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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

孫とのぶらり二人旅は(1):久木田憲司

2015年5月10日投稿

写真は後日掲載予定です。
              

 
県内に住む娘から日曜日に息子(小学2年生)の面倒を見る者がいないのでお願いとのこと。

いつも面倒をみている夫のご両親も都合が悪い場合は我家のかみさんが見るのですが、あいにく彼女もその日は仕事が入っていたのでお鉢は私に回ってきました。

その孫は乗り物を観ることも乗ることも好きなので、前回の3歳の時は熊電(旧:菊池電車)に乗り、北熊本駅から終点・御代志駅間の往復(約1時間)で十分に満足していたのですが、7歳半ともなるとそれでは満足しないと思い、熊電、JR在来線、市電(路面電車)を乗り継いで回る熊本市内一周電車の旅を提案したところ喜んで行くというので、切符買いから整理券を取る事まで全て自分ですることを条件に、9:30発の熊電・上熊本駅行きに乗り、上熊本でJR在来線・熊本駅行きに乗りました。

4月1日から路面電車専用一日乗車券(大人400円・子ども200円)の販売が始まりましたので、熊本駅では路面電車に乗って健軍に向かい健軍商店街で昼食を取って、再び路面電車に乗り水前寺や味噌天神などで途中下車し、散策して時間を潰しながら上熊本に向かい、そこから熊電で北熊本に帰り熊本市内一周電車の旅を夕方までに終わろうかなと思っていたところ、今春から高架になったJR在来線・熊本駅行きの電車の横を新幹線がたまたまピューと追い越して行ったのでした。

それを見た彼は、熊本駅に着くと「新幹線っていいなあ」とつぶやきました。

本人の気持ちを納得させる為に、新幹線切符売り場まで行き窓口の若い女性社員に「新幹線は満席ですよね!」と尋ねたら、「いいえ、十分に空いています。」との返事。南行きを考えて鹿児島往復の金額を尋ねると二人で3万円近いので、「高いですね」と答えて事情を話すと一区間だけ新幹線に乗る案を提案してくれました。乗る時間が短い割には金額が高いなどを職員とやり取りしたら、博多なら割安の往復切符がありますとのこと。それで、熊本発・博多行きのツバメの自由席に乗りました。彼は大人二人のやり取りを黙って観察していましたが、「高いけど、安く済んでよかったね。」と最後に感想を述べていました。

ツバメ自由席の車両は3両ですが、その便は全てガラガラでした。そこで、駅に停まるたびに彼の希望で車両を移り対面シートにしてくつろぎましたが、3両とも座席シートは違っていました。古いものは汚れが目立ち、合成革張りシートは冷たい感じがして、格子模様の布地のものが一番すわり心地がよかったですよ。各駅停車ですので、片道約40分間の間、私は自由席3両を乗り比べて、彼は車両の8両全てを乗って回る旅に出ていました。

11時過ぎに博多駅に着き駅ビル屋上の広場に行きましたが、人が多かったのでレストラン街が混雑する前に食事を取ることとし、専門店で彼は好きな餃子を注文し、私は手羽先をつまみに生ビールに舌鼓を打ちました。

餃子店の前にも人が並びだしたのでビールは2杯でおしまいにして、レストラン街の客の列を掻き分けて二人で屋上に行きました。そこでは、まずは二人の旅の安全を祈願して祠にお参りをし、参道にある弾3個・200円の射的(エアガン)では、彼は2弾外しましたが、私が最後の1弾を決めると、若い女性店員がこの商品を落とされる人はなかなかいませんよと言うと、「ケンじい、スゴイよ」と彼は私を褒めてくれました。ただ、大きな荷物ができてしまいましたけどね。

ミニ列車に二人で乗って遊び、それから一段と高い展望所に登りました。

展望所からは福岡市内が一望できまして、二人で博多湾のほうを眺めながら私は井上陽水の「能古島の片想い」を思い出し、能古島の周りを回る湾内遊覧船に乗ろうと思いました。


 



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