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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

手を取り何でも応えます:「手相見・人生相談」とは

久木田憲司

2014年10月18日投稿



3年3組のクラス写真:卒業前クラス旅行(当時開園したばかりの三井グリーンランド)での2コマです。

                          
黌校3年生の時の文化祭では、48会3組は有志で3組の教室を使ってゲームコーナーなどをしました。北村君はボール投げコーナーをして、本人が野球部のキャッチャーでしたので、キャッチャー用プロテクターを着けて動く的になっていました。

その他のゲームは覚えていませんが、私は手相見・人生相談をすることとなり、手相判断の本を2冊借りてきて2週間読み込みまして、同時に、当時は誰も知らない出版されたばかりの「血液型での性格判断」を購入して、1週間読み込みました。それで、私の手相見は、まず血液型をたずねることから入り、生命線、感情線、知能線を中心に話を進めました。音楽室の日よけ用の黒いカーテンを身にまとい、手作りの厚紙製の黒いとんがり帽子をかぶり、教室の中から窓越しに廊下に向かって店開きをしていました。

お客も少なく時間を持て余していたところ、70歳代前半の黌校OBの方が見てほしいと来られました。その方は明治末の生まれと見まして、歴史が得意だった私は手相を見ながらその人の今までの人生等について話しました。その方もいろいろ話されてから、机上の寄付箱に百円札を入れて去っていかれました。しばらくするとその方が40歳代の人を連れてこられて、「息子だけどみてほしい」と頼まれました。そのやり取りをしているうちに次第とギャラリーが回りに増えていきました。それで、私は自分の5感(触覚・視覚・聴覚・嗅覚それと味覚ではなく山勘覚)を総動員して対応しました。それで、そのOBの方が最後に「では、この息子は何の職業がむいているか?」と尋ねられたので、少し間を置いて「医者か弁護士だったらうまくいく」と答えたところ、その方が職業は「医者だ」と返答されたので周りから「オー」と感嘆の声があがりまして、息子さんは五百円札を入れていかれました。当時黌内食堂の素うどんが40円位でしたので、クラス有志の皆は大喜びでした。

手相見・人生相談の寄付は任意でしたが、それからお客が殺到しましたので、原則10円としました。それでも、お客は減る事はありませんでしたので、公然と数多くの若い女性(他校の女生徒)の手をとって語り合ったのは、それが最初で最後でした。今思えば、いい思いさせてもらいました。

そのあと、そのOBの方が黌校1年生の孫を連れてこられましたが、その生徒は16歳のこれからでしたので、彼の未来を夢多く語ったと記憶しています。

それから1年もすると、「血液型での性格判断」が話題を集め、2浪した私が大学に入った頃には、誰もが得意げに血液型での性格判断を語っていました。しかし、手相見・人生相談をした経験、発生学的要素及び生育環境から考えて、「血液型だけが全てじゃなかろう」と私は思いました。
 

 
※追記:先日、父母も亡くなり誰も住んでいない実家を片付けていましたら、この2枚以外にもスナップ写真が数多く出てきました。当時、クラスアルバム委員として編集用に重富写真館(昭和36年卒)から貰っていたものです。2枚の集合写真以外は、今年の11月8日に開催されます3組の還暦クラス会でお譲りしますのでご期待ください。プロの写真家が撮った48会・3組の美少年・美少女のスナップ写真が数多くありますよ。

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