機内食のあと、僕はパソコンを取り出し、この旅で初めて日記を書く。ここまでの道中を書くだけでもかなり時間がかかってしまった。その後は就寝タイムとなり、僕もパソコンを消して目をつぶる。寝られないかと思っていたら意外にしっかり眠れた。あでりーもよく寝られたようだ。到着2時間前になり、朝食が出る。ベーコンエッグソーセージとチキン焼きそばを1つずつ頼む。味はまあまあ。やはりフルーツが美味しい。あでりーは飲物に香港ティーを選んだが、味は「午後の紅茶ミルクティー」で、砂糖が多くて相当に甘かったらしい。
1時間15分のフライトはすぐに終わり、無事クライストチャーチに到着。入国は終えているので、パスポートチェックは必要ない。荷物もすぐに出てきたので、ロビーに出る。
ここから、メトロと呼ばれる路線バスで宿に向かう。バスはカードを購入して使うと半額になり、このカードが空港のi-site(インフォーメーション)に売っているらしいのだが、いくら探しても見つからない。売店で聞いてみると、空港では売っていないとのこと。仕方なく現金で乗ることにし、バス乗り場に行ってみたものの、どの路線に乗ればいいのかわからない。空港のWi-fiにつなぎ、路線を必死で調べる。15分ほど待つと目的のバスが来たので、乗り込む。運転手に宿の近くの通り名を告げると、オッケーという返事。ついでに僕らは、停留所についたら教えてほしいとお願いした。
発車すると、車内には何の表示もなく、アナウンスもない。手持ちの地図と風景を見比べ、今どのあたりか見当をつけるが、なかなかわからない。それでも中心部の大聖堂あたりまで来ると、もうすぐだろうと予測がつく。やがて運転手が、ここだよと教えてくれた。バスを降り、運転手から、この先を左に曲がるんだよと教えてもらったとおりに進む。途中で何度か確認しながら歩いていくと、ついに宿の名前が見えた。
・宿泊したホテル「
アーバンズ」
そこはホテルというよりバックパッカー宿という感じで、それらしい若者で賑わっている。スーツケースを引きずるように階段を上り、部屋に入る。少し荷物を整えてから、買い物に出かける。これからの水や食材、バーナー用のガスを買う必要があるのだ。
あでりーの調べてくれた「PAK’N SAVE」というスーパーまで歩く。郊外型の巨大な店だった。3Lの水を2本、バナナ、サラダ野菜、パンなどを買う。今日の夕食用の惣菜、それからスチュアート島に渡った際の保存食も少し買う。バーナー用のガスは見つからなかった。店を歩き回り、その後、重い荷物を背負って帰ったので、かなり疲れてしまった。
宿にあるキッチンに食材を持ち込み、あでりーがサラダの用意などをしてくれる。空港で買ったチキンパイ、スーパーのポテトサラダなどの惣菜はけっこう美味しく、新鮮野菜のサラダは旅行中の身にはありがたい。いまだ胃の調子は完全ではないのだが、すこし食べられるようになってきた。
食後は、ここまでの疲れがどっと出たものの、なんとかがんばってシャワーを浴び、歯を磨いて23時過ぎに就寝。