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わおー！中野サンプラザとジャンボ機ファーストクラスで
久木田憲司

2014年8月1日投稿

最上階（２０階）・レストラン（個室）からの眺めです。下がJR中野駅で、左奥に新宿の東京都庁が見えますが、当時はこのような高層ビル群はなく、当日の朝は平面に近い銀世界でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ジャンボジェットやジャンボ機の通称で４０年以上親しまれてきたボーイング７４７型機の定期国内就航の終了が、今春、話題を集めました。そして、私事になりますが、先月に全国食肉衛生検査所・所長会議が中野サンプラザでありました。 そこは、私にとっては思い出のある場所であり３９年ぶりの訪問で、ジャンボ機も同じ思い出の飛行機だったのです。 二浪したことにより、我が息子のふがいなさを親父も判り、私立大学の獣医学部を受験してよいとの許しを初めて出してくれました。当時は東京しか受験会場がありませんでしたので、東京で働いていた姉が私立の獣医学部沿線の中野サンプラザに宿を取ってくれました。 受験が終わった翌朝に目を覚ますと、窓の外は雪一面の銀世界でした。都内は数十年ぶりの大雪ということで、羽田まではどうにか行き着きましたが、航空機の全てが発着不能となっていて、途方にくれました。 見送りに来た姉は勤務があるからと空港を離れ、上智大学の１年生で暇なのか見送りに来てくれていた３組・後藤君と５組・松落君も「じゃあ・なー」と帰って行きました。一人空港内に残り、便の出発を待っていると、夕方近くになりやっと出発が決まりました。熊本行きとして準備された機体はなんと国際線用のジャンボ機で、しかも私が取れた席はファーストクラス用の席だったのです。生まれて初めて乗る２階席は、１０くらいしか席がなくて、一つ一つに大きな肘掛があるソファーみたいな広い席でした。コートを掛ける専用のクローゼットもあり、その数人の乗客に一人のキャビンアテンダント（当時はすごく綺麗なスチュアーデス）が専属で就いていましたので、まるでアラビアの石油王か大統領になった気分に浸れました。 その後、ジャンボ機の２階席に乗る事もありましたが、それは国内線専用機でしたのでそのような空間はありませんでした。最近の新しい航空旅客機には、完全フラットになる豪華なファーストクラス席が準備されるようになってきましたが、３９年前は世界のお金持ちさんやお偉いさんは、すごい空間で旅をしているんだなあと思いました。 余談になりますが、大学受験終了後に、東京のパチンコ台はどのようなものかと覘いた中央線・武蔵境駅前のパチンコ屋で偶然に会い、「何でこんな所で」とお互いに思った４組・朝吹君は、今は県内企業の社長になったと風の便りに聴いていますが、覚えていますかね？朝吹君！

JR中野駅コンコースから眺めた中野サンプラザ。当時は旧・労働省の外郭団体：雇用促進事業団によって昭和４８年に建てられた勤労者福祉施設で、正式名称は全国勤労青少年会館と言いリーズナブルな宿泊価格だったと思いますよ。これも２０２０年頃には取り壊されるそうです。青春の思い出がまた一つ無くなるとなるとさびしい限りです。

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