三女ならぬ四男おさがり節:岩原和哉
先月、NHKみんなの歌で「三女おさがり節」という1989年6月頃放映された歌が流れています。
長女はキラキラ、次女はいぶし銀、三女はぼろぼろで、すべてお下がり、ピカピカのドレスを着る夢を見る、泣いて笑って泣いて笑って、お下がり節。という三女の悲哀を歌った、みなみらんぼう氏の作詞作曲の歌です。
私は六人兄弟の末っ子の四男、上三人は所謂戦前生まれで、戦後派では男三人の末っ子です。しかも、二男と三男は二学年、三男と私は三学年違い。小学校は6、4、1年、中学、高校は私だけ入れ替わりなのです。
昭和三十、四十年代はお下がりが常識の時代です。歌の主人公の気持ち、痛いほど解ります。でも五十年も経つと、中学生にしては贅沢なウール100%の詰襟を着れたのも、四男お下がり節のお陰でもあったわけです。
痛み分け? |
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