さる9月2日に舞台「夢・草 枕」観賞しました。約二時間の間「非人情の世界」に浸りました。ところで、今熊日新聞に連載中の小説三四郎を読んでいくうちに、
映画「男はつらいよ」第16作葛飾立志篇のある1シーンが頭に浮かびました。とらやに下宿する、御前様の姪の礼子の師匠で、大学
の考古学の教授田所先生の振る舞いが、三四郎に出てくる広田先生に重なるからです。
田所教 授が、とらやの座敷で団子、煙草の煙、お茶の順で口に入れるのを見て、寅さんから「煙草と団子は別々に食べないと、煙草食って団 子吸っちゃうぞ」とたしなめられる仕草などは、三四郎が上京時の列車で隣り合わせた中学の先生と「鑑定」した髭を生やした男と 「同種」の、高校教師の広田が青木堂というカフェか食堂での、「茶を飲んでは、煙草を吸い、煙草を吸っては茶を飲んで、じっと正 面を見ていた・・」というくだりがよく似ていると思います。小説三四郎の中で、今後、広田先生がどんな振る舞いをするか、楽しみ にしています。
漱石 先生はいろんなところで生きているのですね。
2組 岩 原和哉 |
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