エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−


教皇 ヨハネ・パウロ2世への緊急アピール
(2002.8.12)

教皇様 
エルサレムからご挨拶申し上げます。
 まず最初に、2002年8月11日付の主日の重要なメッセージを感謝いたします。この中で教皇様は、聖地のキリスト者に対し、その抱えている問題、窮乏、願いにはっきりと言及されました。
 この国は、かつてないほどもっとも困難な時代にあり、その原因はよく知られております。それは長らく続いている占領です。この占領状態は人々が予測しているよりもはるかに時間がかかると私たちは考えておりますが、事態がもっと悪化するのではないかと危惧しております。

 教皇様はキリスト者たちが外国へ移住していくのをご心配くださっていますが、もっともなことです。ここにはパンがないために、自分の家や国、また共同体から人々が逃げ出していることを残念ながらわたしたちはお話しなければなりません。「人はパンだけで生きるものではない」と主がおっしゃったことをわかっておりますが、人々は継続的な国境封鎖と外出禁止令のために教会へも、学校へも行けないのです。

 私たちはこの機会に、この特別なお願いのために教皇様あなたのドアを叩きます。どうぞ世界のカトリック共同体と組織団体に「新学期を目前にした学校と大学の生徒・学生の緊急基金」を呼びかけてくださるようお願いいたします。いくつかのキリスト教学校は、貧困家庭に援助の手を差し出せますが、だれもこれ以上子供たちを適切な学校へ入れる余力はありません。人々はほとんど自分のパンを稼げないのです。

 この提案をお考えいただければと思います。この補助金が信用のおける委託されたルートを通し、学生へ尊敬と品位を傷つけないよう届きますよう願っております。

 教皇様が私たちの声をお聞きくださいますよう祈っております。私たちはこのもっとも困難な時代にあって、教皇様こそが私たちの安全な避難所、最後の頼みの綱なのですから。                           敬具

                               聖地における信徒委員会



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