとした説明は要らないでしょう。結局、世田谷区は、当初から星谷知久平氏が国有地の不法占有を行っていることを重々承知しながら、念書を入れることでお目こぼしをし、建築許可を与えたばかりでなく、選定会議をも難なく通して、現職の区議会議員とその家族に本年四月まで補助金一億一千万円を与え、さらにいまだに補助金を支出し続けているのであります。四百平米もの国有地不法占有が明らかであれば、これは議員でなくても「せたがやの家」の選定は不可能なはずであります。ましてや議員だ。九十二条二項問題もある。これはもはや共同正犯と言うよりほかのない事件でありまして、区長の責任は免れません。区長、補助金を今後も出し続けるおつもりなのか、一体どういう処理をし、どういう責任をおとりになるのか、お答えいただきたい。

 次に、弦巻小生活科プール溺死事故についてお尋ねいたします。
 十一月十二日付で教育委員会が経過報告をまとめておりますが、問題の本質を突き詰めていく姿勢がほとんど見られません。その証拠に報告書では、この夏に起こり、しかも弦巻小の事故と酷似した船橋小のプール事故が一切触れられていないのであります。船橋小の事故は夏季水泳指導中の七月三十日に起こっております。船橋小の事故ではおぼれた子は一週間の入院で済みましたが、事故当日すぐに、児童生徒の実態に応じた適切な水深で水泳指導を行うこととした通知が教育指導課から区内の全小中学校の校長あてに出されていました。なぜ教訓が生かされなかったのか。教訓が生かされなかった原因を究明する姿勢がなければ、事故は繰り返されるでしょう。

 今回、私は担当者から事情聴取をしていて情けなくなりました。ちょっと思いつくような基礎的な調査ができていないのであります。例えば区内の小学校での同種授業の統計すらとろうとしない。他校はどうか、全国的にはどうなのか。プールの水深調整はどのようになされてきたのか。各校の実態、水の使用量の統計。いずれも各校に問い合わせたり文部省に照会すればわかることです。ところが、厳しく問わなければこれをやろうとしない。

 担当者とのやりとりの中で新たな調査を依頼し、わかったことをここで披露しておきましょう。弦巻小のことしの夏の水道使用量が極めて少ないという事実です。昨年の夏の水道使用量と比較すれば、弦巻小は三割方減少しているのです。類推されるのは水の節約運動と水深調整の手抜きとの関係です。私の調査指示でこのようなことが判明しても、担当者はこの問題も含め先ほど指摘したようなことを徹底して調べる意欲が全くない。一体これはどういうことなのか、教育長にお答えいただきたい。

 どうしても指摘しておかなければならないことがあります。
 今度の事故が起こった生活科の授業のあり方の問題です。生活科というのは、小学校一、二年生のかつての理科と社会を廃止し、体験を重視した総合的授業として八年前に取り入れられた科目であります。理科、社会をやめて体験重視と称する教科に変えたことがよいかどうかのことは大いに疑問のあるところであり、いずれ時間のあるときに自説を述べたいと思います。しかし、このことだけは言えると思います。この生活科の授業は、総合的であるがゆえに、教師によほど力量がなければ成り立たない授業だということであります。

 今回の授業は研究授業の一環として行われており、それなりに力を入れて行われた授業のようです。しかし、この授業の生活科学習指導案を読んでも、ペットボトルのいかだをプールに浮かべることと、理科、社会の知識、言いかえれば人間が歴史的に獲得してきた英知の集積を子供たちに伝え、体験させようとする努力が一切見られないというのはどうしたことでしょうか。

 私が授業をするとすれば次のように考えます。例えばプールを海に例える。人間は水生動物ではないがゆえに、船なしでは大海の藻くずと消えてしまう。だから人間は船やいかだをつくった。いかだや船が壊れたら死んでしまうよ。だから壊れないものをつくろうね。子供の想像力は広がるはずです。あるいは難破したときの安全性を考える。物が浮くとは、人が浮くとは、人がおぼれるとはどういうことなのか。泳げない子と泳げる子がいる。そのとき泳げる子は泳げない子にどういう配慮を払わなければならないのか。こういったことを教えるよい機会のはずであります。いかだや浮力をテーマの一つとしながら、なぜこのような着想さえ教師に浮かばないのか、私には不可解です。しかし、事故の起こったこの授業を通じて、そういった知識欲を駆り立てる想像力の広がりや、安全性や泳げない子への配慮はみじんも感じとれない。むしろこの授業のコンセプトは単なる遊びでしかない。知的退廃じゃないですか、これは。壊れてばらけてしまうようないかだであることがわかっていながら、六十名の子供を一斉にプールに入れて、管理不能な状況に置き、しまいには水鉄砲で遊ぶ子さえ出ているのであります。かくて事故は起きているのであります。

