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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

付いてるだけじゃダメ!(車の2):久木田憲司

2015年10月30日投稿 

ドラムブレーキ
軽自動車の後輪のブレーキは全てのメーカーでディスクブレーキよりも安価で制動力が弱いドラムブレーキです。その中でも廉価車は前輪もドラムブレーキですよ。

 
最近の国産車はフロントエアバックはもちろんのことサイドエアバック、カーテンエアバック、横滑り防止装置等の安全装置が標準装備やオプション装備で付くようになりました。

また車体自体の剛性も高まり、4輪ディスクブレーキ車や自動ブレーキ装着車も多くなって安全性は高まっています。しかし、付いているだけじゃダメなんです。

 その一、30年前の話:私の友人はニッサンの乗用車(1500cc)で走行中に凍結していた道路のカーブで車がスピンして、道路横の幅広い溝に左側を下にして横向きになって落ちました。幸いスピードを出していなかったので助かったのですが、締めていたシートベルトは延びきって体は運転席から助手席に落ちて、左頭部を天井で打って負傷しました。

 その二、20年前の話:私の知人はトヨタの乗用車(1500cc)で高速道路を走行中に居眠り運転で側壁に激突する自損事故を起こしました。シートベルトは締めていて、ハンドルのエアバックも開いていましたが、Aピラー部分で頭を強打して脳挫傷で亡くなりました。

 その三、10年前の話:家のかみさんの車に軽自動車が追突しました。軽自動車はフロントバンバーはもちろんのことラジエター部分まで凹みました。しかし、かみさんの車は丈夫な車で後ろのバンパーが少し傷ついただけでした。

 その四、5年前の話:渋滞した道路で停車中だった私の車の左後ろに、スーパーの駐車場から出てきた軽自動車が横から衝突しました。私の車は車体の剛性の高い車でアルミホイルに少し傷が付いただけでした。しかし、相手の軽自動車の前車輪はディスクブレーキでしたが、止まることができずに衝突してフロント部分のボンネットがめくりあがっていました。

 すなわち私が思う安全な車は、チャンと停まり、チャンと曲がり、チャンと走りそしてチャンと安全装置が働いて運転手及び同乗者をしっかりと守る車体の剛性が高い車です。

 おもちゃみたいな自動停止装置、気持ちばかりのディスクブレーキ、作動が遅いエアバック、作動が弱いシートベルトなどが付いているだけではダメなんですよ。

また、車体の剛性の低い車に乗ると私は怖いです。職場の公用車は軽自動車ですので仕方なくたまに運転しますが、車体の剛性には不安を感じますし市街地走行でもブレーキが甘いです。

それで、軽自動車で高速道路を走ることはやめたほうがいいと思います。一般道路の場合でも、普通自動車と軽自動車との衝突事故の時、死者の出る確率は軽自動車のほうが高いと思います。 





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