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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

自然の凄さと怖さは(広島平和記念公園を訪ねて)
久木田憲司

2014年9月20日投稿


原爆ドーム:夏季休暇中だったためか、原爆ドーム前も含めて公園内は日本人よりも外国人のほうが多かったです。

                          
43年前にあった48会の修学旅行は京都、奈良、東京だったと記憶しています。
修学旅行等での平和教育の聖地の一つと言われる広島市には、今まで私は行ったことがありませんでした。

近年、全国にある歴史・郷土資料館などでは、展示内容の見直しが始まっていて、広島平和記念資料館においても展示内容の見直しが行われることが決まったとテレビのニュースで知った私は、8月盆に妻の実家のある鳥取での墓参りを済ませてから、見たことがない原爆遺跡等を訪れる為に家族と離れて一人広島に立ち寄り一泊しました。

その日は時間が無かったので広島城見学だけして、翌日5時間ほどかけてじっくり平和記念公園内を見て回りました。今までは公園も映像で見るだけでしたが、妻はかつて3回おとずれた事があり、最初の中学生の時には平和記念資料館見学では怖かったと話していたので、気を引き締めての見学でした。

原爆ドーム前には外国の方が多く居られ、その前では被爆2世の方がボランティアガイドをされていました。また、公園内にはいくつもの慰霊碑・供養塔・祈念像があり、多くの方がお祈りされていました。

元安橋の袂にある被爆鉄筋建築物のレストハウスでは、受付でお願いすると、現在は安全上の問題で一般公開されていない地下室を一人で見学する事ができました。爆心地から数百メートルしか離れていない場所で、その地下室で偶然作業していた人(野村英三氏)だけが生き残ったそうです。

 被爆後、五十年は草木も生えないであろうと言われたその地は緑豊かな地となっていました。その公園をあとにする頃にポツリポツリと降り出した雨が、その夜未明には74名の命を奪う土砂災害を起こしたことを知った時、自然の復活の凄さを感じるとともに自然の脅威の怖さを改めて知った旅でもありました。

亡くなられた方々全てのご冥福を祈ります。
 

 
一般公開されていないレストハウスの地下室:
地下室でも明り取り窓近くの人は即死されたようで、左奥には千羽鶴が奉げてあります。




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