 私は、今回の事故は、その原因を生活科の授業のあり方、教師の資質まで洗い直しながら、原因を徹底究明しなければならない事件だというふうに考えております。危機管理論などの一般論にとどまることなく、生活科の授業の指導方法、さらには生活科自体の抱える問題点も含め、世田谷の教育界挙げて究明することを約束していただきたい。そうでないと死んだ子は浮かばれません。死者とご両親に対して失礼であります。真摯な回答を求めて、壇上からの質問といたします。

   〔大場区長登壇〕


◎(大場区長) 初めに、星谷さんの「せたがやの家」の件についてお答えいたします。
 この前の区議会の中で委員会を設けていろいろご調査いただいたりなんかしておりますが、その補助金は別に違法でもないので、続けていきたいと思っております。

   〔大塚助役登壇〕

◎(大塚助役) 私からは、Hマンションの補助金支出と、その道路不法占拠の関係についてお答え申し上げます。
 世田谷区としては、計画地の南側に道路敷の国有地があり、それをご指摘の方が不法に占有している事実を十分認識しているところから、その是正に向けて努力をしてきたところでございます。なお、けさ、さらに現場を確認したところ、前面の半分を取り壊し、あと半分が残っているというような状況から、さらに是正に努めていきたいと考えております。
 一方、「せたがやの家」のシステムは、言うまでもなく、中堅所得者等の居住の安定を図るため、民間の優良な賃貸住宅を供給することを目的とするものであり、その選定はあくまでも計画地が「せたがやの家」選定基準に適合するか否かを客観的に判断すべき事柄であって、申込者の家族が国有地を不法に占有している事実をもって直ちに「せたがやの家」のオーナーとして適格性を欠くことにはならないというふうに思っております。本件の場合、厳正に審査した結果、計画地には国有地が含まれておらず、選定基準に照らし全く問題のないことを確認しております。そして、計画地の規模、利便性等を勘案し、「せたがやの家」の事前協議開始物件として選定したものでございます。

   〔津吹教育長登壇〕

◎(津吹教育長) 弦巻小生活科プール溺死事故についてお答え申し上げます。
 今回の事故はあってはならない事故でありまして、大変申しわけなく、まことに残念と思っております。今後、安全対策に万全を努めてまいりたい、このように思っております。
 節約運動と水深調整及び船橋小プール事故の教訓についてのお話がございました。教育委員会では、毎年、各学校でのプール指導が始まる前に水泳等の事故防止についての通知を行うとともに、水泳指導における実技と安全対策についての教員研修を実施しております。プール指導での安全確保につきましては校長会へも依頼しております。また、プールの使用についての注意事項と光熱水費節減への取り組みについても、お話のとおり事前に通知してございます。水道水の節減努力の取り組みは、学校全体としてむだな使用がないかどうか見直してもらう趣旨でございまして、児童生徒の安全を脅かすような節約であっては絶対ならない。そのことは当然というふうに考えております。
 各学校では、プール指導を行うに当たりまして、学年や身長及び学習内容、水泳力などに応じまして水深を調整しておりますが、その際、授業の組み合わせを考えるなどの方法によりまして排水のむだを少なくするようにしております。教育委員会では、船橋小学校での事故発生以後、各学校での水泳指導における安全確保のため指導監督体制を点検いたしまして、また適切な水深での指導を徹底するよう直ちに文書で通知したところでございます。さらに校長会でも事故の概要説明と安全指導の徹底を行いました。しかし、結果としてそれが教訓として生きていかなかったことにつきましては大変残念であり、今後、教育委員会としての指導や指示伝達のあり方についても再検討が必要と考えております。
 以上でございます。


◎(佐藤道路整備部長) 私からは、下北沢のまちづくり関連についてお答えいたします。
 最初に、下北沢のまちづくりに障害となります補助五四号線の廃止を、についてお答えいたします。
 補助五四号線の全体計画について多少話させていただきたいと思います。都市計画道路補助五四号線の全体計画は、渋谷区富ケ谷二丁目を起点といたしまして、世田谷区に入りまして下北沢駅北側の商店街を通り、環状七号線を横断いたしまして、上祖師谷五丁目が区内の終点となりますが、調布市内で国道二〇号に接続するもので、世田谷区と渋谷区の総延長が約九キロメートル、道路幅が十五メートルの東西方向の道路になります。五四号線の整備状況は、渋谷区内は既に完了しております。世田谷区内につきましては、環七から西側につきましては、完了区間もあり、事業中の区間もありで、東京都の第二次十カ年計画の事業計画に入っている区間などいろいろな動きのあります路線でございます。  ご提案の下北沢地区の計画を廃止せよとのお話でありますが、区としましては、本路線のようなある程度広域的な交通を受け持つ都市計画道路は、都市の骨格を形成する基幹施設としてネットワークすることが大切と考えております。また、環七から西につなげる道路として重要な路線であると認識しております。この区間は、現在、東京都の進めております小田急線の連続立体交差事業検討の構造形式に大きく関連すると思われますので、その結果に基づいて、駅周辺のアクセスや広場など下北沢商店街のまちづくりと整合のとれた交通基盤の整備を図る必要があるものと考えております。

