2002年3月15日予算特別委員会質疑<区民生活所管分>4割り増し基本健康診査


平成14年  3月 予算特別委員会

平成十四年予算特別委員会

予算特別委員会会議録第四号
日 時  平成十四年三月十五日(金曜日)
場 所  大会議室


○山口〔裕〕 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。


◆木下 委員 町会の問題なんですけれども、若林町会、昨年の一月十五日に区長あてに茂木さんという方から何か質問状等が来ていませんか。そのことについてお尋ねしたいんですが。


◎佐藤 世田谷総合支所区民部長 確かに若林町会の方から手紙が参ってございます。


◆木下 委員 内容はどういう内容ですか。


◎佐藤 世田谷総合支所区民部長 昭和五十一年ごろから五十八年ごろまでの間に関しまして、町会において結んでおります公園管理協定、その支払いについて不正があるのではないかというようなご主張と思います。


◆木下 委員 では、その方が出したと言われる申し入れ書によりますと、昭和五十二年の十月から昭和五十九年の十二月まで七年三カ月にわたって、緑地の管理協定に基づいて区が五万一千円を払っているところ、実際に緑地の管理をやっている方々に三万円分しか支払われていなかった。そのことについて区の役人等に問い合わせたところ、その当時、管理協定等を見せていただいて、実際には平米当たり十円という協定が結ばれているわけだから、五万一千円払われるところを三万円しか払われていなかった。そのことについて何度か調査を依頼したそうなんですけれども、全然ナシのつぶてだったということなんですよ。
 それで、その方はかなり、もう八十歳を超えた方なんですが、何か大手術をなさって福島の田舎に帰って、五年ぐらいたって帰ってきてみたところ、全然らちがあいていない。だから、昨年の一月十五日にそれについてもう一度、もう先も短いからと思ったんでしょうけれども、とにかく何とかしてくれ、何とか決着をつけてくれ、そういう手紙を書いたそうなんですよ。その後、きちっとした調査等はしましたか、いかがですか。


◎佐藤 世田谷総合支所区民部長 この烏山緑道の協定につきましては、現在、世田谷総合支所街づくり部土木課におきまして所管している事業でございます。したがいまして、総合支所として町会、自治会を所管する立場から、所管部に、領域に聞いている範囲に限定してお答えさせていただくことを、あらかじめご承知いただきたいと思います。
 この協定は、世田谷公園等の住民参加による管理に関する協定要綱に基づきまして、世田谷区が管理する公園等の日常的管理を地域住民の皆様にお願いし、住民意識の育成と地域連帯の醸成を図ることを目的としていると聞いております。  お話にありました若林町会が結んでいる協定は古く、今から二十六年前の昭和五十一年六月から烏山緑道のうち、西山橋と勝橋の間について結んでいるものと聞いております。また、この間、協定に基づく管理は町会の皆様により適正に行われ、また、それに対する報償費も、所管課として適正に支払ったと聞いております。当該主張をされる方につきましては、区の立場をよくご説明の上、ご本人の意思としては、さらにご不満があるということで、手紙が来たのではないかと思っております。


◆木下 委員 問題は、町会との管理協定という形で結ばれていて、そこが緑美会という、実際に奉仕をする団体にそれを任せたわけですね。その間に、七年三カ月にわたって、実際には五万一千円払われるところが三万円しか払われていなかった。ということで、その差額が百八十万円近く、ある意味でピンはねされていたというふうにその方は受け取って、それで、そのことを問題にし続けているわけですけれども、やはり報償費というような形でそういう団体に払うときに、やはり労務の提供として、そういうことについて区は一たん支払ったわけですから、そういうクレームが来た際には、それは聞けばわかることなんですから、きちっと調査すべきなんじゃないですか、いかがですか。


◎佐藤 世田谷総合支所区民部長 私どもといたしましては、町会は任意の独立した自主的な団体というふうに考えてございます。協定を結ぶに当たりましては、町会と結んでおります。したがいまして、仕事が適正に執行されるということであれば、私ども、それが確認される形であれば、町会に対してお支払いをするということでございまして、町会内部の問題につきましては、私ども介入する立場にないというのが所管課の考え方でございます。


◆木下 委員 理由づけとしては、結局、町会にはお支払いをしていて、仕事はされている。だから、問題ないのだということで、その八十歳を過ぎた方が何度言っても、そこから踏み込まなかったわけですよね。
 ただ、お金を払って具体的に労務をやってもらうわけですから、そのことについて税金を払ったという、そういう責任があるわけですから、それについてどう使われているのか。つまり、その差額がその団体のほかの活動費等に使われたとしたら、ある意味で寄付をしたようなことにもなってしまうわけですよね。そういったことは自治法上も禁止されていることでありますし、そういうふうに問題提起があった以上は、きちっとすべきだと思うんですよ。
 しかも、問題を提起された茂木さんという方は、この区役所周辺のまちづくり協議会の初代の会長ですよね。そういった町の顔役としては非常に著名な方だし、周辺にもそういう話はいっているわけですよ。そういう問題について、一たん町会との契約で出したからといって、その使われ方についてクレームがあったときに、実際に労務を提供した方々からきちんと事情を聞いて、どうだったのかという事実確認もしないという形で済ませるのは僕はよくないと思うんですよ。こういったことについては、きちっと調査するつもりはございませんか。


◎佐藤 世田谷総合支所区民部長 所管部に何度も確認いたしておりますが、この件につきましては、きちんと会計報告もなされ、当該主張される方の組織においても了解をされていると。したがって、適正な形で町会において処理されているので、全く問題はないというふうに聞いてございます。


◆木下 委員 水かけ論になりますけれども、ただ、つまり、ある団体に出して、そこからまた孫請けするとか、あるいは乙から丙に向かうというような契約関係については全然わからなくなるわけですよ。医師会の問題についてだって、この前はそうですよね。そういった意味では、やはりお金を出して、それが実際にどう使われているのか。そのクレームが来た際には、きちっと調査、把握すべきである、そのことを申し上げて、質問を終わります。


○山口〔裕〕 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。

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