title1新型のウイルス


以前ウイルスの話をしました。(「人類はウイルス」参照)
最近新型のインフルエンザウイルスが発見されたそうです。

 今年5月、香港の子供が風邪がもとで亡くなりました。この子供から検出されたウイルスを検査したところ、今まで人間に感染した前例がない「H5」というタイプのインフルエンザA型ウイルスと分かりました。
「H5」タイプは元来、鳥類が保有するウイルスでした。それも病原性は弱く、このウイルスで死んだ鳥はほとんどいませんでした。ところが1983年アメリカで鶏や七面鳥が大量に死ぬという事件が起こりました。原因は「H5」タイプのウイルス。今まで発見された「H5」タイプと違うところはウイルスを構成するアミノ酸の分子1つだけ。たったこれだけの変化で鳥類に対するダメージは格段に大きくなってしまったのです。

 ウイルスは絶えず変化をします。極端な話、増殖するたびに少しずつ違うウイルスになっていくのです。これがウイルスの変異。インフルエンザウイルスは変異しやすいウイルスです。人間がウイルスに感染しても、病気が治れば免疫が出来て2度と同じウイルスには感染しません。しかし、インフルエンザは毎年少しずつ変化するため何度もかかるのです。

 「H5」タイプのウイルスも少しずつ変化をして、ついに人間への感染力を持ちました。現時点では人間同士の感染はないようです。過剰に心配する必要はありません。が、いつ変化するか分かりません。インフルエンザは数十年毎に新型が発生するそうです。最後の新型、Aソ連型(H1)が現れてから20年。新型のインフルエンザウイルスが大量発生するのも時間の問題といわれています。

 日本でウイルス対策を行うのは...厚生省かな。でも厚生省には任せられないなぁ。O157やサルモネラ菌の件を見ても、日本の対応はまったく話にならないし。結局、自分の身は自分で守るしかなさそうです。この話、頭の片隅に置いておいて損はないでしょう。

  


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