 次に、下北沢地区の小田急線の連立事業の調査の進展と東京都の調整についてお尋ねがありました。
 東京都では、小田急線立体交差事業につきましては、小田急線連続立体交差事業調査としまして東北沢駅から喜多見駅間を対象に、既にご案内のように昭和六十二年から六十三年の二カ年にわたり調査を行ってございます。東京都では、この調査に基づき、梅ケ丘駅から成城学園前駅までの六・四キロの区間において平成六年六月に事業認可を受けて、現在事業を進めておるわけでございます。また、梅ケ丘以東につきましては、世田谷区は機会あるたびに早期事業化の要望を行っておりますが、東京都は関係機関と調整を図り、早期事業化に向けて努力するとしております。さらに、この六月の都議会において、梅ケ丘以東の事業化に向けて、地元区を初め鉄道事業者などの関係機関と検討の場を設置いたすとしておりますので、世田谷区としては、このような場で、まちづくりの観点から区議会や地域の要望を反映させていきたいと考えております。
 また、小田急線の変更と五四号の計画を同時に変更するかのことでございますが、都市計画決定した都より変更内容の情報をいまだ得ておりませんので、情報をいただければ議会にも報告いたし、ご意見をいただいてまいりたいと思っております。
 以上でございます。

◎(梅田建設部長) 国有地の不法占拠に伴う念書についてのお尋ねがございました。  ご指摘の瀬田二丁目国有地につきましては、昭和十四年、玉川全円耕地整理事業の瀬田中区として認可を受け、太平洋戦争を挟んで、昭和二十七年、換地手続が終了したものでございます。しかし、当該箇所は耕地整理事業の工事としては施工されておりませんで、昭和二十一年の米国極東空軍撮影の航空写真や昭和二十八年の航空写真でもこの道路は供用開始されておらず、当時から道路としての機能はありませんでした。そうした状況から、平成五年九月二十二日付の念書につきましては、国有地の存在を当事者に再確認する意味を持つもので、徴取したものでございます。
 以上です。

◎(原住宅政策部長) このマンションの建築申請に当たりまして、建築の担当課長から土木課に照会があった。そのことはどういうことかというお尋ねですのでお答えします。
 この建築が始まるに当たって、隣接地に国有地があるということがわかりましたので、その境界がどんなものであるかということを知る必要があるので、その計画について照会したものであります。そして、それは問題ないということがわかりまして建築申請がなされ、建築基準法に基づいて建築確認を受けて、それに基づいて適切に建てられたものでございます。
 以上です。

◎(中村教育政策担当部長) 弦巻小事故に関連して生活科についてのお尋ねがございましたので、私から答弁を申し上げます。
 生活科の授業は、平成元年の学習指導要領の改訂で新設されたものでございまして、自分とのかかわりで社会や自然をとらえるというふうなことを目標にしております。そのために具体的な活動や体験を重視する、そういう要素がございます。ペットボトルを組み立てて水に浮かべる授業は文部省の指導資料にも取り上げられておりまして、比較的ポピュラーな授業かと思いますけれども、当日の弦巻小での授業は研究授業の一環として行われまして、そういう意味では通常の授業よりも事前の準備や計画がなされておりました。しかしながら、安全面での配慮において欠けていたということがあったかと思います。お話のとおり、生活科の授業は、そういう意味で総合的な能力が教員にも求められると思っております。そのために今回の事故を教訓にいたしまして、今後、生活科の授業のあり方や指導内容、改善策を含めて検討してまいりたいと思っております。具体的には、体験学習には危険が伴うわけですので、そういう面で安全面からの配慮を、例えばチェックリストのような形で必ず確認していく。そのような方向で改善策も考えていきたい、このように思っております。
 以上です。

