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気ままに来らむ 『時空をこえて』!

私の「趣味」:「のじゅく」とは野宿とキャンプと車中泊

久木田憲司 2014年3月18日投稿


若かりし頃・・・鳥取を出発

日本の最北端へ

自転車と共に…ベースキャンプ

若い頃はよくもてたものです(;^_^A ・・・

職場の若い獣医師に趣味は何ですか?と尋ねられて、「無いなあ」と答えたものの強いてあげれば「のじゅく」かな。

子どもの頃からどこでも寝られる特技があった私は、30数年前の学生時代には学問に没頭して?下宿に帰らず研究室の机の下でよく寝てましたし、休みの日にはテント、シュラフ、コッフェル(携帯料理セット)、ブス(灯油又は白ガソリンの携帯コンロ)等を自転車に積んで、北海道をはじめ全国を旅していました。経費は一日約300円の野宿旅でしたが、人・動物とのふれあい、情を知る楽しい旅だったなと思い返せます。

その後、3人の子どもが小さかった頃、20年数年前はいろんなキャンプ場に行きましたが、それ以外の施設には車中泊で行きました。
今では、専門雑誌もあるくらい多くの方が車中泊をされていますが、当時は珍しくて、我家は普通のワンボックスカーにシガレットライターから電源を取った冷蔵・温蔵庫を乗せて、運転席からサードシートまで完全フラットにして5人雑魚寝で寝ていました。

目的地に一番近い高速道路SAで車中泊して日の出とともに朝食・洗面を済ませて出発し、目的施設の正面ゲートには最前列に並んで開門とともに入場し、閉門の時間まで思いっきり遊んで帰っていました。スペースワールドとハウステンボスは車中2連泊で行きまして、家のかみさんのひんしゅくをかいました。

しかし、子どもが大きくなっていくにつれて、雑魚寝する就寝スペースが狭くなっていき、子どもが次々に県外の大学に進学していくたびに家族での車中泊の回数は減っていきました。
子どもが全て社会人になった今は、夫婦二人でぶらり旅に出ても家のかみさんは宿に泊まりたがります。しかし、私のぶらり一人旅は、基本的に車中泊です。

娘が大学を卒業するまでは高速道路どこまでも千円を使い、白神山地経由の車中6連泊で北海道まで行きましたが、教育費が要らなくなった今は、車中泊のやり方も変化しています。2012年初夏に東北をめぐった一人旅は、バスタオルと短パン・Tシャツをバックにつめこんで旅立ち、仙台空港でレンタカーを借りて海岸線を北上しました。

旅の目的は東日本大震災の傷跡とその復興状況を自分の目に焼き付けることと地元に金を落とすことでしたので、宿は飛び込みで探しました。一週間の一人旅で、金に糸目をつけませんでしたので宿はどうにか取れましたが、釜石市だけが被災状況がひどくて宿が無く車中泊しました。また、能登半島への旅は、京都まで新幹線で、金沢まではJR特急列車、金沢駅前でレンタカーを借りて北上しました。
要するに、車中泊の覚悟さえあれば、目的地がどんなに遠くても、飛行機や新幹線で近くまで行き、レンタカーを借りれば、急なぶらり旅も可能であるということです。
 
また、昔はセキュリティとトイレのことを考えると高速道路のSA・PAしかありませんでしたが、今は緊急連絡には携帯電話がありますし、場所も道の駅、コンビニ、温泉施設、公営運動公園駐車場、24時間スーパー等があり、温泉施設併設の高速道路SAも増えましたので、野宿・車中泊を連泊しても体が臭くなる事はありませんよ。季節については、高田渡の歌「生活の柄」にあるように冬はいけません。雪の降る地方のキャンプ場は10月でもキャンプはできますが、水道は止めてありますので要注意です。
 
そこで、チャップリンの映画「街の灯」、「キッド」の浮浪者にも人としての矜持があるように、野宿・車中泊する者は人としての矜持と情が必要です。

1 それも含めて私の「のじゅく」の鉄則は
(1) 床が水平な所で足を伸ばして寝ること。(疲れが残らない。)
(2) 使ったところ(トイレ、ベンチ、テーブル等)はきれいにする。
(3) 車中泊では回りにうるさいのでディーゼル車は使わない。
(4) 泊まる所は明るいうちに確認しておく。(特に海辺の場合は避難場所)
(5) 気にいった所でもキャンプ場以外では連泊はしない。(管理者に迷惑)

2 お勧めのキャンプ場は
近場では、昭和の頃からある広島の県立もみの木森林公園オートキャンプ場の常設テントはお勧めです。キャンプサイトは広く木立ちに囲まれ、隣のサイトとプライバシーが保たれるように区画割りしてあります。そして、晴れていれば、満天の星空に流星も一晩に数十個見えますし、人工衛星も肉眼で見えますよ。また施設は古いですが、レジャーフィールドの種類も豊富です。

3 ついでに、
キャンピングカーは買わないのですかと良く聞かれますが、金があっても買いません。フラットな床で足を伸ばして寝ることができるシッカリとした普通車(軽自動車はダメです。安全性が足りません)で車中泊するのが粋であると私は思っているからです。ちなみに、すでに廃車しましたが一番愛用した車(ルシーダ・ガソリン車)は17年間使いまして、通勤・買い物等普段の生活に使用しましたよ。

さあ、あなたもブランケットやバスタオルをバックに詰め込んで、「のじゅく」覚悟で「ぶらっと一人旅」に出かけてみませんか?
その土地の情に触れて、おいしいものを食べて、温泉にも浸かって、リフレッシュするには最高ですよ!!


 

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