切れる刀は鞘の中に 最近、黒澤明監督の映画「椿三十郎」のリメイク版をDVDで観ました。ストーリーは別にして、救出したある家老の奥方が、めっぽう腕がたつ三十郎に「貴男はギラギラし過ぎている。抜き身みたい、すぐ人を切るのは悪い癖ですよ。本当に良い刀は鞘の中に入っているものですよ。」と言います。この言葉にある意味を感じました。刀剣には何の素養もない私ですが、何か心に残っています。以前に習っていた太極拳の武術としての表現、「綿の中に針を隠している。」ということにつながるようにも思えます。 やや、論点は違いますが、昔の国鉄の石田総裁が、国会の初登院で自分のことを「粗にして野であるが卑ではない」という発言にも通じるような気がします。大変な世の中です。経済とは、経国済民。つまり民を助け国を富ませることです。日本のトップは、卑しくなく、謙虚に、かつ切るべきは切ると、いう気概をもって国を運営していただきたいと思います。
2君 岩原
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