2002年3月13日予算委員会質疑<企画総務委員会所管>4割り増し基本健康診査


平成14年  3月 予算特別委員会
平成十四年予算特別委員会
予算特別委員会会議録第三号
日 時  平成十四年三月十三日(水曜日)
場 所  大会議室  


    ○山口〔裕〕 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。


◆木下 委員 今、オウムの問題がお二人から出たんですけれども、オウムの問題については私はやっぱり完全に戦略の誤りだと思いますね。私もオウムは憎いですよ。オウムなんていうのはなくなってほしいと思う。しかし、戦うには戦うなりの戦略を立てなければいけない。住民票を不受理にするなどということをしたら、それは負けて追い銭を払わなければいけない。逆にこのままでいったら、全国のオウムが集まってきますよ。ここに来れば五十万円もうかるという話になって、そういう話になっちゃうんですよ。だから、その辺についてはやっぱり原点に返って、本当にどうしたらオウムに対して対抗できるのか。これは市民社会が頑張るしかないんですよ。破防法は適用しなかったわけだし、それから団体規制法をつくって、要するに監視下には一応置いたわけですよね。そうしたら、監視下に置くということは住民票を移すことは前提になるわけですよ。

 そういった意味で、じゃ、そういった前提の中で何ができるのか。本当に市民がオウムのようなものについて同化することのないように、あるいはそういったものについてなくなっていくようにするにはどうしたらいいのか。そういった戦略をきちっと立ててやるべきだと思います。それを意見として申し上げておきます。

 そして、実はきのうの質問の中で、文教の中村教育次長が答弁をした答えに誤りがあったんですよ。健診について、区の職員の健診が顕微鏡院というところでやられていて、区の教職員の健診が世田谷の医師会でやられていると。その際に、一次健診、教職員の健診も、これは団体を集めて集団健診でやっているんでしょうという意味で質問したんですが、いや、それはもう個別の医院でやっていますというお答えだったんですね。それに対して、そうではないということで、それぞれの病院でやっていると聞いていますというふうに答弁いたしましたが、実際は本所及び各総合支所で集団健診方式にして実施しており、答弁に誤りがありました。おわびするとともに訂正させていただきますというのが出たんですね。

 これはなぜ私はここで言わなければいけないかといいますと、議事録の変更だけではわけがわからなくなってしまうんですね。この前のポイントは、これが集団健診であったかどうかということによって意味合いが全然変わるんです。まさにこれが集団健診であったということにおいて、区の職員の健診が顕微鏡院でやられた、区の教職員の健診が世田谷区の医師会でやられた、同じような集団健診でやりながら、同様の健診が世田谷区の医師会でやったものに関しては一・六四倍になる、そういうことが明らかになったわけですよ。つまり、そういうことがもし議事録の訂正だけだったらわからなくなってしまう。だから、あえてここで言います。

 そして、これから質問することにも関連するわけなんですが、十四年度の契約については日時も含めてどういうふうに処理されますか。
 今挙げた二つの問題について。


◎小坂 経理課長 所管部の方の事業プランの依頼に基づきまして契約を締結いたします。現在の時点ではいつの時期であるか、どういった手法であるかについて契約所管の方には連絡はございません。


◆木下 委員 予算書には出ているけれども、いまだに契約はこれからだということですね。


◎小坂 経理課長 予算のご議決をいただきまして、所管部で事業プランをつくって、それに基づいて私どもの方に契約締結請求が来る、そういった形でございます。


◆木下 委員 これは当たり前のことなんですが、それでは、例えば顕微鏡院の方でやった場合には保険診療と同じ十円でできるにもかかわらず、区の職員健診では十四円かかっていると。それについてはそういうことは把握していましたか。


◎小坂 経理課長 今回のご議論のある前につきましては、私ども契約のそれぞれのことの単価、また総金額についてはわかってございましたけれども、今おっしゃられたような積み上げの数字についてまでは認識しておりませんでした。


◆木下 委員 それからもう一つ大事なことなんですが、八頭司さんが理事長になっている保健センターでやっている健診については、これは単価当たり十円でやっているというふうに担当から聞いたんですけれども、それはいかがですか、聞いていますか。


◎小坂 経理課長 担当の方からは聞いてございません。


◆木下 委員 担当から上がってきたときに、それに対してある種のクロスチェックをしなければ、やはり財務担当者の役目が果たせないと思うんですが、これは何から何までやれと言っているんじゃないですけれども、基本的な事項については説明を受けてただすべきなんじゃないでしょうか、いかがですか。


◎小坂 経理課長 契約締結請求が私どもの所管に来た段階で内容等をチェックいたしまして、何か不備等がございました場合については、当然そこで書類の修正等も依頼するわけでございますけれども、今回のこの件につきましては、その当時の時点では気がつかなかった、こういったことでございます。


◆木下 委員 しかし、基本健康診査だけで毎年十八億円から十九億円出ていくわけですね。さっき挙げたのは例示ですから、健康診査に関する契約についてどうなのかということを聞いているんですけれども、十三年度の予算で十九億円だとしても、大体五億三千二百万円ぐらいですか、そのくらいがやっぱり上増しになるわけですよ。つまり一・四倍ということになりますとね。かなりの額ですよね。財務担当者としては、いろいろ今財務的には困難な折ですから、あちらこちらからやりくりをしてお金をかき集めてきては何とかつじつまを合わせようとやっているわけですね。全体でいったら三十一億円ですね。そうしたら、七億円、八億円の金がやっぱり水増しされることになるわけですよ。そういったことについては無関心ではいられないと思うんですが、いかがですか。


◎小坂 経理課長 私どものところへ契約締結を請求する前の段階で、それぞれのところで予定の価格を積算するわけでございますけれども、例えば工事なんかの場合ですと、営繕担当なり土木担当なりが直接、または専門家の方に委託して積算をすると。そういったことではかなり専門的な要素を持って数字が上がってきます。

 また、この件につきましても、所管にはそういった専門職の方もいらっしゃいますし、相手方の受託者の方も専門職の方でいらっしゃいます。そういったところで積み上げてきた数字でございますので、私ども事務職の人間がその積算価格について適正であるかどうかを再査定し直すといったようなことについてはいろいろ難しい面があろうかと思いますけれども、そういった努力をするべき組織であるということは認識しております。


◆木下 委員 収入役はどう考えますか。


◎山中 収入役 突然のご質問なんですが、収入役としては、いろんなこういう契約上の支出負担行為についてチェックしていくということでありまして、会計事務の手続で合っているか間違っているか、どこかおかしいところはないか、そういうようなチェックの仕方でございますので、それぞれの事業を比較検討してどういう内容が適正であるかというところまでは収入役の権限としてはございません。


◆木下 委員 助役に言っておきますけれども、それから担当者にも言っておきますけれども、これはこれからの契約で十四年度もあるわけですよ。節約できるわけですよ。例えば顕微鏡院に振りかえたら十円でできるわけですよね。それは七億円からの節約になるかもしれない。それから医師会との契約も、十円にすれば七億円ぐらいの節約ができるわけですよ。そういうことをやりますか、どうですか。


◎水間 助役 これは保健福祉部の中で専門の担当もいまして、そういった形で詰めてきているわけでございますから、形式審査……。


○山口〔裕〕 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。

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