2002年3月26日予算委員会質疑<補充質疑>4割り増し基本健康診査


平成14年  3月 予算特別委員会
平成十四年予算特別委員会
予算特別委員会会議録第八号
日 時  平成十四年三月二十六日(火曜日)
場 所  大会議室



○山口〔裕〕 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。


◆木下 委員 福祉保健委員会の際の質問で、私は世田谷区の教育委員会が所管している健診の関係で、教師の健診が医師会、生徒の健診も医師会でやられていて、それで双方十四円でやられているのではないかということで質問したんですが、後で、質問が終わってから、生徒の方の健診については、これは十円でやっているというお答えが返ってきたんですね。それは事実ですか、まずそのことについてお聞きします。


◎中村 教育次長 児童生徒の心臓検診については一点単価十円を基礎にして契約しております。


◆木下 委員 保健所長さんにお聞きしたいんですけれども、これはどうしてそういう違いをつけているんですか、いかがですか。つまり、教師の方の健診が十四円で、生徒がなぜ十円なのか。


◎永見 世田谷保健所長 それぞれの理由でそうなっていると思います。


◆木下 委員 それぞれの理由を示してくださいよ。


◎八頭司 助役 学校の児童生徒と教職員との契約については教育委員会が所管しておりますから、保健所長にお尋ねになる方が困りますので、教育の方か答えられたら答えます。


◆木下 委員 結構です。いいですか、私は保健所長に、前に福祉保健の所管、あるいは総括のときにお聞きしているんですけれども、要するにどういう基準で決めているのかということをお聞きしたわけですよ。今の予算に、それが反映された予算がまさに組まれているわけですから、そういう根拠についてお答えできなければ、つまり、健診マターについて、この間、全然真剣に取り組んでいないということになりませんか。
 所長、そういうことを調べたんですか。この間、大分時間がありましたよね。予算委員会の中で、この十円、十四円の問題、所長は算定の根拠、積算の根拠に、十四円を基準にしてやっているとお答えになっていますから、そういった意味で今矛盾をお聞きしたわけですよ。そういったことについてはおわかりになっていなかったのですか。保健所長、いかがですか。


◎永見 世田谷保健所長 基本健康診査の経過につきましてのご質問と思いますけれども、社会保険診療と自由診療とでは税制上の取り扱いに大きな差がございますので、基本健康診査の場合は、おのずと社会保険診療と同じということではなくなると理解をしてございます。何回かお答えしましたように、以前は十四・八円、そして十四・二円、十四円、その経過の流れの中で、十四年度は十三・七円となったもので、今後とも単価については、他の区の状況や他の自由診療の例を説明して、理解を得た上で改定していきたい、そういうふうに考えてございます。


◆木下 委員 ナウ・アンド・ヒアのことを聞いているんですよ。今予算を審議しているんですよ。それで、私は十円にきちっとし直すつもりはないかということを冒頭に聞いているんですよ。そういったことについて、ずっと逃げておられる。それで当初、根拠も定かでないのに、老健法が十五円だからというようなこともおっしゃっている。しかし、今までの審議を通じてさえも一番大きな矛盾、生徒の健診は十円でやっていて、教師の健診は十四円でやっている。同じ医師会でやっているわけですよ。そういったことについて何も答えられない、そのことはよくわかりました。ほかのことも聞かなければいけませんので、質問を変わります。
 小田急線の問題で、六十二年の区の調査と平成十二年の東京都の調査を比べて、高架化について、これは二・二キロに引き戻して計算したところ、高架で、昭和六十二年のやつでは三百三十七億円、平成十二年度の調査では九百五十億円、そういうデータが出たわけですね。三倍近くに変わっているわけですね。
 地価がどれだけ変わっているのかということについても調べたんですが、横浜銀行の隣が、昭和六十二年のときは平米二百八万円、平成十二年では百二十九万円になっているんですね。これはもう大体六割方の下落になるわけですね。
 そういうふうに見ますと、いよいよ高架と地下の比較をした際に、六十二年の世田谷区の調査は一体なんだったのか。そのときは、高架が工事費でさえ三倍近くも安かったわけですよ。それから、今回地価も下落しているわけですから、地価と比べても、高架と地下を比較した場合に、下北沢においてはもう圧倒的に地下の方が優位であったということは、これは歴然としているわけですね。その辺についてどういうふうに責任を感じますかということを聞いたんですが、きちっとした答えは何も答えていないんですね。その後時間があったわけですから、どういうふうに考えますか。原部長、いかがですか。


◎原 都市整備部長 昭和六十二年の報告書における高架式というのは、既に四線で完成しておりました東北沢駅を地表式のままとするなど、前提条件が大きく違っております。今回、都市計画案として提示された構造とは、区間の設定、その後、また技術の進歩その他もあって、単純に距離で比較するというのは、我々は意味がないと考えております。そういった点を抜きにしましても、十五年も昔に、そもそもまちづくりのあり方を研究するための、一応の前提を明らかにするための調査の中での事業費、それを現時点で大小がどうか、適否がどうかというのは、さほど意味があるとは考えておりませんで、現在進んでいる工事をいち早く完成させたい、それに向かっていきたいと考えておるところであります。


◆木下 委員 きのうあたり政治家がうそをついたことについて批判があって、それでやめざるを得ないような状況に追い込まれていますけれども、官僚はうそをついていいんですかね。つまり、数字についてきちっとした根拠も示さないで、それで今までずっと進んできたわけですよ。議員の方はころっとだまされてしまったということがあるわけですよ。それで、議会も全体もある意味でだまし、そして高架がいかにも優位であるかのようにして、下北沢より西の方は高架にしちゃったわけですよ。そういったことについてどういう責任を感じますかと聞いたわけですね。十五年前の調査だから、それはいいだろうなんて言ったって通らないわけですよ。区長はずっとかかわってきたわけでしょう。区長どう思います、いかがですか。


◎大場 区長 この問題については、初めからいろいろお話がございまして、私どもも考え方というのをそれぞれに適した考え方をやっておりますが、いずれにしても、会社側あるいは施行者側がこっちがいいんだという話になれば、やっぱりそれがいいんじゃないかと考えたわけであります。


◆木下 委員 いみじくも小田急を施行者側というような、会社側というような言い方をしましたけれども、そういう問題じゃないでしょう。これは公共事業の問題なんですよね。公共事業のあり方としてどうするかという議論について、だからこそ世田谷区で調査をしたわけですよ。それが三倍も食い違っている。そういう状況を迎えた今もなお、それには責任がない、そういうことについて説明する責任すらない、そう考えているとしたら、世田谷区は、まさに行政を名のるに値をしないと思います。そのことを申し上げて、質問を終わります。

○山口〔裕〕 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。

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