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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

卒業だけど、チトさみしいね。:久木田憲司

2016年3月17日投稿 

2月29日付で熊本市食肉衛生検査所が閉所し、それにともない私も所長を辞職して役職を卒業しました。
お気づきの方も居られるかと思いますが、食肉衛生検査所は市役所の執務室で唯一内装のクロスの色がピンクなのです。私が庶務係長兼務だった平成9年のリフォームの時に部下の意見を取り入れてピンクにしました。当時はピンク色が今よりも濃くて、視察に来られた上司の局長(女性)の
第一声は「ワッ・ウォー!」でしたよ。
昭和45年に新設された食肉衛生検査所の建物は、2020年・東京オリンピック開催までには解体されて更地になる予定ですが、建物の外装の色はリフォームの時に濟々黌カラーの黄色にしましたよ。

 

 私が最後の所長を務めた熊本市食肉衛生検査所は、熊本市食肉センターの平成28年1月31日付でのと畜業務の終了にともない2月29日付で閉所しました。それで、私も同日付で所長の職を辞職し、他の48会員から遅れること11ヶ月で役職を卒業しました。

熊本市は保健所設置市(いわゆる旧保健所法・政令市)のさきがけとして、48会員が濟々黌に入学した年である昭和45年(1970年)5月に食肉衛生検査所を新設開所し、馬、牛、豚、めん羊及び山羊のと畜検査業務をおこなってきました。

熊本市食肉センターの最盛期である昭和52年度(1977年度)には258,892頭(馬4,295頭、牛7,710頭、豚246,881頭、めん羊・山羊6頭)のと畜検査を行ないましたが、その後は減少に転じて平成27年度は馬2,820頭を検査しました。

熊本市食肉衛生検査所は開所以来、45年と10ヶ月の長きにわたり、食肉の安全を確保するために、と畜検査技術の研鑽に努め、特に馬の寄生虫、牛白血病、豚赤痢及び豚丹毒においては、全国に誇れる検査技術を継承してきたと自負しています。

その検査技術は、熊本県食肉衛生検査所(所長は濟々黌49会、次長は濟々黌52会)に引き継いでもらったので安心しています。

なお、と畜検査業務最終日の最後の馬の内臓検査は、市役所獣医師の中で検査員から所長まで最長の延べ23年9ヶ月間熊本市食肉衛生検査所に勤務した私が行いました。開所以来のOBを含めて多くのと畜検査員の思いを胸に検査を行いましたが、感極まるものがありましたよ。

それで、卒業はうれしいけれど、職場がなくなることはチトさびしいですね。



この写真は、昨春投稿したbS6・「さらば!」と言えずに:
トホホ、この歳で留年かよ??に掲載されるはずだった写真です。




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