オリーブ・ブランチ NO.194
司教団協議会議長へのアピール
ラテン教区総大司教ミシェル・サバー
聖地管区長ジョバンニ・バティステリ神父
エルサレム-2003年2月24日
これは緊急のアピールです !!
どうか出来ることは何でもお願いします。
−あなたの政府を通して
−あなたの国のイスラエル大使館に対して
−イスラエル政府そのものに対して
壁がベツレヘムを分離しています。
イスラエル軍当局は、国中に長い壁を築くことによりパレスチナ領をイスラエルから分断する決定を行いました。工事は今、ベツレヘムにかかっています。イスラエルのこの決定のため、ベツレヘムの入り口に当たるラケルの墓のそばの60軒のキリスト教家族が囲い込まれ、分離され、全ての行政サービスから阻まれています。その高さ8メートルに及ぶ壁には小さな出入り口が一つあるだけで、その壁はベツレヘムの町をエルサレムや他の地域から分断しているのです。私達は、この緊急アピールを世界中のすべてのキリスト者に送ります。
どうか
−取り返しのつかなくなる前に
−ベツレヘムに誰でもが訪れ、祈り、平和に生きることが出来る町のままにしておくよう、行動をとってください。
−イスラエル当局に、キリストご降誕のたいへん神聖なこのベツレヘムの町への入り口に壁を築くこの措置を止めるよう、説得してください。
ベツレヘムの住民、特にキリスト者は、中に閉じ込められているように感じ、ある人々は国を出なければならないほどの種々の苦難に脅かされています。お願いします。これはSOSの叫びです!
ベツレヘムにも嘆きの壁が建築中
カトリック指導者、工事中止をアピール
エルサレム、2003年3月2日(Zenit機関紙)
エルサレムラテン教区総大司教と聖地管区長は世界中の司教団議長宛メッセージを送り、「壁がベツレヘムを分離する」と嘆いた。
ミシェル・サバー大主教とジョバンニ・バティステリ フランシスコ会神父により署名された本文は司教団代表者に宛てられ、次のようなアピールをした。「どうか出来ることは何でもお願いします。――あなたの政府を通して、あなたの国のイスラエル大使館に対して、イスラエル政府そのものに対して」
「イスラエル軍当局は、国中に長い壁を築くことによりパレスチナ領をイスラエルから分離する決定を行いました。」と、2月24日付のメッセージは説明している。
「イスラエルのこの決定のため、ベツレヘムの入り口に当たる、ラケルの墓の傍の60のキリスト教家族が囲い込まれ、分離され、全てのサービスから阻まれています。その高さ8メートルに及ぶ壁には小さな出入り口が一つあるだけで、その壁はベツレヘムの町をエルサレムや他の領地から分離しているのです。」とメッセージは続く。
「私達はまた、この緊急アピールを世界中のすべてのキリスト者に送ります。どうか取り返しのつかなくなる前に、ベツレヘムを、誰でも訪れ、祈り、平和に生きることが出来る町のままにしておくよう、行動をとってください。イスラエル当局に、ベツレヘムの町、クリスマスのとても神聖な町への入り口に壁を築くこの措置を止めるよう、納得させてください。」とカトリック指導者は述べている。
メッセージはこう結んでいる。「ベツレヘムの住民、特にキリスト者は、中に閉じ込められているように感じ、ある人々は国を去ることを余儀なくされるほど種々の苦難に脅かされています。お願いします。これはSOSの叫びです!」
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