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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

マル秘・ロミオとジュリエット:久木田憲司 

2014年6月1日投稿

写真提供=佐藤誠助君(3年5組) :2年11組「マル秘・ロミオとジュリエット」終了後の集合写真前方の丸い看板には「秘」の文字が描かれていて裏返すと満月の月です。劇中での昼の場面から夜の場面への転換に使われました。衣装を着ている者は出演者、詰襟学生服は裏方役で、写真が趣味だった岩原君(3年2組)は違うクラスでしたが写っています。
 
今春から、NHK朝の連続テレビ小説では「花子とアン」が始まっています。主役の「はな」が学んでいるカトリック系女学校の大文化會(今で言う文化祭)で、生徒達が作り演じる「ロミオとジュリエット」がゴールデンウィークの頃に流れていましたが、それを見ていたら48会の黌校2年生の時の文化祭で、男子クラス11組が演じた演劇の事を思い出しました。

昭和43年にオリヴィア・ハッセー主演の映画「ロミオとジュリエット」が上映されて世界中で大ヒットしました。それを受けて昭和46年頃には成人映画「マル秘・ロミオとジュリエット」が熊本でも上演されていまして、その題を真似て舞台上演しましたが、当然、高校生はその映画を観ることはできませんでしたので、ストーリーは普通の「ロミオとジュリエット」でした。

衣装を含めた小道具、大道具、音響等は本格的なものを目指しましたし、皆で考えながらの制作でした。企画・演出・脚本は三浦一水君(3年2組)を中心に島崎君(3年4組)が協力して行い、音響担当は中島君(3年9組)が担いました。新君(3年10組)はダンス教室に通いワルツの踊りをマスターして、皆を指導していたと思います。吃音がひどい私は裏方をしましたが、目立つ生徒はもちろんのこと、目立たない生徒にも一人ひとりにせりふのある役が与えられましたので、これで一段とクラスがまとまったことを覚えています。

ロミオは瀬上君(3年6組)が、ジュリエットは田中孝明君(3年10組)が演じまして、童顔の田中君が化粧をすると美しい女性となり、リアリズムを追及していた瀬上君がステージ上で魅力的な田中君を抱擁した時に本当にキスをしたら、観劇に来ていた他校の女生徒からの悲鳴に近い大きな歓声が、幕裏にいた私にまで届いたことを覚えています。

今年2月の定永君(3年8組)の葬儀の時、三浦君が弔辞の中で、「この劇で定永君はまじめに演じましたが大根役者でした。」と述べたときに、親族席から「クス」と笑いが漏れたのが印象に残っています。彼がまじめに演じれば演じるほど、場に合わない演技になっていたことを覚えています。

瀬上君には昨年11月に久しぶりに会いましたが、島崎君、新君とは永らく、田中君とは卒業以来会っていません。三人とも元気にしているのでしょうかね?
また、この時に知り合ってしばらくお付き合いをした第一高校の女生徒も、どこかで元気にお暮らしでしょうかね??


 定永君情報:
熊本市下通近く(安政町)で川崎歯科医院をしている川崎君(3年7組)の話では、かつて、インプラント学会で偶然に出会った時は、定永君は輝いていたそうです。
彼が亡くなった後も銀座定永歯科HPが3月末まではありまして、文化功労賞を受けた時の満面笑みの写真を見ることができましたが、今はもうHPがありません。
ただ、フェイスブックでは彼の診療所での姿と似顔絵を観ることができますが、それもいつまででしょうかね?

銀座定永歯科|医療法人社団学宝会 インプラント専門医・指導医
 

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