about HOLGA & WOCA
【 HOLAGA & WOCA について | My HOLGA 仕様 | 光線漏れ対策 】 HOLGAというのは中国製のトイカメラです。HOLGAとの最初の出会いは、あるサイトさんで展示されていた写真なのですが、一目で心を奪われてしまいました。そのサイトの管理人さんの抜群の腕前に、ほとんど一目ぼれでした。真四角のフォーマットのかわいさ、驚くほどの周辺減光、ノスタルジックな色合い、どれをとっても素敵です。シャッタースピードは一定、絞りもほとんど変えられない、基本的にはシャッターを押すだけ、という点も、初心者の私には心ひかれるものでした。ブローニー判というフィルムを見るのも初めてなら、手動でフィルムを装填するのも初めてでしたが、それがかえっておもしろく感じられました。改造しないとほぼ必ず光線洩れしてしまうという、半製品っぽい不完全さも気に入って(世界でただ1つのHOLGA)、衝動買いに近い買い物でした。
レンズはプラスチック、ボディはスカスカ、おもちゃのように軽い(実際おもちゃですが(笑))、そんなチープで魅力的なカメラです。WOCA は HOLGA の姉妹品で、ガラスレンズが使用されたものです。そのため、HOLGAに比べると写りが若干シャープであるように見えます。その他の違いとしては、焦点距離はどちらも同じという触れ込みですが、HOLGAの方がWOCAより少し広角で撮れるということ、WOCAの方が周辺の歪曲が激しいこと、などがあるように思います。私が気付いた点はそれくらいですが、よく見ればきっともっと違うところがあるのかもしれません。
私たちが使用しているのは、HOLGA120S と WOCA120GF の2台です。最後の "F" はフラッシュを指すようで、HOLGAには"120S" と"120SF"という2種類、WOCAには"120G"と"120GF"の2種類があります。どちらもフラッシュがついているかついていないかの違いです。先に購入したのが HOLGA120S だったので、せっかくならこれと一番遠いものを選ぼう、ということで、もう1台は WOCA120GF にしました。どちらも6×6のフォーマットに作り直して使用しています。
■ 6×6 の枠
HOLGA 工房 さんから型紙をダウンロードさせていただいて、厚紙で作りました。普通の白い厚紙をマジックで黒く塗り、型紙に合わせて切り抜いたものをテープで貼り付けました。パーマセルテープというカメラ用のテープだと糊後が残らなくて良いそうですが、私は家にあった黒い絶縁テープで代用してしまいました。光洩れ防止のために上の2つの穴を塞ぐ場合には、6×6 の枠をはめ込む前の方が楽にできると思います。
裏側のボタンを12枚用の位置にスライドさせるのを忘れずに。■ スプール押さえ
プラスチックの板を山形に折り、右側の壁にテープで貼り付けました。フィルム圧板かスプール押さえのどちらか片方だけでもいいそうですが、最初、よく分からなかったので、両方つけてみました。
■ フィルム圧板(現在は外して、下の光線洩れ対策で書いているように改造し直しました)
たて約6.5cm×よこ約9.5cm ほどのプラスチック板を裏蓋に貼り付けました。裏蓋には平らな面はありませんが、両面テープで意外にもしっかりくっつきます。0.1mmくらいの薄いプラスチック板しか持ち合わせがなかったので、少し厚みを出すために、厚紙を貼り合わせました(合計で0.5mmくらいの厚さ)。赤い窓から数字が見えるように、厚紙の方だけその部分をくり抜きました。最初は普通に長方形のまま貼ったのですが、四隅の部分が盛り上がったような感じで、少し高くなっていたので、斜めにカットしてみました。購入したときにおまけでもらった FORTEPAN というフィルムを使った時には、最初の長方形の圧板でも問題なかったのですが、次に NEOPAN を使ったところ、フィルムを巻くときのダイアルがものすごく重くなってしまいました。後でよく見ると、四隅の部分にひっかかっていたような跡があったので、カットしてみることにしました。その後は調子よく巻くことができています。フィルム自体の厚さというのも、メーカーによって違うのでしょうか。
HOLGAは光線漏れが起きやすいと聞いていましたが、最初の頃、赤い光線漏れが頻繁に起きてしまいました。海辺や高原など、光の強い場所では特に顕著に現れます。いきあたりばったりで使い始めたので、はじめはどこから洩れているのか見当がつかず、いろんな場所をパーマセルテープで塞いでは試し撮りをしていました。そうしているうちに、ここかな、とやっと気付いたのが、赤いフィルムが貼られた枚数を確認するための窓です。赤い光線引きがフィルムの真ん中ではなく、左右両側に偏って起きていたので、全然気付きませんでした。最近はこの窓をテープで塞いで撮っています。今のところ、この状態での光線引きはないようです。でもどうして赤い光が両側に出るのかは、未だに分かりません。
そして、フィルム圧板も形状を変えてみました。テレホンカードのような薄いプラスチックのカードを、6×6の枠と同じくらいの大きさに切り、裏蓋ではなく、6×6の枠の上部に直接貼り付けました。こうすると、枠とプラスチックのカードで、フィルムを挟み込んでしまうような形になります。(裏蓋のフィルム圧板は外しました)。プラスチックカードはそのままでは枚数を示す数字が見えないので、窓の部分だけ切り取りました(パンチで穴を開けてもいいそうです)。この方が光線がより入りにくいのではないかと思い、改造してみました。フィルムの押さえ加減もいいような気がします。
written by penko
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