区議らを頻繁に訪問
石井代議士刺殺の容疑者
国旗掲揚を請願も
<新聞切り抜き画像>
石井紘基衆院議員(民主)を刺殺したとされる伊藤白水容疑者(48)は、世田谷区議会に国旗掲揚の請願を出すほか、庁内で各会派の区議や区幹部を作務衣姿で頻繁に訪れ、本を買ってもらったり、生活保護の相談などもしていた。凶行報道にも、実名が出る前の段階で「ひょっとするとあの人物では」と思った区議や職員もいたという。
「ある意味で事なかれ主義だったかなと反省する」と区の幹部は話す。同容疑者は都合を聞かず、部屋に入ってきた。世間話が多く、すごむことはなかった。求められ、たまに本を買ったが、定価通りで釣りももらった。右翼らしい話題は国旗の
扱いだけだったという。
同区では02年3月から議場に国旗と区旗を掲揚する。同容疑者は00年5月の区議会に、本会議の開催中、議場に日の丸と区旗の掲揚を要望する「国旗掲揚に関する請
願」を提出した。継続審議だったが、同容疑者は01年9月に別の請願者名で同様の陳情書を区議会に出した。
01年12月に別の人物から同様内容の案件を含め、本会議で自民、公明などの賛成多数で「国旗掲揚」が可決した。周辺の杉並、練馬、大田区などでは同様の請願、陳情はないという。
同容疑者は区議控室の前で区議と話したり、区議を待ってたりする姿が何回も目撃されているという。ある区議は「生活保護について聞かれた」という。凶行は「ひょっとすると」と思った人が多かったが、普段の作務衣と犯行時に付けていたパンダナが結びつかなかつたという。
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