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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

「免の石」は一個じゃないのだ!:久木田憲司

2015年11月7日投稿 

「免の石」
岩山の奥から「免の石」を見ながら南郷谷を望む。

「南外輪山のとある場所、そこに宙に浮く不思議な石がある。形はまるで龍が産み落とした卵のよう、昔から里人が神聖な場所として崇めていたところ。その名は免の石。」と2年ほど前から県の阿蘇観光パンフレットに「太古の伝説・パワースポット」として掲載されだした南阿蘇村の「免の石」に先月休日を利用して行ってきた。

公的機関を通じて事前に予約を入れていたので、その観光資源整備の発起人であるFさん本人(70歳代)が直接現地まで案内してくれた。

彼の話では、旧:久木野村の自宅から小学生の頃は見えていた「免の石」が戦後に植林された杉・檜の成長で見えなくなった。そこで、森林を管理する隣の集落の林野組合の知人に、昔みたいに「免の石」が麓から見えるようにするとともにその足元までいくルートを整備できないかと働きかけて、7年前から徐々に動き始めたそうだ。

初めは使われなくなっていた林道の整備から始まり、沢伝いに苔むした岩場を登り「免の石」を目指したそうで、その岩山自体も樹木に覆われていたのでその伐採作業から手をつけたそうだ。

今は南外輪山の裾野に車で行ける遠望所として「鳥の小塚公園」が整備され、誰もが気軽に「免の石」を遠くから眺める事ができる。

また、南阿蘇村観光協会に依頼すれば、ガイド料金は必要だが地元の人がガイドを務めて「免の石」の足元まで案内してる。

トレッキングシューズは必要だが岩路は丸太桟道と金属階段も整備されているので、野道を歩き岩場を登って往復で2時間もあれば十分にそのパワーをいただける。そこでは「免の石」が一個ではない事が判り、その起源を理解できる。

今は更地になっているが、母方の祖父が亡くなるまではその実家が南外輪山側の南郷谷にあった。それで、小学校2年生までは毎年夏には母に連れられて避暑に訪れていたが、当時から祖父は脳梗塞で床に伏せていたし、亡き叔父からも南郷谷の外輪山に「免の石」があることを聞くことは無かった。隣村のことでもあるし、流れ者で商売上手な祖父にとってはそんなパワースポットの助けを必要としなかったのかもね。

濟々黌48会員で北外輪山側の阿蘇谷出身の1組・井君、5組・森君は黌校時代には「免の石」のことを知らなかったとしても、南郷谷出身の1組・興梠君、3組・田浦君は知っていたのかな??




真下から見る「免の石」
真下から「免の石」を見るとその後ろにも石がある。 「免の石」の下から岩山の奥のほうを見ると数多くの石が挟まっている。


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