イスラエルはサバ大主教をテルアビブ空港で阻止
・・・係官は大主教のヴァチカン外交官パスポートを無視・・・
ヴァチカン国 2003年1月19日(Zenit,org)
エルサレムラテン教区大主教ミシェル・サバーは、イスラエル係官によるセキュリティー検査のためにテルアビブ空港を出発することが出来なかった。
ヴァチカン半公式新聞L'Osservatore Romano紙は、今日、この検査はヴァチカンの外交官パスポートに対する冒涜だと述べた。
したがって、大主教はローマで土曜に行われた宗教間の対話のための司教会議のシンポジウムに出席できなかった。その行事の間、議長のM・L・フィッツジェラルド大司教は、大主教の不在を公に言及した。
ラテン教区大主教は「平和のための宗教の霊的資産」についての講演を行うことになっていた。
彼のスピーチの中で、それは彼の不在のために読み上げられたのだが、サバー大主教は中東における宗教の重要な役割は「暴力の渦を打ち破ること」へ寄与することであると
述べている。
大主教筋がZenitに語ったところによると、イスラエル治安省は大主教の持っているものを調べるためスーツケースを開けるよう指示しただけでなく、大主教の個人的な文書までも検査をしようとしたということである。
この検査は、1993年のヴァチカンとイスラエル国家との間の基本的合意に違反するものと考えるとイタリアの新聞Avvenireは述べた。この合意は、カトリック教会の指導者たちがその使命を果たすために必要な自由の保障をイスラエル国家によって規定している。
非暴力ホームページ(R.アブサリア神父より)
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