2000年10月2日決算特別委員会質疑<総括質疑>


○五十畑 委員長 引き続きまして、無党派市民、どうぞ。

◆木下 委員 街づくり協議会というのがありますけれども、街づくり条例にどういうふうに位置づけられているか、ちょっとお話しください。

◎小畑 世田谷総合支所長 地区街づくり協議会は、街づくり条例に基づきまして、地区住民により自主的に構成される団体でございまして、主な役割としては、地区のまちづくり計画の原案の作成をまとめる等のまちづくりの活動を行うもの、そういうふうに規定されております。

◆木下 委員 まちづくり計画の策定は、これは法律に根拠があると思いますけれども、何に依拠していますか。

◎小畑 世田谷総合支所長 まちづくり計画をつくるのではなくて、町の方自身のご提案をまとめるのが協議会の役割だと認識しております。

◆木下 委員 今聞いたのは、まちづくり計画は何に依拠しているのかと聞いているんです。

◎小畑 世田谷総合支所長 都市計画法に基づきます地区計画の一種類だというふうに思っております。

◆木下 委員 まちづくり計画の策定をするために街づくり協議会が重要な役割を果たすわけですけれども、その街づくり協議会の役員あるいは■■さん、そういった方が法律に違反してよいのかどうか、その辺についてはどう考えますか。

◎小畑 世田谷総合支所長 今申し上げましたように、街づくり協議会は、あくまでも地区住民によりまして自主的に組織されたものでございまして、今のお話のような役員でありますとか運営、これは協議会会員の皆様が自主的に判断されることと理解しております。

◆木下 委員 街づくり協議会は、実は二十五条に、「活動が地区住民等の多数の支持を得ていると認められること」を条件に助成金が出されることになっていたり、まちづくり計画原案を提出するときには、施行規則の六の二の一で、協議会の名称、構成員の氏名を記載した書類を提出しなければいけないというふうになっておりまして、匿名の世界ではなくて、名前を公表した世界で活動しなければならないというふうに思うんですね。
 それから、街づくり条例に規定されているところの街づくり協議会は、先ほどお聞きしました地区まちづくり計画、これは法律に依拠した、つまり、個人の私権を制限するようなことも含めた計画の策定をするわけです。それの予備的な原案を出していく、そういった重要な役割をするわけですけれども、その大事な仕事をする役員が建築違反を行ってよろしいのかどうか、どうお考えになりますか。

◎小畑 世田谷総合支所長 本会議から一貫してお答え申し上げておりますように、あくまでも街づくり協議会は地区住民による自主的な組織でございまして、それぞれ会員の皆様が自主的につくられた会則にのっとり運営されている協議会でございます。したがいまして、お話のような件は、あくまでも協議会会員の方が自主的に判断されるものというふうに理解しております。

◆木下 委員 私は今、一般論で聞いているんですよ。具体的な話は何もしていないじゃないですか。今のようなお答えの仕方でいいんですかね。いいですか、活動が地区住民等の多数の支持を得ることが認められるということが助成を出す条件になっているわけですよ。■■駅周辺街づくり協議会は助成を受けていますか、受けていませんか。

◎小畑 世田谷総合支所長 平成八年十一月に発足した協議会でございますけれども、以後、街づくり協議会助成ということで助成を行っております。

◆木下 委員 例えば青少年育成委員が売春を行ったとしたら、その委員は委員を続けていくことができますか、どうですか。

◎小畑 世田谷総合支所長 今回の件とは関係のないことでございますので、お答えできません。

◆木下 委員 すごいお答えですね。つまり、私権を制限するような協議をする、そういった団体の役員が建築違反を犯したら信頼はなくなるわけですよ。つまり、名前の公表義務もあるし、住民の多数の支持も得られなくなる、そういう存在なんですよ。
 具体的に言いましょう。■■■さん、この方は■■駅周辺街づくり協議会の■■■■ですけれども、この方が■■■■■の自宅の建設に当たって、鉄筋コンクリートで建てているわけですけれども、これは建築違反があるということはお認めになりますね。

◎小畑 世田谷総合支所長 ご指摘の建築物につきましては、八月の末に現場を調査いたしまして、高さと配置において確認申請書と異なる工事が行われていた。したがいまして、即時工事の停止を指示し、設計者に実態調査を命じまして、今、是正案の検討を指導しているところでございます。

◆木下 委員 端的に答えてください、法律違反ですね。

◎小畑 世田谷総合支所長 現行のまま建築が完成いたしますと、ご指摘のとおりでございます。

◆木下 委員 少なくとも中高層条例で、周辺の方々に周知徹底する図面と違うもので建てているということは事実ですね。

◎小畑 世田谷総合支所長 中高層建築物等の条例では近隣の方へ説明することを求めておりますけれども、通常、よくあることでございますが、施工主の方のご注文等によりまして、建築中に内容が変わる場合がございます。その場合には、あくまでも再度の説明を行うことが必要と考えておりまして、本件につきましても、現時点で変更になっているものについては、周辺への説明を事業者に再度求めていきたい、そういうふうに考えております。

◆木下 委員 この件に関しては、周辺から再三クレームがついたわけですよ。それで、私もそういうご注意を申し上げたことがある。だから、当然、この建築違反については区の職員みずからが見つけなければいけないにもかかわらず、これは隣の方から指摘されて、私がそのことについて調べてくださいと言ったところ、発覚した話なんですよ。しかも、周辺の方にはどのくらいの建築違反かについていまだに周知されていない。この点についてはどのようにお考えですか。

◎小畑 世田谷総合支所長 本件につきましては、先ほども申し上げましたように、現在、詳細な資料の提出を求めまして、それに基づいて指導を行っております。引き続き建築物が適法なものになるよう指導していくわけでございますけれども、鉄筋コンクリートの建物でございますので、是正の検討に時間がかかっているものというふうに推察しております。

◆木下 委員 それから、■■■■さんですけれども、この前、お答えで二十台弱というお答えがありましたけれども、これはどういうお答えですか。

◎永山 環境・災害対策室長 駐車場の件だろうと思いますけれども、私どもが現場で調べたところ、二十台置けるかもしれない。でも、十九台ではないかというふうに、担当者は現場を見て、そういうふうに確認いたしました。

◆木下 委員 公害防止条例には車等と書いてあるんですよ。つまり、ラインが二十引かれている。実際に置かれていたかもしれないし、それからバイクだって置ける。

○五十畑 委員長 以上で無党派市民の質疑は終わりました。

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