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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

うるさくて堪んないよ!ほんとに(車の1):久木田憲司

2015年9月26日投稿 

今年販売された国内メーカーのディーゼル車限定の乗用車
今年販売された国内メーカーのディーゼル車が主力の乗用車


 日本のエコカーの主流はハイブリットカーですが、欧州では十数年前からディーゼル車がエコカーの主流で、乗用車の約半分を占めているそうです。

日本においては、排出する黒煙のために嫌われものの極みであったディーゼル車が、技術革新によって環境性能が向上し、窒素酸化物排出量の削減や燃費の改善が進んだため、昨年頃から広告も多くなり販売台数が増えだして、街中でもよく見かけるようになってきました。そして、今年になると国内メーカーからディーゼル車限定の乗用車が販売されています。

 バスやトラックなどの大型車においては、トルクが大きく力強いディーゼル車が求められるのは容認できますが、乗用車においては国内ではやめてほしいというのが私の持論です。

 ディーゼルの乗用車に乗っている知人曰く、「久木田さんは嫌うけど、最近のディーゼル車はクリーンディーゼルで、燃費も良いし、昔よりも静かですよ」と。

しかし、「いえいえ違います。」

・反論の一、年式が古くなった場合でもクリーンのままだろうか?

・反論の二、ディーゼル車の低速からの非常に大きいトルクを生かすには、手動変速機仕様車(マニュアル車)がよいと言われていて、ヨーロッパではディーゼル乗用車の多くはマニュアル車です。日本のように自動変速機仕様車(オートマ車)が主流の国ではどうかな?

・反論の三、欧州ように整備されている自動車専用道路で、定速走行が続く状態では燃費がよくなるけど、日本のように渋滞が多い道路環境下ではその特性は十分に発揮されないのではないのか。

・反論の四、試乗してみても静かになったのは車内だけで、今でも周りはガソリン車よりうるさいよ。

・反論の五、クリーンディーゼル車は停まっている時は排気口から何も出てないけど、北欧メーカーのクリーンディーゼル車はリアのナンバープレートがススで汚れていますよ。

私の趣味である「のじゅく」の車中泊で、あとから隣にディーゼル車が止まってエンジンかけっぱなしの場合はうるさくて堪ったもんじゃありませんよ。

 我が家にはプリウスもありますが、私はその信奉者では有りません。それは、ハイブリットカーは使用時はエコカーの一つですが、廃車時において容量が大きいバッテリーの処分等で大きな負荷が地球にかかります。それで、地球に優しい車とは言えないと思っています。

 それで、燃費が良いからという理由だけでディーゼルの乗用車に乗る人は、その分で宿泊費はケチることなくチャンとした宿に泊まって、夜中にエンジンかけっぱなしでの車中泊や車中休憩はしないで下さい。周りが迷惑しますよ。ほんとに。 

追記:このコラムを投稿しようとした日に、ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)の問題が発表されました。その内容はVWのクリーンディーゼル車が米国での排ガス規制を不正に逃れるために違法ソフトウエアを搭載していたというもので、対象車両は約1,100万台になるとのこと。

問題のソフトは排ガス測定試験時には排ガス浄化機能がフル稼働して基準を満たす一方、通常走行時には浄化機能が大きく低下して基準の最大40倍もの窒素酸化物を撒き散らして走っていたそうです。

私は外車ではドイツ車(オペルはダメです。)が好きですので残念な事です。

 このことが国内メーカーも含めてクリーンディーゼル車に関しての氷山の一角でない事を祈るのみです。
 



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