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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

国会議事堂周辺は今:久木田憲司

2015年9月12日投稿 

平日の18:30頃の国会正門前:
霧雨の中、カメラ後方のパトカー2台と正門の守衛以外は誰もいません。
 


先週時間を作り、国会議事堂周辺を見てきました。国会議事堂を観に行くのは私の生涯では4回目でした。

国会議事堂は皇居、靖国神社及び国立競技場と一緒で、東京在住の東京48会員は行こうと思えばいつでもいける所ですが、田舎者の48会員にとってはめったにいけない場所ですし、特に国会議事堂内や議員会館への入場は許可が要ります。

過去においては、48会・2組・三浦一水君が12年間参議院議員だった時に、3回行きました。

1回目は彼が初当選した年に一人で国会議事堂を正門から眺め、「一水君もここで頑張ってるんだな」と思い私も自分の仕事に邁進しました。

2回目は彼にアポをとって参議院議員会館の彼の部屋を訪ねて懇談し、議員会館の中を見学して地下食堂でランチしました。

3回目は48会でツアーを組み彼の紹介で国会議事堂内を見学して、そこにあるレストランでお茶しました。8月末で閉館したホテルオークラ東京・本館のように気品のあるレストランでは、周りの客にテレビで見る国会議員も多く静かな雰囲気でした。

 4回目の今回は日が暮れてからの訪問でしたので、当然紹介者なしでは国会議事堂内への入場は出来ず、正門前の道路から国会議事堂を眺めました。そこにはパトカーが2台駐車して、無許可デモ等の規制に当たっているためなのか人通りも無く静かな国会前でした。それから国会横にまわると警視庁機動隊のバスが3台と覆面パトカー(公安警察)が1台あって、角々と通路途中に機動隊員が1人ずつ立っていました。

すると遠くからシュプレヒコールが聞こえてきましたので、国会裏の通りに回ると平日の木曜日の夜なのに3,000人ほどの人が国会議事堂の反対側の歩道に細長く集まっていて、国会議事堂側の道路には警視庁機動隊のバスが5台あり、その歩道には機動隊員が5人ほどの集団で数箇所に分かれて立っていました。

小雨が降っているにもかかわらずいろんな団体の色とりどりのノボリ旗の中傘をさして、一部の人は濡れながら「戦争をさせない」「戦争法案NO!」のプラカードを掲げ、シュプレヒコールをあげていました。毎夜開催されているそうですが、これがテレビで報道される事はあまりないそうです。

 20分ほどそこに居ましたが立ち去る人は居ませんでした。私はチェックインをする為にホテルに向かいましたが、途中の赤坂見附の駅やその地下街は国会議事堂周辺よりも多くの人ごみでした。
人は毎日の生活が大切ですので、平日の夜に国会議事堂周辺に行く事は困難です。その中で、平日の夜にいつも3千人ほどの人が集まるということは凄い事だと思いました。テレビなどであまり報道されないのが不思議ですね。


◆私の考え:

私は学生時代前半は共産主義を20歳代半ばからは社会民主主義を信奉し、40歳代からは自由民主主義者です。それで、憲法は聖書などの経典ではありませんので、時の流れとともに改正は必要だと昔から思っています。

それゆえに、集団的自衛権が必要と判断するなら憲法改正が必要で、それを決めるのは国民です。行政府の長が勝手に決めてはいけません。

それで、今回の安保関連法案は憲法違反だと私は思います。今の自由民主党政権は民主主義を忘れて自由主義でもない独善主義に走りすぎています。

民主主義とは必要な時にはじっくりと時間をかけて話し合うことです。時間が無いといいますが、反対意見が多いときほど立ち止まって考える事が必要です。

結論ありきで進めては民主主義が死んでしまいますし、多様性を無くした自由民主党は国民の信頼を失い、日本が死んでしまいますよ。
 


国会議事堂裏の道路:
平日の19:00頃に小雨の中で、国会反対側の道路でのぼり旗を立て傘をさして一部は濡れながら、窓に灯りがともる議員会館に向かってシュプレヒコールをあげている人々

 



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