◆三十七番( 木下泰之議員) 念書があったわけですね、星谷さんの。それで念書は、これは要するに違法だということを本人も認めている。そうしたら、それはもう完全に世田谷区が撤去命令を出さなきゃいけない。しかも、これは暫時撤去しますと言いながら、その後の担当者はほとんど認識していない。今回問題が発覚するまで全然何もそれについては対応していないわけです。よって、ある意味では犯罪者ですよ。犯罪者に対して「せたがやの家」の制度を適用するということは、一般でもできないはずですよ。区長は問題ないと言ったけれども、これは区長の責任を問われますよ。そのことについてお答えください。
 それからもう一つ、弦巻小の事件については、文部省にお問い合わせになったんですか。これはかなり全国的に広範にやられている授業なんですね。だから、そういうことも含めて問い合わせたかどうか。
 それから、抜本的に授業との絡みに関して教育委員会としてどういう問題点があるのか徹底的に究明するおつもりがあるのかどうか。それははっきり答えてください。  それから、下北沢については、五四号線の問題で、これが要するに一緒にやるのかどうかというのは大事な問題ですから、これは答えなくていいですけれども、先ほどの二点について答えてください。


◎(原住宅政策部長) 「せたがやの家」の建設に関しましては、隣接地に国有地があり、それが不法な占拠が行われているということがありましても、その「せたがやの家」を建てる敷地については適法だということがわかりましたので、別で考えるということで建設を行ったものであります。
 以上です。

◎(中村教育政策担当部長) ご指摘の点、先ほども答弁申し上げましたが、生活科の授業のあり方等については、今回の事故の教訓から十分検討する必要があるというふうには思っておりますので、ご指摘の点は踏まえてやっていきたい、このように思っております。

◆三十七番( 木下泰之議員) 星谷さんの件は、これは一般の人がもし四百平米の不法占拠しているところに家を建てようと、「せたがやの家」の適用をしてくれとやったら、それを許可しますか。それについて答えてくださいよ。許可しますか。

◎(梅田建設部長) 国有地の不法占拠につきましては、先ほどご答弁申し上げましたように、かなりこの全円耕地の事業の内容の歴史を踏んできています。ですから、ご当人も途中から悔悟されたようですけれども……(「念書を書いているじゃないか。その時点からの話だよ」と呼ぶ者あり)念書につきましても、国有地の存在をまず認識してもらうというところから指導を進めてきております。(発言する者あり)  なお、先ほども助役が申し上げましたように、現在、撤去作業を進めておりますので……(発言する者あり)これから是正命令の手続を含めて……(「議長」と呼ぶ者あり)

○(土田正人議長) 静粛に願います。

◎(梅田建設部長) 法的な手続も進めていきたいと考えております。
 以上です。(「議長、議事進行について」と呼ぶ者あり)

○(土田正人議長) 以上で木下泰之……(「議長、議事進行について」「続けなさいよ、議長」「そんなこと言うな」と呼ぶ者あり)既に二回発言をしております。(「議長、議長、議事進行について」「あんな答弁で許していいのかよ、あんた。僕だって困るよ、そんなの」と呼ぶ者あり)既に二回発言を終わっておりますので……(「議事進行について聞いているんですよ」「局長、横から口を出すな」「進めなさいよ」と呼ぶ者あり)議事進行についてどういう発言ですか。(「何だ局長、黙っていろ」と呼ぶ者あり)

◆三十七番( 木下泰之議員) 私が聞いたことについてまともに答えていないですよ。念書についての内容についてきちっと答えてくださいと言っているにもかかわらず、一切答えていない。この問題はゆゆしき問題ですよ。この問題は世田谷区政全体にかかわる問題だ。だから、このことについてはこの議会できちっと究明しなければ、しかも、この議会では資格審査委員会もやって、そのとき気がついていなかったことだ、これは。だから、ここできちっとやらなければ、この議会が笑い物になる。だからきちっとやってくれ。休憩だ、これは。取り扱いについて……。

○(土田正人議長) さらに答弁ありますか。お座りください。さらに答弁ありますか。(「休憩休憩」と呼び、その他発言する者あり)答弁がありませんので……(「議長」「議事進行」と呼び、その他発言する者あり)答弁ございますか。(「ないよ、そんなもの。終わっているじゃないか。淡々と進めなさいよ」「終わっていないよ、何言うんだ」と呼ぶ者あり)

   〔大塚助役登壇〕

◎(大塚助役) 本件「せたがやの家」につきましては、建築基準法上、前面道路に接しており、不法占拠の部分は敷地に含まれておりません。したがって、建築基準法上、適切に確認をされたものでございまして、今おっしゃられたようなことはございません。(「議長、議長、緊急質問。議長、緊急質問。議長、緊急質問」と呼び、その他発言する者あり)

○(土田正人議長) お座りください。お座りください。
 以上で木下泰之議員の質問は終わりました。(「議長、緊急質問を求めます」「議事進行」と呼び、その他発言する者あり)